猪名川河川事務所

基礎原案に対して頂いたご意見と回答 平成15年10月26日~平成16年3月31日まで

今までの説明会など

テーマ:淀川水系河川整備計画策定にむけて

【淀川水系河川整備計画策定にむけてのご意見及び回答】


自治体からのご意見
みなさまからのご意見
基礎原案に対して頂いたご意見と回答
平成15年10月4日~10月17日まで
平成15年10月18日 川西会場 意見交換会
平成15年10月25日 伊丹会場 意見交換会
平成15年10月26日~平成16年3月31日まで
その他のご意見と回答

■ みなさまからのご意見【平成15年10月26日~平成16年3月31日まで】
 
ご意見・ご質問
今、河川は全体的に水が少なすぎて、人はみずみずと言われる、生命の輝きやみずみず感性を持ち豊かな生涯を送る事は出来兼ねる様に思います。
戦争を知らぬ世代と同様に洪水の恐さ、水すごさを見る機会も知る機も少なく、平和ボケ同様気軽ボケを出来ている現代「小人(普通一般の我々の様な人)は閑居にして不善をなす」言う、論語の言葉同様に、又は「天災は忘れた頃に来る」言う様に常に気付きと心のひきしめを持って暮す様に常に頭を働かせて、つまんない事を考えたりしない様な人間が自然に出来るには、河の水が少なくて出来ないのでないかと思います。
「全てを水に流す」は「川が川」を作る、同様に大変大切な事ではないかと思います。それには水流の豊かさが必要です。
子供の頃、桑津橋から豊かな水の流れの中で魚が常に飛び上がるを見て、素晴しい楽しい時を持った事を思い出しますと同時に食糧にすれば人間は生き続けて行けると言う、安心感と充実感が生れてたと思います。
今は河川敷には広場が多く、水は少なくなっています。唯、走って、ボール等をなげて(と)踏んで、遊んでお腹をすかしてては人間は生きていけるでしょうか。平常時にも、非常日のために、経済性、教育性、生産性、健康性を持つ事が出来る様に自然に走る事も遊ぶ事も豊かな生活と豊かな生命を創り、全ての人間が長生き出来る豊かな素晴しい考え方が出来る様にと望んでいます。
 川敷の広場等、維持に多額の税金が使われていると聞いています。税金を上手に使う方法を考えて下さい。

 「よく遊び、よく学ぶ」の言葉の様に豊かな情操と豊かな教育の場としての河川であればと思っています。

 日々の余暇の楽しみとして河川を眺める事はお金がかからず健康な楽しみが出来、又 思索の場としての豊かな河と豊かな人間生活、そしてクローバル化するであろうこれからの日本人の目を養う事が出来るのではないかと思っています。合理化だけの河川に対する、利水、治水、防災、ダム計画では「河もカサカサ」「人間の生命も心もカサカサ」「野も田カサカサ」だけだと思っています。
  色々と先人達の教えと残してくれた知恵を思い出してもう少し英知を出すべきではないかと思います。
 現地説明会、見学会が出来るだけ機会を多く作って頂き、多くの人々に見て頂き、知って頂き、気付いて頂く事が大事ではと思っています。
 
最初の参加で、よく解っない事が多いと思いますが水が人間生活の中心である時、河川整備計画は国土交通省でなく、文部科学省、厚生労働省、農林水産省等と各省と自治体と連絡を密にして豊かな人間生活が真に出来る様な経済性、教育性、治安性を考慮して総合教育を必要と言われている事と同様、総合性を持って全体的な素晴しい計画が出来る様と思っています。

これが私の河川に対する日頃思っている理念で意見です。
回  答  ご意見ありがとうございます。
 河川整備の考え方として、以下を基本に据えています。
これまでの河川整備が河川環境に及ぼしてきた影響を真摯に受け止め、「生態系が健全であってこそ、人は持続的に生存し、活動できる。」との考え方を踏まえて、河川環境の保全・再生を図ります。
この際、「川が川をつくる」ことを手伝うという考え方を念頭に実施します。
洪水被害の頻度のみならず、その深刻さを軽減する施策をハード、ソフト面にわたって推進しますが、狭窄部下流の治水安全度を損なわないで上流の安全度の向上を図ります。
水需要予測の見直しを踏まえ、既存水資源開発施設の運用や新規施設の計画の内容を見直します。また、水需要の抑制を図るべく利水者や関係自治体と連携を強化します。
河川の利用については、環境教育を推進するという観点も含めて「川でなければ出来ない利用、川に活かされた利用」を基本とします。また、利用者の理解を得ながら「河川環境を損なう利用の是正」を図ります。

ご意見・ご質問  毎年、お盆の後、河川を見ると、あちらこちらに流されたお供えの名残りが見られます。
 御先祖様にお供えをし、ご供養で流すという日本古来の風習は美しい心の現われとも思います。又、民俗学的にも社会的にも、地域によって慣習として残っていて、禁止というような行政指導は好ましくありませんが、昨今の河川の環境を見ますと、果たしてこのままで良いのかと考えさせられます。文化と環境が両立するような有効な方法を考えて頂きたいです。
回  答  ご意見ありがとうございます。ご意見を参考にさせていただきます。

ご意見・ご質問  淀川流域委員会の方々が出された整備計画に対する提言の資料を見させていただきました。その中に今後の猪名川の河川環境計画においては「多自然型河川づくりからの脱却をし、川のシステム全体を回復するようにしなければならない。川の動的特性の復元により生態系の回復を図ることを目指す」との内容がありました。この川の動的特性というのを復元するにはある程度、川が自由に流れる川幅が必要になると思います。私の住んでいる(藻川と猪名川に挟まれた)東園田の近くの猪名川は川と住宅地の距離が大変近い状態にあります。このような状態で川幅を広げる事は現実的ではないと思いますが、この流域委員会の意見に関してはどうお考えでしょうか?
回  答  ご意見ありがとうございます。
 今後は、横断方向・縦断方向の連続性の修復や瀬と淵が形成されるなどの多様な形状を持つ河川を目指したいと思っています。しかし、ご指摘のように川幅が狭く河道に余裕のない区間があることも事実です。また干潮区間であるか否かなどその場所毎の特性を踏まえることが必要であり、具体的に検討を進めるにあたって前提条件にすべきと考えています。
   

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