近畿地方整備局情報 第22号    発行:近畿地方整備局
 関西元気宣言発信運動

 平成17年 10月発行


9月の主要行事結果
9月1日
防災参集訓練を実施                   
 本局・各事務所を対象に、午前7時に震度6以上の地震が発生したと想定した非常参集訓練、情報伝達訓練を行いました。非常参集訓練には、1995名の職員が参加し、地震発生3時間後の午前10時には80.8%の職員が勤務官署に参集しました。
 一方情報伝達訓練では、参集人員の携帯メール等による周辺状況の情報収集・伝達、事務所から本局への被害状況の情報伝達を行いました。また、ヘリコプター「きんき号」による被害状況の上空初動調査及びヘリテレ画像配信等を行い、関係府県との映像配信の確認のため、近畿2府5県に配信しました。
9月8日 京都舞鶴港「みなと安久トンネル」貫通式を実施(舞鶴市)
 京都舞鶴港の「みなと安久トンネル」貫通式が、江守舞鶴市長はじめ、国・京都府・舞鶴市の関係者ならびに地元住民、工事関係者ら約120人が出席して行われました。
 この「みなと安久トンネル」は、現在整備中の多目的国際ターミナル「和田ふ頭(仮称)」へのアクセス道路の途中に位置し、国が直轄事業として整備を進めているもので、完成後には、日本海を通じた効率的で機能的な国際物流の進展に寄与することが期待されています。
9月11日 レスキュー初体験「やまとがわ川ガキ隊」の開催(河内長野市)
 「やまとがわ水環境塾〜やまとがわ川ガキ隊〜」を河内長野市の大和川支川石川の上流で開催し、流域(大阪府、奈良県)から親子約170名が参加しました。
 今回の水環境塾は、子どもたちが遊べる川を目指すために、川の楽しさや怖さを学んでいただくことを目標としており、好天のなか非常に活気のあるイベントとなりました。
9月12日 コミュニケーション型国土交通行政コンテストを開催(大阪市)
 本コンテストは、近畿地方整備局管内の事務所や本局各部が平成16年度に行った住民とのコミュニケーション活動や広報活動等について審査し、優秀な活動の表彰をするものです。
 今年は90件の応募があり、学識経験者や専門家等による審査委員会で、最優秀賞1件、優秀賞4件、特別賞3件が選定されました。審査結果についてはパンフレットを作成中ですので、ご希望がございましたら送付させていただきます。
9月13日 「女性の視点で考える道づくり」懇談会(第4回)開催(福井市)
 今後の道路づくり等について女性の視点から意見を伺う懇談会(第4回)を福井市内で開催しました。過去にはバスガイドや看護師、女性ドライバーの方に、標識に関する意見、高規格道路による時間短縮への期待、融雪装置の設置等について貴重なご意見を頂きました。
 今回は、主婦を対象に懇談会を開催しており、事前にエッセーを書いて頂き、応募者の中から参加希望者を8名を選出し、事務所長を交えて懇談会を行いました。
9月13日 「大阪湾港湾の基本構想」第5回懇談会【最終回】を開催(神戸市)
 大阪湾の港湾管理者や学識経験者、経済団体らとともに、「大阪湾港湾の基本構想」第5回懇談会【最終回】を新神戸オリエンタルホテルにて開催しました。
 懇談会では「大阪湾港湾の基本構想(案)」について活発な議論が行われた他、多様な産業クラスターからなる戦略的国際ロジスティクスコミュニティの形成を目指す「関西シリコンベイ構想〜KANSAI SILICOM BAY〜」というキャッチコピーを提案しました。
9月20日 「まちづくり・住まいづくりに関する市町長との意見交換会」開催(大阪市)
 「まちづくり・住まいづくりに関する市町長との意見交換会」が大阪市内で開催されました。河瀬敦賀市長、平尾米原市長、中山京丹後市長、多田富田林市長、渡部宝塚市長、安曽田橿原市長、後藤高野町長と国土交通省山本住宅局長、加藤官房審議官、大藤まちづくり推進課長、上田住宅総合整備課長とともに、藤本近畿地方整備局長、日比副局長、居谷建政部長が出席しました。
 「らしさ」を活かした街なか居住施策、地域住民を巻き込んだ景観形成、Uターン者のための自然環境に配慮した住宅整備、地域の顔としての駅前整備、大学との連携による都市機
能の再生、史跡の活用による観光客誘致、公共施設の共用化や住宅と福祉との連携等によるコンパクトシティの実現等、実践・構想の両面から様々な提案が各市町から出され、また定住促進、市街地活性化、良好な住宅ストック形成等について活発な意見交換が行われました。
9月23日 「大和川河口まつり」〜川と海との出会い〜開催(大阪市)
 「よびもどそう大和川 きれいな水と魚たち」をスローガンに、「大和川河口まつり」が大阪市住之江区の大和川右岸で開催されました。平成12年に設立された大和川再生協議会は、きれいな大和川の再生のため河川の清掃活動やヨシ刈りなどを実施している団体で、5年間の取り組みの成果として、今回の大和川河口まつりが開催されました。地元高校、小中学校の生徒製作の陶板画作品約50点の除幕式には、北側国土交通大臣をはじめ多数の来賓の方が出席されました。大臣からは「5年後の2010年は上流の奈良では平城遷都1300年を迎える。これを一つの節目として、流域一体でこれからもさらに大和川を美しく、安全な川としていきたい。」との挨拶がありました。
 また、式典に先立って午前6時から行われた「魚つり大会」には約400名の市民が参加しており、ボラ、ハゼ、セイゴ、コイなど予想以上の釣果に、大和川再生の意識もさらに高まっていくものと確信しました。
9月24日〜25日 コウノトリの野生復帰にむけての放鳥式典開催(豊岡市)
 コウノトリの野生復帰に向けた「第3回コウノトリ未来・国際かいぎ及びコウノトリ放鳥式典」が秋篠宮、同妃両殿下御臨席のもと豊岡市市民会館並びに県立コウノトリの郷公園で開催されました。
 24日午後には県立コウノトリの郷公園で人工繁殖したコウノトリ5羽を大空に放して自然界に順化させる「試験放鳥」が執り行われ、放鳥された5羽はいずれも見事に大空に羽ばたいていきました。
 なお、前日の23日には、昨年近畿地方を襲った台風23号により破堤した円山川水系出石川の鳥居地区をご視察された秋篠宮、同妃両殿下に対して、足立企画部長、後藤豊岡河川国道事務所長が災害状況やコウノトリの野生復帰を支援する自然再生事業の取組みについてご説明を致しました。
9月24日 未知普請IN御堂筋「ふみだそう 世界の御堂筋へ」開催(大阪市)
 「御堂筋」を「世界の御堂筋」として確立していくこと、また御堂筋の活性化に向けて日々活動している民間団体の交流を図ることを目的に、大阪市中央区の御堂会館においてシンポジウムを開催し、約300名の参加がありました。
 第T部では「世界へ発信!!〜御堂筋の元気〜」と題し、關淳一大阪市長と藤本近畿地方整備局長との対談、第U部では「ちゃっちゃとやろうよ御堂筋」と題し、津田和明氏(日本芸術文化振興会理事長)による基調講演が行われました。第V部は3つの分科会に分かれ活発な討議が行われ、第W部では総合コーディネーターの鳴海邦碩氏(大阪大学大学院教授)らにより「御堂筋の新時代に向けて」の提案がとりまとめられました。
9月17日〜25日 ユニバーサルデザインと国営公園「越境するアート展」開催(神戸市)
 神戸市しあわせの村本館において、ユニバーサルデザインと国営公園「越境するアート展」
を神戸市等と共催で開催しました。スイス、米国、カナダ、国内から知的障害をもつ人々の作品約50点が展示され、9日間で約600人の見学者がありました。
 公園におけるユニバーサルデザインの考え方や国営公園神戸地区において取り組まれている障害者との協働についてもパネル等にて紹介しました。
 19日には、スイスの心身障害者入居施設ワーゲンホフのアート指導者らが訪れ、国営公園神戸地区において障害者との協働事業に参画している「プレゼントガーデン」(高野恵子代表)が竹製楽器アンクルンの演奏で歓迎し、交流を深めました。
9月30日 「大和川水環境協議会」の設立(奈良県王寺町)
 大和川のさらなる水質改善を目的として、流域・地域と連携・協働した活動を展開していくため、大和川水質汚濁防止連絡協議会、大和川清流ルネッサンス協議会を発展的に統合し、「大和川水環境協議会」を設立しました。
10月の主要行事予定

