地下水検討委員会

○設立趣旨
 京奈和自動車道は、京都市から奈良市等を経て和歌山市に至り、関西大都市圏の外郭環状道路の機能を有する、延長約120kmの高規格幹線道路であり、現在、早期完成を目指し、奈良県内、和歌山県内で整備を推進している。
 平成12年4月に全線開通した京奈道路から西名阪自動車道以南で事業を進めている大和御所道路までの区間は、基本計画の策定を行うため、現在、国土交通省奈良国道工事事務所において、大和北道路として調査・計画を進めており、大和平野周辺部も含め、幅広く、現況土地利用、土地利用計画、文化財分布、沿道環境などを勘案し、検討を進めている。
 国道24号奈良バイパス周辺の北部地域においては、既成市街地および世界文化遺産の「平城宮跡」をはじめとするきわめて重要な文化財が数多く存在しており、この地域でルート・構造を検討するためには、文化財の保全等の観点より、埋蔵文化財や地下水の現況を正確に把握したうえで、道路建設と地下水挙動との関係について予測・評価を行うことが必要となる。
 このため、平成9年度、平成11年度に平城宮跡内及びその周辺において 実施したボーリング調査およびそのボーリング坑を利用して継続している地下水位観測により蓄積したデータをもとに、地下水の現状分析を行うとともに、道路建設と地下水挙動との関係について予測・評価するため、地下水検討委員会を設置するものである。




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