近畿地方整備局情報 第7号     発行:近畿地方整備局

 平成16年7月発行


6月の主要行事結果
6月 1日 和歌山県知事との意見交換会を開催(和歌山市)
 谷口局長が木村良樹和歌山県知事と、地域づくりのあり方や事業の進め方などについて意見交換しました。
6月 1日
 〜14日
「コウノトリの野生復帰をめざして」と題したパネル展を開催(大阪市)
 一度は絶滅したコウノトリを平成17年に野生にかえそうとする試みが、兵庫県・豊岡市・地元NPOの人々を中心に行われています。近畿地方整備局においても、放鳥に向けコウノトリの生息の場ともなる円山川の環境整備に取り組んでおり、コウノトリの増殖・野生化に向けての試みを紹介するパネル展を大阪梅田で開催しました。
6月 3日 瀬戸内・海の路ネットワーク推進会議を開催(高松市)
 瀬戸内・海の路ネットワーク推進協議会の主催により、伊丹正博香川大学名誉教授をお招きし、「瀬戸内の自然と文化による交流と港の賑わいについて」〜近代初期から現代への歴史的変遷と未来への展望〜と題する講演会と、井原理代香川大学大学院地域マネジメント研究科長をコーディネーターとして、市町村長さんなどによる「『みなと観光』・瀬戸内海クルージングネットワークの推進について」と題した円卓会議を行いました。
6月 4日 快適都市フォーラムを開催(大阪市)
 「近畿ルネッサンス〜水のある暮らしの復活〜」と題したフォーラムが「近畿の快適都市を考える会」の主催で、NHK大阪ホールにおいて開催されました。第一部では、建築家の安藤忠雄さんによる「水・人・まち」と題した基調講演、第二部では、放送ジャーナリストの平野次郎さんをコーディネーターに、安藤忠雄さん、津田和明独立行政法人日本芸術文化振興会理事長、女優の本上まなみさん、谷口博昭近畿地方整備局長によるパネルディスカッションが行われ、琵琶湖・淀川の流域圏の再生など水と人との関わりの再生に向けて活発な意見交換が行われました。
6月 7日 (社)関西経済同友会との意見交換会を開催(大阪市)
 近畿地方整備局幹部と関西経済同友会との意見交換会を開催しました。整備局からは、谷口局長以下、宍戸、山田両副局長、福富総務部長、足立企画部長が、同友会からは、代表幹事で大丸の奥田会長、松下電器の松下副会長、常任幹事でJR西日本の垣内社長、関西電力の藤社長、同友会の萩尾事務局長が出席され、高速道路ネットワークのあり方、大阪駅北ヤードの開発、ベイエリアへの企業誘致などの話題について意見交換を行いました。
6月11日 淀川洪水危機管理演習を実施(大阪市)
 淀川の破堤氾濫を想定したロールプレイング方式の実践的危機管理演習を行いました。この演習は、国土交通本省、整備局及び大阪府等との連携、現場から政府官邸までの情報伝達、防災担当者の災害対処能力の向上等を目的として実施したもので、関係機関を含め約200名が参加しました。
6月12日 コウノトリの住む自然環境とふれあう行事を開催(豊岡市)
 京阪神の小学生の親子33組93名の皆様に参加していただき、コウノトリが生息している豊岡市を訪れ、コウノトリの住む自然を体験し、コウノトリと人が共存できる環境について一緒に考えていただく学習会を行いました。現地では、コウノトリのエサ場となる田んぼのビオトープに実際に入って、ドジョウやメダカ、ヤゴ、イモリなどを手網を使って捕まえるなど都会ではめったに体験できないことを楽しんでいただきました。
6月12日 神戸みなとまちづくり親子みなと見学・シンポジウムを開催(神戸市)
 京阪神の親子約200名が参加して、神戸港クルージングや、講談師の旭道南海さんの「神戸港みなとづくりの歩み」と題したお話、河村明神戸新聞論説副委員長をコーディネーターに4名による「神戸みなとづくり」と題したパネルディスカッションを行いました。
6月16日 第5回「美しい近畿づくり検討会」を開催(大阪市)
 近畿らしい美しい景観を守り育てるため、近畿圏の景観形成の基本的方向を検討する第5回の検討会を開催しました。今回の検討会では、これまでの検討結果を踏まえ、美しい近畿づくりに向けての理念を10の原則にとりまとめた『美しい近畿へのみちしるべー近畿の景観宣言ー』について検討しました。この「近畿の景観宣言」については6月30日に公表しました。
6月17日 琵琶湖・淀川の再生に関する懇談会を開催(京都市)
 (財)琵琶湖・淀川水質保全機構の小林庄一郎理事長をコーディネーターに、国松滋賀県知事、太田大阪府知事、佐村京都府副知事、谷口近畿地方整備局長による意見交換会を開催しました。その結果、琵琶湖・淀川の流域圏の再生に向けて、流域の府県や国がNPOの方々とも一体となって連携して取り組む方向で合意がなされました。
6月18日 未知普請フォーラムを開催(大阪市)
 「世界遺産の道と未知普請〜熊野古道からサンチャゴ・デ・コンポステーラへ〜」と題したフォーラムを、大阪能楽会館で開催しました。第一部では、俳人の黛まどかさんと谷口局長との基調対談、第二部では、観世流の大西智久さんに熊野を舞台とした能を上演していただきました。
6月19日 国道26号第二阪和国道(箱作〜箱ノ浦ランプ間1.7km)開通
 第二阪和国道の箱作ランプ〜箱ノ浦ランプ間を15時に開通しました。開通に先立ち10時から谷口局長や地域の関係者が出席して開通式典を行いました。また、開通前のプレイベントとして6月13日に行いました『一足お先に。体感ウォーク』には予想を上回る2千5百名が参加しました。
6月21日 滋賀県知事との意見交換会を開催(大津市)
 谷口局長が国松善次滋賀県知事と、地域づくりのあり方や事業の進め方などについて意見交換しました。
6月22日 吉野楽講座第三章を開催(奈良県天川村)
 「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録される意義を踏まえ、「日本の心、道と歴史と文化」をメインテーマとして開催してきた「吉野楽講座」の第三章を開催しました。野島正興NHK大阪放送局チーフアナウンサーをコーディネーターに、金峯山修験本宗宗務総長の田中利典さん、能楽大倉流小鼓方十六世宗家の大倉源次郎さん、女優の友里千賀子さん、池田淳吉野歴史資料館長による「芸能と聖地・吉野」と題したパネルディスカッションを開催しました。
6月28日 福井県知事との意見交換会を開催(福井市)
 谷口局長が西川一誠福井県知事と、地域づくりのあり方や事業の進め方などについて意見交換しました。
7月の近畿地方整備局関連主要行事予定