10月16日(日) 「観光魅力づくり事業」第5弾の開催
 まちづくり・みちづくりと観光の視点から奈良の魅力を再発見していただく「観光魅力づくり事業」の第5弾として〜みんなの知らない太子道〜を奈良大学名誉教授水野正好先生を講師にして開催します。
10月18日(火) 近畿ブロック地域科学技術会議
 地域クラスター関連施策をはじめとする国の地域科学技術振興施策をより効果的かつ地域のニーズに応じて実施するため、近畿広域戦略会議を中心に関係府省の地方支分部局等の16機関の長で構成する「近畿ブロック地域科学技術振興協議会」の第2回会議が開催されます。
10月25日(火) 全国建設業協会近畿ブロック地域懇談会
 京都市内において、全国建設業協会本部及び近畿ブロック役員と国土交通省の幹部並びに近畿地方整備局幹部との間で、社会情勢の変化に対応した建設業の再生に向けた取り組みなどについて意見交換があります。
事務局から 「近畿地方整備局情報」と管内市町村長へのメールマガジン
 「近畿ゆめ通信」を掲載したホームページは
http://www.kkr.mlit.go.jp/plan/maga/index.html です。
「近畿地方整備局情報」等についてのお気づきの点やアドバイス等がありましたら、近畿地方整備局担当部または広報広聴対策官までお願いします。 
(広報広聴対策官 西村 内線2117)

