紀の川ダム統合管理事務所 ダム用語集 ハ行

ダム用語集
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ハ行

プレキャスト化

ぷれきゃすとか

コンクリートの構造物を造る場合、現地で型枠を組み、コンクリートを打設するのが一般的ですが、あらかじめ工場でコンクリート部材を製造し、現地に運搬してこれを組み立てる方法もあります。このように現地打設ではなく工場生産方式に切り替えることをプレキャスト化といいます。現地での作業が軽減され、安全性の向上、工期の短縮といった効果が期待できます。ダムでは、監査廊(通郎)、エレベーターシャフト、ピア、高欄などの築造に用いられることがあります。

ブロックレアー工法

ぶろっくれあーこうほう

コンクリートダムの築造においては,コンクリート打設後に発生する温度応力を軽減しクラックの発生防止し,堤体の水密性を確保する必要がある。この対策の1つがコンクリートをブロックに分けて打設するブロック方法である。 ブロックに分けて打設するもう1つの意義は,限定された打込み時間内に打込が完了するように,適当なコンクリート量になるように区間ごとに分けるという意味を持っている。このダム堤体を適当な大きさに仕切る作業を“ブロック割り”と呼ぶ。このブロック割りは通常ダム軸方向と上下流方向の仕切りによって行い,ダム軸方向に直交する方向に設ける継目を横継目(Transverse Joint),立行する方向に設ける継目を縦継目(Longitudinal Joint)と呼ぶ。横継目だけを設けて縦継目を廃した打設方法をレアー工法,縦横とも継目を設けた打込み工法をブロック工法と呼んでおり,我が国では従来からブロック工法が圧倒的に採用されて来たが,最近温度応力に関する研究が進み,レアー工法も見直され採用される機運にある。

平常時最高貯水位(NWL)(常時満水位)

平常時最高貯水位へいじょうじさいこうちょすいい

利水の機能を持っているダムが、利水目的(水道、農業用水、工業用水など)の水を貯めることができる最高の水位のことです。