概要
大和川の水位上昇及び土砂崩落のため、6月2日(金)12時30分頃から国道25号大阪府柏原市国分東条町において通行止めを行っておりますが、本日、道路防災ドクター及び土砂災害専門家(国土技術政策総合研究所)による現地調査・診断を実施しましたので、その結果についてお知らせします。
道路防災ドクター及び土砂災害専門家の診断内容
○原因
現地状況から、深いすべりは発生しておらず、崩壊面からも水が出ていないため、表層に分布す
る崖錐堆積物が崩壊している。表流水が崖錐堆積物に浸透し、水分による重量の増加と土の抵抗力の低下により崩壊したものである。
○対策
現状ではさらなる大きな崩壊につながる可能性は低いと考えられること、落石シミュレーションの結果からも安全性が確保できると判断できるため、土のう設置後片側交互通行としてよい。その後、適切な監視体制を構築したうえで、上部斜面の不安定な土砂の撤去、倒れそうな木の伐採等を行い、応急的な安全を確保すること。恒久対策としては、法枠工等の斜面安定対策を実施するのがよい。
今回頂きました診断内容にもとづき、片側交通規制への切替えについて速やかに実施します。また、恒久的な対策について計画スケジュールが固まり次第、全面交通開放の目途を改めて公表いたします。
※道路防災ドクターとは
災害等により損傷した施設等の調査・復旧方法や道路施設の機能保全に必要な対策及び管理計画等に関する指導や助言を頂く高度な技術や専門的知識を有する学識経験者
※土砂災害専門家(国土交通省国土技術政策総合研究所)とは
災害時に、被災地からの要請等に基づき、技術的支援を行う高度な技術的知見を有する専門家
■管内の状況、雨量状況について
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