営繕部


 


 中之島合同庁舎の敷地は、大阪駅の南西に約900m「水の都、大阪《を象徴する堂島川に面した大阪大学医学部跡地の一角にあります。
 敷地周辺は対岸を含め文化・国際のゾーンとして大規模な整備計画が進んでいます。そのような周辺の状況を視野にいれながら、計画が始まりました。
 敷地が大阪府によるスーパー堤防計画のエリアに位置していることと、合わせて大阪の歴史と文化の中心的役割を担ってきた「川《との関わりを、積極的に取り入れた計画としています。
 庁舎1階に設けた“大阪の原風景である葦原(あしはら)”をイメージしたアトリウム空間を核として、敷地南側の堂島川から北側のメインアプローチへと「川《がつながることを連想されるような、外構も含めた一貫したデザインとなっています。

 建物本体は、対比させることにより相互に引き立て合う効果を基本にデザインされています。
 具体的には、高層の建物の垂直性と川や橋の水平性との対比や外観をよりシャープに見せている白と黒の色彩などにその考え方が反映されています。また、高層化による周辺への圧迫感に配慮し、建物の外観処理と外構空地面をできるだけ多くとることでその軽減を図ると共に、緑化による憩いの場を創りだし、「水と人と緑《の関わりを建物と敷地一体に展開させています。
 平面計画については、検察庁が大部分を占める特性(小部屋と大部屋の混在やセキュリティ)に対応しつつ開放された空間を確保するため、1階にアトリウムを中心に食堂や情報コーナーを配し、2階に国際会議室や共用会議室を設けることにより、外部との多様な関わりに対処し、5階以上を検察庁のゾーンとする階層計画となっています。
 また、吹き抜け空間を採用することにより、外部に面した執務環境を大小の部屋の混成にも対応してフレキシブルに作り出すことを可能にしています。
 アトリウムへの吹き抜けからの採光や、各フロアーの対角に設けられたリフレッシュコーナーからの採光は、一般的に暗くなりがちな廊下を明るく開放的なものとして提供することができています。

 構造的には、高層化に伴う地震や風による揺れ・交通振動を軽減するために、1階から20階の各フロアーに制震装置(オイルダンパー)を設置することにより、建物の安全性と執務環境の向上を図っています。
 外部に使用する材料についても耐久性の高い石材等を使用することにより、建物等の長寿命化を図っています。

北側広場から庁舎を望む

南の池モニュメントの夜景

国際会議室

南東堂島川から庁舎を望む

1階アトリウム全景
■入居官庁
  • 大阪高等検察庁
  • 大阪地方検察庁・大阪区検察庁
  • 法務総合研究所大阪支所
  • 法務総合研究所国際協力部
  • 国連アジア極東犯罪防止研修所大阪分室
  • 人事院近畿事務局
 
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