流域の特徴は?
熊野川流域は、山地割合が高く、たくさんの台風の通過コースに位置するため、非常に雨が多く、そのため多くの水害がもたらされました。
97%が山地
近畿の河川の中でも山地の割合が高く、平地部の少ない河川です。
- 山地: 2,303km2(97.6%)
- 平地: 14km2(0.6%)
- 水域等: 43km2(1.8%)
日本有数の雨が多い地域
多くの台風の通過コースに位置し、年間平均降水量は3,000mmに達します。
水害の歴史
新宮市や紀宝町の平地では、大雨による洪水によって浸水被害が発生しています。
十津川大水害
明治22年の十津川大水害時には、降雨は3日3晩降り続き、山崩れの箇所は1,000箇所以上に及び、その土砂は谷を埋め、各地で湛水湖が出現しました。
十津川村だけ死者168人、流失・全半壊家屋610戸に及び、この時家や土地を失った600戸、2,500人の被害者は新天地を求め北海道に移住しました。
また、この時熊野本宮大社は、洪水で被害を受け、12社のうち、流出を免れた4社を現在の場所へ遷しました。