猪名川河川事務所

第2稿に対して頂いたご意見と回答 平成15年7月29日 箕面会場 意見交換会

今までの説明会など

テーマ:淀川水系河川整備計画策定にむけて

【淀川水系河川整備計画策定にむけてのご意見及び回答】


自治体からのご意見
 みなさまからのご意見
第2稿に対して頂いたご意見と回答
平成15年7月20日~7月28日まで
平成15年7月29日 箕面会場 意見交換会
平成15年7月30日 池田会場 意見交換会
平成15年8月1日~9月30日まで
その他のご意見と回答

 
■ みなさまからのご意見 【 平成15年7月29日 箕面会場 意見交換会 】
ご意見・ご質問 余野川ダムについて
余野川ダムは府の「水と緑の健康都市」と一体となった開発と言われているが、ダムは下流域の治水そして利水を目的としている「水緑」の開発との関係をどのように考えているのか。
余野川ダムの利水について厳正に吟味するとのことだが箕面1万tは利用しないと決まり、阪水も9万t分工業用水を上水へ転用することで見直しを求めている。それへの対応をお聞きする。
一庫ダム利水を余野川ダムに振り替えるとのことだが余野川ダムでなければいけない理由は何か、そして府営水、地下水へ振りわける検討はされたのか、その結果を得て余野川ダムなのかをお聞きする。
渇水について水需要節水をうたわれている、各家庭どれだけ節水すれば振りかえる必要がないのか等の検討はされたのかをお聞きする。
利水のふりかえをしなければいけないのは一庫ダム(多田地区対応)当初の治水、計画が見込みちがいだったのか
余野川ダムの治水について有効(下流域)とあるが現在の護岸で既往最大規模の洪水で対応できないのか
2000年の最大雨量時、余野川ダムがあったとしたら、どのような効果をもたらしたのか(被害てい度はどれ位だったのか)
回  答 ご意見ありがとうございます。
余野川ダム建設事業は国土交通省が事業主体であり、一方、水と緑の健康都市事業は大阪府が事業主体となって整備を進めています。双方は別事業ですが、事業地が近接しているために事業工程や運土計画並びに環境調査などについて両者で協議・調整を行っています。
 利水については現在、利水者に水需要の精査・確認を行っており、その結果を貯水池規模や貯水池運用等の見直しに反映させます。

 河川整備計画説明資料(第2稿)に示すとおり、余野川ダムは一庫ダムの利水容量の振り替えのための貯留施設として有効であると考えています。
 今後、余野川ダム以外の方法についても併せて検討を行っていきます。

 各家庭で節水することは水需要を抑制する上で良い方法のひとつと考えます。
しかしながら、流域全体である程度まとまらないと定量的な評価ができません。
 また、個人に管理をまかせるのではなく、適正な水需要の管理を継続して実施される補償がありません。従って、今回は検討していません。

 従来の猪名川の治水計画は、一庫ダム及び余野川ダムにより猪名川の洪水を調節し、堤防の拡築、掘削護岸等の施工を行うことにより所定の安全度を確保することを目標としてきました。
 今回、策定する整備計画では「狭窄部の開削は、下流への流量増により破堤の危険度を増大させるため、下流の破堤の危険度を増大させないという観点から、下流の河川整備の進捗状況等を踏まえて実施の判断を行う」ものとし、狭窄部の開削が当面できないなかで、これまでに度々浸水被害を受けている多田地区の被害軽減対策について検討しました。


 現在の堤防は、材料として吟味されているとは限らない土砂を用いて逐次強化を重ねてきた歴史の産物であり、必ずしも防災構造物としての安全性について十分な信頼性を有しているとはいえません。
 説明資料でご説明したとおり、今回の整備計画では、近年において浸水被害が度々発生している狭窄部上流については既往最大規模の洪水に対して被害軽減を図ることを目標としました。また、猪名川下流部については資産が集中しておりひとたび被害が発生すると甚大な被害になることが想定されることもあり、想定を上回るような洪水が起こっても堤防の破堤による甚大な被害を軽減するということを目標としました。

 平成11年(1999年)6月に余野川上流域に強い雨が降り、余野川沿川の止々呂美地域の田畑が一部冠水したと聞いています。このときの余野川大向橋地点(分派堰建設予定箇所)の最大流量は約260m3/sでした。この出水時にもしも余野川ダム(分派堰)があれば、分派堰下流の余野川への流下量が約40m3/sに抑えられたと考えられ、浸水被害は回避できたと思われます。

