猪名川河川事務所

基礎原案に対して頂いたご意見と回答 平成15年10月18日 川西会場 意見交換会

今までの説明会など

テーマ:淀川水系河川整備計画策定にむけて

【淀川水系河川整備計画策定にむけてのご意見及び回答】


自治体からのご意見
 みなさまからのご意見
基礎原案に対して頂いたご意見と回答
平成15年10月4日~10月17日まで
平成15年10月18日 川西会場 意見交換会
平成15年10月25日 伊丹会場 意見交換会
平成15年10月26日~平成16年3月31日まで
その他のご意見と回答

■ みなさまからのご意見 【 平成15年10月18日 川西会場 意見交換会 】

ご意見・ご質問  ダムの主目的は利水であると考える。治水は付属的な目的と考える。
 利水が第1目的のダムは、低成長が継続する日本に必要ないものと考える。この財政危機の中、不要な公共事業は絶対に許されるものではない。
回  答  ご意見ありがとうございます。
 これまでの余野川ダムは、1)猪名川下流部の浸水被害軽減、2)阪神水道企業団および箕面市に対して水道用水の供給、3)既得利水者の安定取水と河川の環境を維持する上で必要な流量を安定的に確保することを目的としてきました。
 余野川ダムの利水については、現在、水需要の精査・確認を行っていることから、その結果をダム計画の見直しに反映させます。
 現在、1)狭窄部等の開削は当面実施しないことによる狭窄部上流部の当面の浸水被害軽減、2)近年頻発している渇水に対する安全度の確保、3)既存ダム群の再編成 に留意し、計画の見直しを行っています。
 また、余野川ダムの事業効果やダム以外の治水対策の方法について併せて検討を行っています。
 検討結果がでた時点で、流域委員会や流域住民、関係地方自治体に改めて説明し、意見を頂いた上で決定していきます。

ご意見・ご質問  多田神社の下流・ダイハツのよこに田を持っているが農作業に荷物自動車もよこずけできない田を持っている。大変こまっている
 側道ができればありがたい。
回  答  ご意見ありがとうございます。
 ご意見については、地元である川西市に送付させていただきます。

ご意見・ご質問 運営方法に就いて
整備局主催の会は3回目ですが円卓?方式は初めてで勝手が分りませんが、住民意見の吸い上げ方法に関してはもう一歩巾広く深くやる方法を模索する必要がある様な気がしますが如何でしょうか
回  答  ご意見ありがとうございます。
 意見交換会とは別に、流域委員会より対話討論集会(円卓会議)も有効であるとの意見をいただき、ダムや河川敷の利用(グランド等)をテーマとして実施しています。別途ホームページ等を通じて情報開示するとともにご意見を頂戴することとしています。
 
ご意見・ご質問 猪名川は全国的に見ても屈指の都市河川です。流域全体が占める重要性(開発地の拡張・環境政策の確立)は、関東の相模川に次ぐ位置と伺ってきた。
 これが大阪府と兵庫県の境界になって130年余 行政と情報が分断されてきたことが、あらゆる施策において住民へ浸とうしてこなかったように思う。全体(総論的)の位置づけは「清和源氏発祥の地」(日本の中世・近世の政治史をリードしてきたのである)
  祭近の課題として 能勢のダイオキシンは放置できない事態である。(流域下水道も同じ)止々呂美は近畿の中央に位置する。
  国家的対応が必要です。
回  答  ご意見ありがとうございます。
 今回の河川整備計画の基本的考え方は、環境、治水、利水、利用の課題は、相互に関連していることを十分認識して対応しなければなりませんが、これらの課題に対して、河川管理者のみによる河川内での対応には限界があることから、流域的視点に立って、流域のあらゆる関係者が連携協力し、健全な水循環系の確保に向けた努力を積み重ねることを前提に、以下を基本に据えて河川整備計画を策定していきます。
これまでの河川整備が河川環境に及ぼしてきた影響を真摯に受け止め、「生態系が健全であってこそ、人は持続的に生存し、活動できる。」との考え方を踏まえて、河川環境の保全・再生を図ります。
この際、「川が川をつくる」ことを手伝うという考え方を念頭に実施します。
洪水被害の頻度のみならず、その深刻さを軽減する施策をハード、ソフト面にわたって推進しますが、狭窄部下流の治水安全度を損なわないで上流の安全度の向上を図ります。
水需要予測の見直しを踏まえ、既存水資源開発施設の運用や新規施設の計画の内容を見直します。また、水需要の抑制を図るべく利水者や関係自治体と連携を強化します。
河川の利用については、環境教育を推進するという観点も含めて「川でなければできない利用、川に活かされた利用」を基本とします。また、利用者の理解を得ながら「河川環境を損なう利用の是正」を図ります。

