自然は?

熊野川流域には、その特徴的な気候や地形から、今も美しい自然景観と豊かな生態系が残っており、天然記念物に指定されている動物も多く生息しています。

特徴的な気候と地形

  熊野川流域は、山林が流域の97%を占め、温暖多雨の南海気候に属す、全国有数の多雨地帯です。高度も0mから2,000m近い高地まで含むため、温暖帯、冷温帯、亜高山帯の3つの気候帯が存在します。

美しい自然景観

  流域内にある吉野熊野国立公園には、大台ヶ原や、瀞峡、九里峡など、美しく雄大な自然景観があります。


  • 大台ヶ原 北山川の水源。年間降雨量5,000ミリという世界有数の雨水量を誇り、それが湿潤な気象条件を生みだし、屋久島と並ぶ我が国を代表する原生林を形成しています。モスフォーレストと呼ばれるコケの多い林や水量豊かな渓流や滝を生み出しています。
  • 瀞峡 北山川水系の大渓谷。下流から、下瀞、上瀞、奥瀞に分かれ、そのうち下瀞が奇岩と深淵が織りなす峡谷美の瀞八丁です。志古から上瀞までウォータージェット船が往復し、渓谷美を楽しむことができます。
  • 九里峡 熊野川沿いの、本宮から新宮までの九里八丁(約36キロ)の峡谷を九里峡といいます。この間の熊野川は、かつては川の参詣道であったことから世界遺産に登録されました。

豊かな生態系

  豊かな自然に恵まれた熊野川流域には、ニホンカモシカやイワナなどの貴重な生物が生息し、それらは国の天然記念物に指定されています。

メダカやハヤブサなどの絶滅危惧種希少種が生息しています。


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