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大和北道路地下水モニタリング検討委員会 (第二回) 議事録

1.日時
平成18年3月28日(水)13:00〜15:00
2.場所
シティプラザ大阪 4階「海」
3.出席者
 
○委員長
京都大学大学院工学研究科都市環境工学専攻教授
大西 有三
 
京都大学大学院文学研究科教授
上原 真人
 
独立行政法人文化財研究所奈良文化財研究所長
田辺 征夫
 
大学共同利用機関法人人間文化研究機構
総合地球環境学研究所研究部助教授
谷口 真人
岡山大学大学院環境学研究科資源循環学専攻教授 西垣 誠
立命館大学文学部教授 和田 晴吾
○事務局
国土交通省 近畿地方整備局 奈良国道事務所
 
4.議事
 
1)
事務局から、前回委員会の議事要旨について説明がありました。 資料−1
2)
事務局から地下水位(第1帯水層)の動向について以下の説明がありました。 資料−2
  • 地下水位は、最近7年間では概ね横ばい、若しくは上昇傾向。
  • 北部丘陵地の地形的に谷部となる地域においては、周辺の地下水を集水するため他に比べて変動幅が大きい傾向にある。
○意見交換の内容
  • 第1帯水層は、かなり複雑な動きとなっており、今後、降雨状況、池や河川の水位変動を測定し考察を深めることとする。
  • 観測結果によると地下水状況に多少の変動は見られるが、観測データをベースに、今後の検討を進めることとする。
3)
事務局から地下水のモニタリング項目について以下の説明がありました。 資料−3
  • 木簡保全の観点から、地下水位については常時管理し、その他の水文・地下水環境に関する基本データについても、計測を考えている。
○意見交換の内容
  • モニタリング孔について、奈良盆地北東部での追加計測を検討する。
  • モニタリング項目については現在の案を基本案とする。
4)
事務局から平城宮跡内の土質試験について以下の説明がありました。 資料−4
  • 東院地区の土質は、主に細粒土であるが、保水力が一般の砂より高い。しかし、地下水位が低いことから含水率が低く、また一般的に酸化状態にあると考えられる。
  • 木簡の保存と土質との関連については、現在実施中の東方官衙地区の土質試験結果とあわせて検討したい。
○意見交換の内容
  • 可能ならば生物学的な視点からの意見を確認
  • サンプル採取については、土層区分に合わせてサンプリングする等、詳細について、現場・委員に相談しながら分析をする必要がある。
  • 酸化還元電位の計測に関しては、空気に触れないように注意すること。
  • 東院地区のサンプリング土については、粒度分布から見ると、粒度調整をした埋め戻し土の可能性がある。
5)
次回は、これまでの地下水の検討結果や観測状況、土質調査をもとに地下水モニタリングの管理基準の考え方について、委員の皆様それぞれの専門的な見地からご意見をいただき、議論をしていくこととなりました。
 
以上