概要
○福井河川国道事務所では、降雪時の立ち往生車両を早期に発見するため、
国道8号においてAI技術を活用した交通障害自動検知システムを昨年度から
試行的に導入しています。
○昨年度の試行では、車両の台数や挙動を把握する機能について信頼性が確保
できることが判明しましたが、自動通知のための閾値(しきいち)の設定については
引き続きの開発が必要との結論が得られました。
○ついては、今年度は交通障害自動検知システムの強化として、設置箇所を10
箇所から20箇所と2倍にするとともに、次の2点について検証する方針です。
①検知方法(速度等の分析ではなく、車両そのものの挙動を分析)
②自動通知のための閾値(しきいち)の設定
○来年度の本格運用を目指し、雪対策の強化および道路管理の効率化を進めて
まいります。
■昨年度の検証の結果
①データの検出率は高く、閾値(しきいち)を超えた場合にアラームが自動通知した。
②しかしながら、閾値(しきいち)を超えた事例が、車両の立ち往生の予兆よりは、
イベントによる一時的な交通量の増加等、他の要因の場合が多かった。
③さらに、閾値(しきいち)を時間帯等によって細かく設定しなければならないため負荷が大きかった。
■今年度の取り組み
①取得するデータを増やすためにAIの導入箇所を昨年度の10箇所に追加して20箇所に増強
②立ち往生車両の把握を、交通量や速度等の変化の検知ではなく、検知した車両そのものの挙
動を直接分析する手法に変更
③閾値(しきいち)を、箇所や時間帯毎でなく、全ての箇所に一律に適用できる閾値(しきいち)を検討