概要
○ 大野油坂道路事業の事業費等を適正に監理することを目的に、近畿地方
整備局、福井県が相互に連携・協力し、事業進捗状況、今後の見通し及び
事業費等について情報共有を図るため、11月28日に「第9回 中部縦貫
自動車道事業費等監理会議」を開催し、同月21日に開催した有識者検討
会の結果を報告しました。
○ 有識者検討会では、新子馬巣谷橋(仮称)の工事課題について、詳細調査
結果や発生要因、対策の方向性に関する事務局案を以下の通り提示し、
妥当であるとの結論をいただきました。
■調査結果については、当該箇所の地盤には大きなすべり面が存在し、
強度の異なる岩石が複雑に分布していることが確認された。加えて、
P1橋脚ケーソンの支持地盤強度不足が新たに判明した。
■法面動態観測の結果等から、工事課題が発生した要因については、
ケーソン施工基面の掘削による地山のゆるみや、ケーソン施工による
地山の引き込み等であると推定される。
■橋梁の長期安定性の観点等を踏まえ、今後の方向性については、
「地盤の動きを抑止する対策」や「支持地盤を変更し、ケーソン長を
伸ばす対策」を実施していく。
○ 今後、対策工法の選定や詳細設計を進め、次回有識者検討会で確認を行い、
来年早々に具体的な対策方針を提示し、年度内を目途に、精査中の開通時期
について、お知らせする予定です。