概要
平成23年紀伊半島豪雨に伴う土砂崩壊で発生した長殿地区の河道閉塞箇所について、今後の降雨次第では上流側の水位が上昇し、早ければ7月9日午後に河道閉塞している土砂の上部に設置した仮排水路へ流入する可能性があります。
流入量によっては河道閉塞している土砂の浸食、崩壊が発生し、下流の熊野川流量が更に増加する可能性があります。
7月3日からの梅雨前線に伴う継続的な降雨により自然浸透による水位低下能力を上回る流入量となっており、上流側の水位が上昇しています。これまでの降雨実績と今後の降雨予測に基づいて行った水位予測の結果、早ければ7月9日午後に河道閉塞している土砂の上部に設置した仮排水路に流入する可能性があります。
長殿地区では、既に砂防堰堤や仮排水路が完成しているため、仮排水路に流入しても直ちに河道閉塞している土砂の浸食や崩壊につながるものではありませんが、もし崩壊等が生じると下流の熊野川流量が増大する可能性があります。
なお、仮に河道を閉塞している土砂が崩壊した場合でも、人家への影響はない予測となっていますが、関係機関と情報共有しながら、引き続きカメラ、水位計等の監視機器を用いて常時監視を継続してまいります。