連続立体交差事業は、鉄道を連続的に高架化もしくは地下化し、複数の踏切を一挙に除却する事業です。 整備効果としては、開かずの踏切の除却等による交通渋滞の解消、踏切除却による事故の解消、鉄道による分断されている市街地の一体化により活性化などが図られます。 これまでに全国で約140地区で連続立体交差事業を完了し、約1,500箇所の踏切を除却されています。
踏切除却による整備効果①踏切交通遮断量の解消 ○約10万台・時/日の踏切交通遮断量を解消 <参考>貨物線のみの踏切交通遮断量は2万台・時/日 ②旅行速度の向上 ※正覚寺鞍作線(2踏切除却) ○13.7km/h⇒24.4km/h(10.7km/h向上) ③環境の改善 ※正覚寺鞍作線(2踏切除却) ○年間 480tのCO2を削減 ⇒甲子園球場約11個分の森林面積に相当
JR阪和線美章園駅~杉本町駅付近 (大阪府大阪市) 開かずの踏切が11箇所も連続していたJR阪和線の美章園駅~杉本駅付近の約4.9kmを高架化(平成18年5月高架切替)し、踏切を一挙に除却することにより、交通渋滞・踏切事故が解消、併せて地域分断の解消が行われています。
踏切除却による整備効果踏切交通遮断量の減少 大阪市域全踏切⇒約380万台・時/日 JR阪和線⇒約100万台・時/日 旅行速度の向上 国道479号 12.5Km/h ⇒ 23.9Km/h 道路機能の回復 幹線道路 509百台/12h ⇒ 632百台/12h(増加) 生活道路 213百台/12h ⇒ 142百台/12h(減少) 幹線道路踏切の渋滞を避けていた迂回交通が回復 環境の改善(推計値) 全国ワースト10の3踏切を除却することによるCO2削減量 ⇒ 年間約2,600t 甲子園球場の約60個分の森林面積に相当する。