H16.10.21 記者発表資料より
管理開始以来2番目の大きな洪水

〜九頭竜川を守ったダムの治水効果〜

 日本列島を縦断した台風23号は、20日21時頃、福井県奥越地方に最も接近し、九頭竜川流域においても多量の雨を降らせました。
  直轄の九頭竜ダム、及び真名川ダムでは、いずれも管理開始以来2番目となる大きな洪水を記録しました。
  また、管理開始以来初めてという両ダムそろっての大きな洪水となりましたが、笹生川ダムとあわせ3つのダムにより、下流河川に対して大きな治水効果を発揮しました。

平成16年台風23号出水におけるダムの洪水調節効果について

平成16年台風23号出水では、奥越地方において、下記の降雨を観測しました。
                                   (「1.流域平均雨量の比較」参照)
    九頭竜ダム上流域平均 総雨量 約291mm
    真名川ダム上流域平均 総雨量 約239mm
    笹生川ダム上流域平均 総雨量 約249mm
 九頭竜ダム、真名川ダム、笹生川ダムでは、洪水調節(洪水をダムに貯め込む操作)を実施しました。
  洪水調節は、今年に入って九頭竜ダムで5回目、真名川ダムでは2回目となりました。
  九頭竜ダム、真名川ダムとも管理開始以来2番目となる最大流入量を記録しました。
      九頭竜ダム 最大流入量 約1,413m3/s
      真名川ダム 最大流入量 約  543m3/s
                                  (「2.ダムによる洪水の調節」参照)
 ダムの洪水調節は、下流河川の水位の低減に大きな治水効果を発揮しました。
 ダムがなかったら、福井市中角地点では危険水位を越えていたと推定されます。
                                 (「3.下流河川でのダム効果」参照)
参考資料
  @ ダムの洪水調節グラフ
  A 各ダムの諸元
  B 用語の解説
1.ダム上流域平均総雨量の比較(平成16年の主な出水)
2.ダムによる洪水の調節(台風23号)

3.下流河川でのダム効果(台風23号)

  ダムの洪水調節は、下流河川の水位の低減に大きな効果を発揮しました。
  ダムがなかったら、福井市中角地点では危険水位を越えていたと推定されます。

 
4.参考資料(台風23号)