近畿には町衆がまちづくりを支えるという住民自治の歴史と文化があり、その中でまちの景観が育まれてきた。田園風景についてみても、その地域の人びととの関わりの中で保たれてきた。このように、地域の景観は住民の暮らしや営みとともに生まれ、育まれるものである。
地域の景観を考えるにあたっては、行政の施策展開だけでなく、このような地域住民の自律的な活動が不可欠である。地域住民が景観に対する認識を高め、議論を深めるとともに、対話と協働、参加と責任の精神で、行政と一体となった取り組みを進めていくことが重要である。
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