 今後ともご意見を参考にさせていただき、今後の河川整備計画を策定する予定ですので、よろしくお願いします。

ご意見・ご質問 余野川ダムについて
ムダな余野川ダム事業の中止を
総合治水で災害のないまちづくりの提言をパンフで意見として提出いたします。
3部[PDF (1,943KB)]提出します)
回  答 ご意見ありがとうございます。

これまでの余野川ダムは、
1) 猪名川下流部の浸水被害軽減
2) 阪神水道企業団および箕面市に対して水道用水の供給
3) 既得利水者の安定取水と河川の環境を維持する上で必要な流量を安定的に確保
を目的としてきました。

これからは、
1) 狭窄部等の開削は当面実施しないことによる狭窄部上流部の当面の浸水被害軽減
2) 近年頻発している渇水に対する安全度の確保
3) 既存ダム群の再編成
に留意し、計画の見直しを行います。

 利水については現在、利水者に水需要の精査・確認を行っており、その結果を反映させます。
 今後は、環境の諸調査を含め、さらに詳細な検討を実施していきます。

 なお、これらの調査・検討を出来る限り早期に完了し、その結果が出た時点で改めて流域委員会や自治体、住民の皆様に説明します。

 今後ともご意見を参考にさせていただき、今後の河川整備計画を策定する予定ですので、よろしくお願いします。

ご意見・ご質問
私は現在事業が実施されている余野川ダムの地元、箕面市止々呂美地域のまちづくり協議会の会長をしております奥村と申します。
常日頃から、国土交通省におかれましては、私ども国民の生命と財産を水害から守るため、昼夜を問わず河川事業にご尽力くださり、厚く御礼申し上げます。
さて、止々呂美地域は箕面市の市街地からは離れた、周囲を山に囲まれた余野川沿いの集落でございます。その地理的条件により通勤・通学、買い物、医療機関への受診などの日常生活にも不便を強いられております。地域の課題は、高齢化が進む一方、子供の数は減っており、活力が失われつつあることです。農家は多いのですが、ほとんどが兼業農家であり、後継者不足に悩んでいます。このままでは、高齢化や過疎化が更に深刻な事態になることは、火を見るより明らかです。
そのような状況で、地域の活性化は止々呂美住民の長年の悲願となっておりました。そこで、当時の建設省で行われます「余野川ダム事業」及びそれと一体的に行われる宅地開発による地域整備などにより、地域の発展が期待できるということから、余野川ダム事業計画などが持ち上がった折に、われわれ止々呂美住民は先祖代々受け継いできた山林を売却し、その計画を受け入れるという苦渋の選択を過去にしてきたわけです。
そうであるのに、淀川水系流域委員会では、今年の1月にダムについては、事業中のものを含め、原則建設しないというような答申を出されたと聞いております。また、近畿地方整備局におかれましては、その答申を受け、「河川整備計画説明資料(第2稿)」では、事業中のダムについては「調査・検討」を行うと記述されています。その結論が出るまでに、1年から2年もかかるということを、お聞きして非常に戸惑っているところです。地元としては、ダム建設に対して、それなりの決意をもって決断し、協力もしてきたわけですから、すみやかに事業を完了していただくことを願って止みません。
また、ダムが必要であるのは地域整備の観点からだけではありません。止々呂美地域でも過去の洪水時に余野川で住民に被害者がでています。水害は実際に体験した者にしか、その恐ろしさはわからないものです。止々呂美地域に限ってみても、余野川の水位を調節する余野川ダムは治水上も大きなメリットがあります。
ダムの用地買収は99%を超えていると聞いております。巨額の税金が、すでに投入されているわけですから、もし、万が一にでもダム事業が中止になったとすれば、それこそ大きな税金の無駄使いをしたことになると私は思います。予定どおりにダムを建設することこそ、効率的でかつ効果的な税金の使い方であると考えます。
自然環境保護のため、余野川ダム事業を見直すべきだとの声を聞きますが、今まで、この山を守ってきたのは、我々、止々呂美の住民であることを忘れていただきたくありません。環境保護も大事でありますが、人の生活があっての環境ではないでしょうか。
利水につきましても、水道の蛇口をひねれば水が出るのが、今は当たり前のように思われております。止々呂美地域では、今でこそ簡易水道になりましたが、それまでは、ときに飲み水の確保に大変な苦労をしました。資源の節約には一定理解をいたしますが、異常気象に見舞われている近年において、充分な手立てをせずに、渇水による水不足に対しまして住民の合意が本当に得られるのでしょうか、はなはだ疑問に思います。
また、止々呂美地域における農業用水について言えば、今でも雨の少ない時期には水の確保が死活問題となります。昔は水の争いに、血みどろの争いをしてきたと聞きます。安定した水の供給の大切さを身にしみて感じております。机上の議論は無益どころか有害になる場合もありますので、その点は注意を払う必要があります。
ダム建設反対の声をよく耳にしますが、その意見が猪名川沿川住民の多数意見とはとても思えません。住民投票でも行われれば、そのことが明白になると思います。このような反対意見があたかも住民の総意であるかのごとくに流域委員会の委員の皆様に誤解を与えることを深く危惧いたします。

