第1回 文化財検討委員会
議事録

1.日時
平成14年3月27日(水)9:00〜11:00
2.場所
ニューオーサカホテル 3階 信貴の間
3.出席者
 
 委員長
学習院大学文学部史学科教授
笹山 晴夫
 副委員長
京都大学大学院工学研究科土木システム工学専攻教授
大西 有三
 
東京大学大学院工学系研究科・工学部都市工学科教授
西村 幸夫
 
独立行政法人奈良文化財研究所平城宮発掘調査部長
金子 裕之
 
奈良県教育委員会教育次長
奥家 孝彦
 
奈良市教育委員会社会教育部長(代理出席)
奥村 明
 事務局
国土交通省 奈良国道工事事務所
 
4.議事
 
委員会設立趣旨と所掌について以下のように確認しました。
 
当委員会では、ルート・構造を幅広く検討中である京奈和自動車道のうち、平城宮跡及びその周辺地域(国道24号奈良バイパス周辺を中心とした「中央エリア」の北部地域)を対象に埋蔵文化財保護の観点から配慮事項を検討する。
 
当委員会ではルート・構造を決定するのではなく、前項の配慮事項を明らかにすることにより、今後のPIプロセスを実施する際の基礎資料を提供する。
事務局から、京奈和自動車道の全体計画概要や整備状況について説明がありました。
今後の委員会に進め方について確認しました。
 
1
 検討対象地域について、各委員が専門的な立場から意見を述べ、それについて議論を行う。
 
2
 1の議論を踏まえ、道路建設時に配慮すべき事項について意見を持ち帰り討論する。
 
3
 討論内容をもとに、配慮事項を「委員会の提言」としてまとめる。
副委員長から地下水検討委員会の概要について以下の説明があり、次回に意見交換をすることになりました。
 
地下水検討委員会では、現地調査に基づいた精度の高いモデルで解析を行い、道路建設による地下水変動は季節的な変動に比べると微少であるとの結果が得られた
 
文化財検討委員会では、埋蔵文化財の分布状況や文化財周辺の土質などを考慮したうえで、文化財保全の観点からご意見を頂きたい
次回は、事務局で、遺跡とその周辺開発に関する他事例や、大和北道路建設に関する各方面からの要望・ご意見などについてとりまとめたうえで、文化財関係の委員から各委員の専門分野についてご意見を頂き、地下水検討結果に関する意見もあわせて、検討を行うこととなりました
以上



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