H16.9.2 記者発表資料より
台風16号出水におけるダム効果

〜奥越地方では、福井豪雨並みの降雨を記録〜

 台風16号は、30日9時半頃九州に上陸し、九州地方を縦断、その後中国地方を横断し日本海に抜け、 31日1時頃、福井県に最も接近しました。
 県内では台風が接近した31日0時頃から奥越地方を中心に強い雨が降り、奥越地方では福井豪雨と同程度の雨を観測しました。
 九頭竜ダム、真名川ダム、及び笹生川ダムは、台風16号出水に対しても、大きな治水効果を発揮しました。 なかでも九頭竜ダムにおいては、平成14年7月の台風6号出水に次ぐ、管理開始(S43)以来2番目の大きな洪水を記録しました。

平成16年台風16号出水におけるダムの洪水調節効果について

平成16年台風16号出水では、奥越地方において、総雨量では福井豪雨と同程度の降雨がありました。                                          (「1.流域平均雨量の比較」参照)
    九頭竜ダム上流域平均 総雨量 約242mm
    真名川ダム上流域平均 総雨量 約216mm
    笹生川ダム上流域平均 総雨量 約234mm
九頭竜ダム、真名川ダム、笹生川ダムの3ダムは、九頭竜川、及び真名川の水位低減に効果を発揮しました。 九頭竜川中角地点では、約2.5m水位を下げることが出来ました。 真名川五条方地点では、約0.9m水位を下げることが出来ました。                  (「2.基準地点でのダム効果」参照)
そのうち九頭竜ダムでは、管理開始(昭和43年)以来、平成14年7月台風6号出水に次ぐ2番目となる流入量を記録しましたが、その全量をダムに貯留し、直下流の和泉村を洪水被害から守りました。
                     (「3.九頭竜ダムの洪水調節と和泉村朝日地先でのダム効果」参照)
参考資料
@ 位置図
A 既設ダムの洪水調節グラフ
B 各ダムの諸元
C 用語の解説
2.九頭竜ダムの洪水調節と和泉村朝日地先でのダム効果

3.基準地点でのダム効果

  ダムの洪水調節により、ダム下流河川の各地点において、水位の低減効果があったものと推定されます。

 
4.参考資料