第3回 文化財検討委員会
議事録

1. 日時
平成14年6月21日(金)15:00〜17:00
2. 場所
三井ガーデンホテル奈良 5階 エトワールの間
3. 出席者
 
委員長
学習院大学文学部史学科教授
笹山 晴生
副委員長 
京都大学大学院工学研究科土木システム工学専攻教授
大西 有三
委員
独立行政法人奈良文化財研究所平城宮跡発掘調査部長
金子 裕之
 
岡山大学環境理工学部環境デザイン工学科教授
西垣 誠
 
東京大学大学院工学系研究科・工学部都市工学科教授
西村 幸夫
 
独立行政法人土木研究所技術推進本部総括研究官
三木 博史
 
奈良県教育委員会教育次長
井上 喜一
 
奈良市教育委員会社会教育部長
中和田 守
(代理出席:奥村明) 
事務局
国土交通省 奈良国道工事事務所
 
4. 現場見学会
第3回文化財検討委員会の開催に先立ち、平城宮跡発掘現場を見学しました。
5. 議事
 
(1)
西村委員・金子委員から、イギリス、韓国、タイ、エジプト等における遺産とその周辺開発事例紹介や平城宮跡が世界遺産リストに登録された経緯、登録地での現状変更に関する諸問題等について説明がありました。
 
 ○
遺産とその周辺開発に関する他事例
 
 ○
世界遺産と道路計画に関する海外事例およびその他の問題点
 
 ○
世界遺産における道路等建設問題
(2)
西垣委員から、地下水流動保全工法の紹介や地下水対策の施工事例の紹介とともに平城宮跡周辺の土地利用の変化による地下水への影響について説明がありました。
 
 ○
地下水流動保全工法の現状
 
 ○
「営団南北線建設工事に伴う地下水モニタリング調査」
 
 ○
平城宮跡周辺の土地利用の変化
(3)
大西副委員長より、奈良文化財研究所での地下水調査結果について、地下水検討委員会での解析結果とあわせて紹介がありました。
(4)
議事(1)〜(3)に関して次のような質疑がありました。
 
 ・
世界遺産直下等に地下トンネルを建設することについては、技術的に全く問題がなくとも、地下で目に見えない改変であっても大きな議論になる可能性がある。国際的な世論にも配慮すべきである
 
 ・
都市化の進展、地下水の取水、道路建設それぞれが地下水保全に及ぼす影響の度合いについても検討し、次回委員会で議論すべきである
(5)
委員会での提言については、道路建設による地下水への影響に関する技術的な検討に加え、史跡としての価値のみならず「世界文化遺産」としての観点から社会的な影響も加味して作成されるべきである等の意見が出された
(6)
次回は道路建設における埋蔵文化財保護の観点からの配慮事項の提言について、とりまとめを行うこととなりました。
(7)
その他
 
 ○
次回は、平成14年7月15日に開催
以上



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