ご意見・ご質問  余野川ダムにおける環境面での上下流分断として、他のダムに比べ、影響度は格段に少ないと見られるが、どの程度の検討をなされるのか
数十年先の高齢化の状態を反映させてほしい。
治水・防災の「自分で守る」の困難な人々が増大
利水渇水では、時間給水となれば高層マンションの上階にお住いの対応は体力的により困難な人々が増大
回  答  ご意見ありがとうございます。
 今後、水需要について精査・確認を行い、それを踏まえて貯水池規模や貯水池運用の見直しについて検討を行います。その上で、ダムによる環境への影響と軽減方法について検討を行います。水質保全対策の検討においては、貯水池の汚濁メカニズムの検討や具体的な水質保全対策の検討を行い、対策方法について効果、事業費、維持・管理の容易性などを踏まえ実施可能で有効な方法を選定します。
 余野川ダム計画の見直しにおいては、ダムの集水面積の80%以上が間接流域になります。このため、間接流域の流量コントロール箇所である分派堰地点について、貯水池への流入汚濁負荷軽減や、土砂移動の上下流における連続性確保、魚類等の遡上・降下、自然に近い流況や撹乱機能の確保などの課題に対して、分派堰の構造や運用方法について見直すことにより、余野川ダム貯水池や分派堰の下流河川に対する環境への影響軽減を検討したいと考えています。
 検討の程度については、ダム計画の見直し検討は多くの項目にわたりますが、計画見直しが完了した時点でその結果を流域委員会や住民、自治体に説明し意見を頂くことになるため、皆さんと意見交換が十分に行えるような検討が必要であると考えています。

 余野川ダムの見直しに関わる調査・検討結果はできる限り早期(概ね1年)に検討を終了したいと考えています。検討結果が出た時点で改めて流域委員会や住民、自治体に説明し、意見を頂きたいと考えています。

ご意見・ご質問
阪急川西から池田の間、電車からみると下流側に工事用のピアーが永い間打ちこんであります。景観上なければ良いと思いますが、まだ必要とあればたまにはゴミ類など、夾雑物を除去すべきと思います。
猪名川はおかげさまで大分整びされてきました。ただ、河川敷の整びに対して、河川の中は一寸おきざりにされている感があります。(例えば、旧来からの堰などのまわりは少し汚い感あり)
猪名川の歴史は神話の時代もあったと聞きます。こうした歴史上のポイント(近世などの村の堰取れ口など)に、コメントした説明板などあれば、遊歩者も楽しいコースになりませんか。
回  答  ご意見ありがとうございます。
ご指摘の工事用仮橋(ピアー)につきましては、現在撤去する方向で検討しており、決定次第速やかに撤去します。また、河川内のゴミ処理については、治水上支障となる場合には撤去する必要があると考えておりますが、通常、低水路部分(水面を含む)は、洪水等のたびに上流からゴミが流れてくることや水深が深いところがあるなど収集・除去が困難な場合が多いことから行っておりません。
淀川水系における今後の河川整備は水辺にワンドやたまりが数多くあり、水位の変動によって冠水・攪乱される区域が広範囲に存在し、変化に富んだ地形と固有種を含む多様な生態系が形成されていた頃の河川環境を目標として、河川の横断的・縦断的形状の改善、残された環境の保全や失われた環境の再生、住民が安心して利用できる水質の改善等を目指します。
 また、住民・住民団体及び地域と密着した組織と連携した河川愛護意識の啓発や清掃活動等のほか不法投棄対策として監視カメラや巡視による監視、並びに摘発・取り締まりを強化すべく関係機関と連携します。
ご意見を参考にさせていただきます。

ご意見・ご質問  ダムの建設費は1千億円を超える巨額のものとなる。
 この費用対効果が本当に一番いいものとなっているのかをよく検討していただきたい。
 国土保全の長い観点で、より良い、より費用対効果のすぐれているものがあれば、税金の効率化からすすんで その方向へ進んでいただきたい
回  答  ご意見ありがとうございます。
 これまでの余野川ダムは、1)猪名川下流部の浸水被害軽減、2)阪神水道企業団および箕面市に対して水道用水の供給、3)既得利水者の安定取水と河川の環境を維持する上で必要な流量を安定的に確保 を目的としてきました。
 今後のダム計画にあたっては、1)狭窄部等の開削は当面実施しないことによる狭窄部上流部の当面の浸水被害軽減、2)近年頻発している渇水に対する安全度の確保、3)既存ダム群の再編成 に留意し、計画の見直しを行います。
 また、余野川ダムの事業効果やダム以外の治水対策の方法について併せて検討を行っています。
 検討結果がでた時点で、流域委員会や流域住民、関係地方自治体に改めて説明し、意見を頂いた上で決定していきます。
 

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