長くなりましたが、以上、地元止々呂美住民の意を充分にお汲み取りくださり、一刻も早い余野川ダム事業の完成をお願いいたします。
回  答  ご意見ありがとうございます。

 利水については現在、利水者に水需要の精査・確認を行っており、その結果を反映させます。
 今後は、環境の諸調査を含め、さらに詳細な検討を実施していきます。
 なお、これらの調査・検討を出来る限り早期に完了し、その結果が出た時点で改めて流域委員会や自治体、住民の皆様に説明します。

 今後ともご意見を参考にさせていただき、今後の河川整備計画を策定する予定ですので、よろしくお願いします。

ご意見・ご質問 猪名川の環境と余野川ダムについて
今日の明会はていねいで分りやすく好感が持てた。
環境対策については、説明にあったように対応してほい。
余野川ダムについて
代替案はどのようなものを検討したのか。
ダムの目的を一庫ダムの貯留施設に変更するためには、どのような調査・検討を行なうのか。
水需要についての需要予測は、どのような計算手法を用いるのか。
数百億円の支出を伴うものであるから「費用対効果分析」を行なう必要はないのか。被害金額との比較なども検討していようだが、被害額は、どのような計算方法で算出したのか。
回  答  ご意見ありがとうございます。
今後も皆様方に理解しやすい資料等を作成し、説明していきます。
これまでの流域における社会活動、河川の整備や利用が川や我々自身の生活環境に与えてきた影響を真摯に受け止め、今後の河川整備は、水辺の変動によって冠水・攪乱される区域が広範囲に存在し、変化に富んだ地形と多様な生態系が形成されていた頃の河川環境を強く意識し、川に応じた横断的・縦断的形状の改善、残された環境の保全や失われた環境の再生、住民が安心して利用できる水質の改善等を目指します。
現在、ダムおよびダム以外の治水対策の方法について併せて検討を行っています。検討にあたっては、事業の効果、周辺自然環境への影響、社会的な影響、などを考慮し、検討結果がでた時点で、流域委員会や住民、自治体に改めて説明し、意見を伺った上で決定していきます。

一庫ダムの利水容量の振り替えについては、今後、振り替え先、振り替え方法、振り替え量等について精度を高めて検討し、検討結果がでた時点で、流域委員会や住民、自治体に改めて説明し、意見を伺った上で決定していきます。また、検討段階における必要な時点で利水者および自治体と調整、協議を図りたいと考えています。

将来の水需要の予測については、水道事業者などの利水者が行います。その結果を受けて、河川管理者は予測の妥当性について審査(精査、確認)します。

「費用対効果」については、ダム規模の見直しが完了後算出し、事業の妥当性を検証いたします。
今回ご説明しました氾濫シミュレーションおよび想定氾濫被害額は、国土交通省が「浸水予想区域図」などを作成する時に用いる「氾濫シミュレーションマニュアル(案)」および「治水経済調査マニュアル(案)」より算出しました。

 今後ともご意見を参考にさせていただき、今後の河川整備計画を策定する予定ですので、よろしくお願いします。

ご意見・ご質問 ◎調査・検討中における工事に実施について
余野川ダムについては、水と緑の健康都市と一体の事業であり、出来る限り引き続けて行うべきである。
 今までの地元との協議についても守るべきである。
回  答 ご意見ありがとうございます。
 余野川ダム建設事業は国土交通省が事業主体であり、一方、水と緑の健康都市事業は大阪府が事業主体となって整備を進めています。双方は別事業ですが、事業地が近接しているために事業工程や運土計画並びに環境調査などについて両者で協議・調整を行っています。今後も引き続き継続して協議・調整を行っていきます。
 従来から流域委員会に対し、河川整備計画策定の途中では新たな段階には入らないと説明しています。しかし、調査・検討中においても地元の地域生活に必要な道路や防災上途中で止めることが不適当な工事については実施いたします。
 今後は、環境の諸調査を含め、さらに詳細な検討を実施していきます。
 なお、これらの調査・検討を出来る限り早期に完了し、その結果が出た時点で改めて流域委員会や自治体、住民の皆様に説明します。
 その上で、河川整備計画を策定していきたいと考えています。

