紀の川ダム統合管理事務所 紀の川水系について

紀の川水系について
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紀の川水系の概要

○紀の川水系について

   紀の川は、その源を奈良県吉野郡川上村の大台ケ原(標高1,695m)に発し、中央構造線に沿って紀伊半島の中央を貫流し、 高見川、大和丹生川、紀伊丹生川、貴志川等と合流し、紀伊平野に出て、和歌山市において紀伊水道に注ぐ、幹川流路延長136km、 流域面積1,750km²の一級河川です。

○関連自治体

   紀の川の流域は、奈良、和歌山両県にまたがり、和歌山市をはじめとする8市8町4村からなります。

○気候

   紀の川流域の平均年間降水量は、上流域で約2,200mmであり日本有数の多雨地帯です。中下流域は、約1,500mmとなっています。

○地質

   紀の川は、中央構造線に沿って北側に和泉山脈、南側に紀伊山地が迫る東西に細長い河川であり、 上中流部は川沿いに河岸段丘を形成し、下流部は沖積平野となっています。

○生物

   源流の大台ケ原は、国の天然記念物に指定されている「三之公川トガサワラ原始林」をはじめ、 分布のほぼ南限となるトウヒ林や、太平洋型のものとしては本州で最大規模のブナ林が分布しています。
   下流部にはオイカワ等の仔稚魚や底生昆虫類の幼虫の成育場となっており、ヨシ群落はオオヨシキリやカヤネズミの生息場所となっています。
   中上流部の水辺には、ユキヤナギ等の岩場を利用する植物が生育し、ヤマセミも生息しています。奈良県五條市付近では、竹林やケヤキ、ムクノキ等が 河畔林を形成し、サギ等のねぐらなどに利用されています。

流域図と位置図