7月 1日 近畿地方整備局幹部の人事異動
 谷口博昭近畿整備局長が道路局長へ、後任は藤本貴也総合政策局技術調査官、宍戸達行副局長が辞職、後任は税所朗航空局飛行場部建設課長、山田勉副局長が国土交通大学校長へ、後任は日比文男河川局総務課長、中村信之港湾空港部長が四国地方整備局次長へ、後任は瀬尾卓也(財)国土技術研究センター調査第二部長です。
7月 5日 第2回先端技術活用懇談会を開催(大阪市)
7月 8日 京都市長と局長の意見交換会を開催(京都市)
7月 9日 京都府知事と局長の意見交換会を開催(京都市)
7月13日〜14日 日管内技術研究発表会を開催(京都市)
 国立京都国際会館において、近畿地方整備局、地方公共団体のみならず、広く民間の方々が社会資本整備を進めるに当たって生じた課題等に対して行った技術開発や調査研究の成果を発表する「管内技術研究発表会」を開催します。なお、14日には人工衛星「まいど1号」の打ち上げを目指して活躍されている、東大阪宇宙開発協同組合理事長の青木豊彦さんをお招きし、「『夢の実現を目指して』〜関西、東大阪から宇宙へ〜」と題した講演も行います。
7月15日〜16日 「建設技術展2004近畿」を開催(大阪市)
 マイドームおおさかで「技術が支える近畿の再生〜しあわせの舞台づくり〜」をメインテーマとした建設技術展2004近畿を開催します。この技術展は、建設分野の新しい技術や工法について広く紹介するもので、7月16日にはフリープロデューサーの木村政雄さんの「不透明な時代をぶち破る、木村流オンリーワンのすすめ」と題した講演、元近畿地方整備局長で立命館大学客員教授の竹村公太郎さんの「日本文明を支える社会資本整備」と題した講演を行います。
7月16日 国土交通行政関係功労者表彰式典を開催(大阪市)
7月20日 第1回事業評価監視委員会を開催(大阪市)
7月20日 「海の日」表彰式典を開催(神戸市)
事務局から
 「近畿地方整備局情報」と管内市町村長へのメールマガジン「近畿ゆめ通信」を掲載したホームページはhttp://www.kkr.mlit.go.jp/plan/maga/index.htmlです。
 「近畿地方整備局情報」等についてのお気づきの点やアドバイス等がありましたら、近畿地方整備局担当部または広報広聴対策官までお願いします。
(広報広聴対策官 森山 内線2117)