今後ともご意見を参考にさせていただき、今後の河川整備計画を策定する予定ですので、よろしくお願いします。

ご意見・ご質問 PR方法について
今回のチラシ(新聞の折り込み)は、いつ頃行われたのでしょうか。
PRがあまりにも急だったような気がするのですが・・・・・・。
回  答  ご意見ありがとうございます。
 “淀川水系河川整備計画第2稿に関する意見交換会”のご案内(新聞折り込みチラシ)は、平成15年7月20日(土)に行いました。(朝日新聞、毎日新聞、産経新聞、読売新聞、神戸新聞が対象紙です。)
 今後は、より多くの方が参加できるようなプログラム、周知の方法について検討していきたいと考えています。
 今後ともご意見を参考にさせていただき、今後の河川整備計画を策定する予定ですので、よろしくお願いします。

ご意見・ご質問
余野川ダムの見直しに関わる調査結果が出されるのはいつ頃でどのようなプロセス・スケジュールで行われるのか。
見直し・検討結果で
森林の保水機能は有効でないということになっているが、その理由は?
回  答  ご意見ありがとうございます。
現在、ダムおよびダム以外の治水対策の方法について併せて検討を行っています。検討にあたっては、周辺自然環境への影響、社会的な影響、事業の効果などを考慮し、今後検討・見直しを行います。

 余野川ダム計画を見直した結果については、説明資料で説明したとおり、1.既設一庫ダムの利水容量の振り替えのための貯留施設として余野川ダムが有効である。2.余野川ダムは下流部の浸水被害を軽減する効果がある と考えています。
 河川整備計画説明資料第2稿に示すように今後、水需要について精査・確認を行い、それを踏まえて貯水池規模や貯水池運用の見直しについて検討を行います。その上で、ダムによる環境への影響と軽減方法について検討を行います。水質保全対策の検討においては、貯水池の汚濁メカニズムの検討や具体的な水質保全対策の検討を行い、対策方法について効果、事業費、維持・管理の容易性などを踏まえ実施可能で有効な方法を選定します。
 余野川ダムの見直しに関わる調査・検討結果はできる限り早期(概ね1年)に検討を終了したいと考えています。検討結果が出た時点で改めて流域委員会や住民、自治体に説明し、意見を頂きたいと考えています。
 そして、頂いた意見などを基に淀川水系河川整備計画原案を作り、改めて意見を頂いた上で、河川整備計画を作っていくという手順で進めていきます。
森林は土砂流出防止、景観、レクリエーションなど様々な機能を持っています。このため、流域内の森林の整備や保全は重要なことと考えています。
 しかし、説明資料でお示ししたように日本学術会議(答申)(農林水産大臣の諮問に対する答申「地球環境・人間生活にかかわる農業及び森林の多面的な機能の評価について」(平成13年11月))において、「森林は中小洪水においては洪水緩和機能を発揮するが、大洪水においては顕著な効果は発揮できない」との見解が示されています。
 また、猪名川の土地利用の現状をみても、これ以上、森林を増やすことが困難です。
 このため、今回の多田地区浸水被害軽減の検討における対象洪水である昭和35年8月洪水に対しては、森林による流出量の抑制効果は小さいと考えます。
なお、治水・利水計画はあくまで森林の存在を前提にした上で策定されています。

 森林による流出量の抑制効果及び詳細については国土交通省のホームページをご参照下さい。
 ・森林の保水機能:
  (http://www.mlit.go.jp/river/opinion/midori_dam.html)

 今後ともご意見を参考にさせていただき、今後の河川整備計画を策定する予定ですので、よろしくお願いします。

ご意見・ご質問 余野川ダムについて
私は余野川ダム計画の地域に住んでいるものです。余野川ダムの効果として治水効果に大いに期待します。今まで梅雨の長雨、台風時また近年の少雨だと思えは一時に大量の雨がふるそのたびに余野川を流れる水の量に非常おそれています。そしてその水が流れると同時に流れる大きな石の音、夜もねることができないです。早くダムを作ってほしいと思います。
回  答  ご意見ありがとうございます。
 今後ともご意見を参考にさせていただき、今後の河川整備計画を策定する予定ですので、よろしくお願いします。

