建設技術支援 Construction technical support

近畿技術事務所の技術の一覧、及び、作成したマニュアル等を紹介しています。

Q&A

FPC防衛柵についてご質問にお答えします。

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Q A
クラックが入った場合の処理は? コンクリート構造物はどんな構造物でもクラックが生じます。従来から、RC部材の耐久性評価の基準とされる、ひび割れ幅0.2mm以上のひび割れについては、含浸性のひび割れ充填材により補修をします。又取替等の判断は「施工・補修マニュアル」の損傷対策判定基準により行います。
大きな損傷を受けずに上半部を再利用した場合、次に事故が生じた時に問題はないのですか? 平成11年度に行った静的曲げ実験では、負荷と除荷を繰り返し載荷しています。この場合のヒステリシス曲線を見ると、除荷と負荷が同一ルートを描くので、耐力の低下は認められません。このように、再利用可能とする範囲では、繰り返しが安定しているたるため、初回設置時と同等の耐力を保持しているので、問題はありません。
どこかに設置していますか? 完成したところはありませんが、奈良国道管内の名阪国道で設置予定です。新技術活用促進システムに登録済みですので、多くの箇所で設置していただいて、現場からの評価を聞き、改良の方針づくりをしていきたいと考えています。
小さい半径には設置できないのか? 1ブロック長が長く、上下ブロックを千鳥に設置するとあまり小さくすることができません。直積みに配置すればもう少し小さくできます。実際はR=300mで実施しています。今後、種々の検討を加え一本の長さを短くしたり、妻部の形状を変更する等、細部構造を変更すれば、小さくすることは可能と考えます。
細部構造は変更できないか?  実車衝突実験で性能を確認したのですから、基本的にその時の構造を変更することはできません。しかし、現場条件によってはいつも同じ断面で使用することが困難な場合があります。この場合は、「車両用防護柵標準仕様(平成11年3月)」に基づいて一部変更することが可能です。
FPC防護柵の重要な個所である板バネを含む金物の防錆処理については? 基本的にコンクリート内にあって露出しないところは無処理。板バネのようにバネ鋼は鉄道のレール締結用バネを参考に、ショットブラスト処理、有機質ジンクリッチプライマと焼き付けフタル酸樹脂エナメルによる塗装を行います。その他の部材については、溶融亜鉛メッキを行います。

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