 

最近の近畿の経済動向
企業倒産件数・額とも減 【参考資料1】

 東京商工リサーチの発表(14日)によると、5月の近畿2府4県の企業倒産(負債額1千万円以上)は、前年同月比23.2%減の272件で、負債総額は、同35.4%減の660億6700万円でした。全国では、企業倒産件数は前年同月比25%減の1,089件、負債総額は同45.5%減の4297億9600万円でした。
公共工事請負額3カ月ぶり減

 西日本建設業保証の発表(11日)によると、5月の近畿2府4県の公共工事請負額は前年同月比30.2%減の1,062億円で、3カ月ぶりに前年を下回りました。件数も19.4%減の1100件でした。これは、国・府県で増加したものの、公団・事業団等、市町村で大幅に減少その他の公共的団体でも2桁減となったためとしています。
関西企業景況指数15年ぶり高水準

 UFJ総合研究所の発表(3日)によると、2府4県の関西企業の4〜6月期の景況(国内全体の景気)・業況(業界の景気)判断DI(=前期比「上昇」−「下降」の企業割合)は景況でプラス46、業況ではプラス11と、景況は約15年ぶり、業況は約14年ぶりの高水準となりました。業種別で見るとほぼすべての業種で改善が見られましたが、建設業は悪化しました。
マンションの在庫9年9カ月ぶり5千戸割る 【参考資料2】

 不動産経済研究所の発表(15日)によると、5月の近畿2府4県のマンション発売戸数は、前年同月比12%減の2,879戸、5月末在庫は同23%減の4,910戸と、9年9カ月ぶりに5000戸を下回りました。なお、首都圏の発売戸数は前年同月比0.2%増の8260戸でした。
街角景気4カ月ぶり悪化 【参考資料3】

 内閣府発表(8日)の近畿の5月の景気ウオッチャー調査によると、3カ月前と比べた景気の現状判断指数は、前月より2.4ポイント低い57.5となり、4カ月ぶりに悪化しました。全国でも前月から2.9ポイント低下の52.8となりました。
 景気ウオッチャー調査は、景気に敏感な職業の全国2050人を対象に、3カ月前と比較した景気の現状や先行き感を「良い」から「悪い」までの5段階で評価し、これに点数を与え指数化(DI)したものです。
建設工事受注2カ月連続減 【参考資料4】

 国土交通省が発表(10日)した建設工事受注動態調査によると、建設業者の4月の工事受注高は、全国で総額3兆1961億円と、前年同月に比べ1.9%減少しました。前年同月の実績を下回るのは2カ月連続です。元請受注高のうち公共機関からの受注高は4,551億円(18.3%減)、民間からの受注高は1兆6067億円(0.3%減)となり、官民ともに減少しました。近畿2府4県の元請受注高は26.2%減の3387億円、この内、公共機関は51.5%減の432億円、民間は20.2%減の2954億円でした。
近畿の失業率4カ月ぶりに5%台有効求人倍率もやや改善 【参考資料5】

 総務省の発表(29日)した5月の全国の完全失業率(季節調整値)は4.6%と前月より0.1ポイント改善、厚生労働省が発表した5月の全国の有効求人倍率(同)は0.80倍で前月より0.03ポイント上昇しました。近畿(2府4県)は、完全失業率(季節調整前の原数値)は5.7%で、前月より0.5ポイント改善し、4カ月ぶりに5%台を回復しました。前年同月比では1.3ポイント改善され、11カ月連続の改善となっています。なお、近畿(2府4県)の有効求人倍率(季節調整値)は前月に比べ0.02ポイント上昇し0.76倍でした。
近畿経済持ち直しの動き続く 【参考資料6】

 内閣府の発表(5月31日)によると、5月の近畿経済の動向は前回調査(2月)と同様に「景気は持ち直している」でした。なお、全国11地域の内、景況判断を前回調査より上方修正したのは、東海と中国の2地域でした。



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