ご意見・ご質問
大きなかいりが問題となっていますが、これは過大な水利権の許可と考えます。
なぜ、使用量と予測にこんな大きな差があるのですか、過大な許可であれば是正し、一庫の治水ポケットを大きくできるのか、検討して下さい。
下流の安全度は1/4000なのですか。
狭さく部は下流の安全を少しづつでも確認できれば狭さく部の段かい的な開削で、多田の水害の軽減の検討を行って下さい。
回  答  ご意見ありがとうございます。
上水道および工業用水道における将来の水需要は現在、利水者に精査・確認中です。また、農業用水については使用量や受益面積を調査中ですが、河川法ができる以前の慣行水利権など内容の不明確なものもあり、実態を把握するのが非常に困難であるというのが実状です。今後は、安易に水利権が更新されないよう、許可申請期間を短くしたり、精査・確認をしていく中で対応していきたいと考えています。
猪名川下流域の治水安全度は、既往最大規模の昭和35年8月洪水を対象にしたものではありません。
従来の治水計画では、目標規模を定め、ダムを建設し、河道を改修し、狭窄部を開削するというように事業を進めてきました。しかし、目標規模以上の洪水が発生すると、破堤による壊滅的な被害が発生する可能性があります。
本整備計画では、「狭窄部の開削及び無堤部の築堤は、下流への流量増により破堤の危険度を増大させるため、下流の破堤の危険度を増大させないという観点から、下流の河川整備の進捗状況等を踏まえて実施の判断を行う。以上を基本とした上で、破堤による被害の回避を究極的な目標として、そのための施策を最優先で取り組む。」こととしました。
また、以前(第5回猪名川部会資料5)お示ししました昭和35年8月洪水の確率評価約1/4,000は、昭和46年に改訂された淀川水系工事実施基本計画において用いた確率雨量の算定式から、昭和35年8月降雨を算出した結果です。したがいまして、昭和35年8月洪水が何年に1回起こる洪水かを評価したものではありません。
確率計算には様々な方法があり、また、洪水の評価も降雨や流量や地域特性など様々な要素で評価ができます。今後は、これらの色々な側面から対象となる洪水の評価を行いたいと考えています。


 今後ともご意見を参考にさせていただき、今後の河川整備計画を策定する予定ですので、よろしくお願いします。

ご意見・ご質問 河川整備計画の説明が長く、関心持って出席した目的の余野川ダム建設の説明は、説明者の早口もあって、理解し難い箇所があった。ダム建設の有効性は
1) 一庫ダムの利水容量の振替え
2) 多田地区の浸水被害の軽減を計る。
3) 下流部の浸水被害を軽減する
の3点が強調されたが、箕面市は、府営水道の水余りと能勢、豊能町にこの水が導入され、敷設管が水、緑の地域を通過することで、余野川ダムの利水は不必要、市もダムの見直しをしている。余野川ダムは兵庫県にもまたがって影響があるのでもっと広く見当すべき。何より貴重な自然環境破戒の犠性の上に成り立つこの計画は許せない。
建設現場を何回も見学してこのように感じた
回  答  ご意見ありがとうございます。
 利水については現在、利水者に水需要の精査・確認を行っており、その結果を反映させます。
 また、ダム事業は周辺自然環境等に与える影響が大きいこともあり、他の事業にまして慎重に判断します。
 現在、ダムおよびダム以外の治水対策の方法について併せて検討を行っています。検討にあたっては、周辺自然環境への影響、社会的な影響、事業の効果などを考慮し、今後検討・見直しを行い、結果がでた時点で、流域委員会や住民、自治体等の意見を伺った上で決定していきます。

 今後ともご意見を参考にさせていただき、今後の河川整備計画を策定する予定ですので、よろしくお願いします。
ご意見・ご質問 余野川ダムについて
猪名川の洪水調整と一庫ダム容量の代替としても必要で有る。
余野川の洪水調整や災害防止についても必要。
(過去において地元で7名が流され2人が行方不明となった)
現在多額の金を費いやしているので完成させるべきである。
回  答  ご意見ありがとうございます。
 今後ともご意見を参考にさせていただき、今後の河川整備計画を策定する予定ですので、よろしくお願いします。

戻る

ページトップへ