H16.11.16 記者発表資料より
真名川ダムで弾力的管理試験
「フラッシュ放流」を実施



11月15日(月)午前9時〜午後14時にかけて、最大毎秒約50トンの流水を放流。この流水で川に置いた砂を全て流掃しました。

1.

真名川ダムで、真名川の河川環境の改善を目指し、11月15日(月)午前9時〜午後14時にかけて、毎秒45トン(河川流量と合わせて50トン)、計約72万トンの流水を放流した。昨年の毎秒30トンに引き続き2例目。

2.

ダムからの放流により、約200立方メートルの砂を全て流掃する事が出来た。
魚類の餌となる付着藻類の生育環境改善のために、水に押し流される砂が石に着いた藻類やシルトを剥離させるのが目的。
今回のダム上流の砂をダム下流河川に置いて、流下させる事は、総合的な土砂管理として土砂供給と言う観点から注目されているものでもある。
今後は水質及び生物調査等の試験結果をとりまとめ、詳細な評価は平成17年1月に、真名川ダム弾力的管理検討委員会(委員長:角 哲也 京都大学大学院 工学研究科助教授)に諮る。また、九頭竜川流域委員会にも報告する。

真名川ダム全景 放流中のダム 調査の模様
真名川ダム全景 放流中のダム 調査の模様

(1)フラッシュ放流前の砂約200立方メートル(長さ34m×幅6m×高さ1m)
フラッシュ放流前の砂約200立方メートル(長さ34m×幅6m×高さ1m)
(H16年11月14日撮影)
(2)砂が下流へ流れていく状況
10時40分 砂が下流へ流れていく状況 (H16年11月15日10時40分撮影)
(3)フラッシュ放流中 (流量毎秒約50トン)
11時 フラッシュ放流中(流量毎秒約50トン)
H16年11月15日11時撮影
(4)フラッシュ放流後、全て砂は下流へ流掃
15時30分 フラッシュ放流後、全て砂は下流へ流掃 H16年11月15日15時30分撮影