 

最近の近畿の経済動向
企業倒産件数 2か月ぶりの増加 【参考資料1】

 東京商工リサーチによると、8月の近畿2府4県の企業倒産件数(負債額1千万円以上)は、前年同月比10.4%増の309件と、2か月ぶりに前年同月を上回りました。負債総額は、同 77.7%減の479億円でした。全国では、件数は同 5.0%増の1,152件で2か月ぶりの増加、負債総額は同 34.4%減の3,251億円でした。
公共工事請負金額 3か月ぶりの増加

 西日本建設業保証によると、8月の近畿2府4県の公共工事請負金額は、前年対比124.7の1,366億円となり、3か月ぶりに増加しました。工事場所別を府県別にみると、大阪府、京都府、奈良県で前年を上回っています。件数は同 115.4の2,809件でした。全国では、請負金額は同 99.8の1兆2,042億円、件数は同 103.2の28,934件でした。
マンション新規販売戸数 2か月連続の増加 【参考資料2】

 不動産経済研究所によると、8月の近畿2府4県のマンション新規発売戸数は、前年同月比15.5%増の1,724戸となり、2か月連続で増加しました。契約率は前年同月から0.4ポイント上昇の71.7%となり、好調の目安とされる70%を7か月連続で上回りました。
街角景気 8か月連続の上昇 【参考資料3】

 内閣府「景気ウォッチャー調査」によると、8月の景気の現状判断DIは、近畿で前月を1.3ポイント上回る54.3となり、8か月連続で上昇、全国は前月を0.1ポイント上回る50.5となり、2か月ぶりに上昇しました。また景気の先行き判断DIは、近畿で前月を0.7ポイント上回る55.8となり、2か月連続で上昇、全国で0.1ポイント下回る51.9で、2か月ぶりに低下しました。
建設工事受注 近畿は2か月ぶりの増加 【参考資料4】

 国土交通省「建設工事受注動態統計」によると、近畿の7月の建設工事受注高は、前年同月比10.8%増の9,000億円となり、2か月ぶりに増加しました。うち元請受注高は同 13.5%増の6,567億円、下請受注高は同 4.1%増の2,431億円でした。元請受注高のうち、公共機関からの受注高は、同 9.8%減の1,439億円、民間等からの受注高は同 22.4%増の5,129億円でした。また、全国の7月の建設工事受注高は、同 5.6%増の4兆5,773億円となり、9か月連続で増加しました。
近畿の失業率 13か月連続で前年同月を下回る 【参考資料5】

 総務省によると、8月の近畿2府4県の完全失業率は、前年同月から1.0ポイント下落の4.9%(原数値)となり、13か月連続で前年同月の値を下回りました。また全国では、前年同月から0.5ポイント下落の4.2%(同)となりました。
 厚生労働省によると、8月の近畿2府4県の有効求人倍率は、前月から0.01ポイント上昇の0.95倍(季節調整値)、全国は前月と同じ0.97倍(同)となりました。
地域経済動向 近畿地域では、都心部を中心に、地価の下げ止まり感が一段と強まる

 国土交通省が20日公表した7月1日時点の基準地価によると、大阪圏(大阪府全域と兵庫県、京都府、奈良県の一部)では下落率は住宅地で3.7%、商業地で3.3%と、いずれも前年のほぼ半分に縮小しています。伸び率が最高だったのは四条烏丸(京都市)の商業地で、9.2%上昇しました。また、マンション開発の動きが活発な阪神間の住宅地、大阪や京都の都心商業地で上昇地点が目立っています。
 住宅地では、下落率が3.7%となり、15年連続下落していますが、下げ幅は前年に比べ3.1ポイント縮小しています。新築マンションの需要が旺盛な大阪市天王寺、阿倍野、旭の3区と京都市上京区、兵庫県芦屋市では平均で上昇しています。また、大阪市、神戸市、京都市とも中心区に限ると、下落はしているもののほぼ横ばいの圏内に入っていると言えます。
 商業地では、下落率が3.3%ですが、下げ幅は4.3ポイント縮小しています。大阪市の下落率は2.2%でしたが、開発の動きがあるJR大阪駅周辺、心斎橋周辺では上昇地点が増加しています。
 また、上昇地点は91地点(住宅地64、商業地27地点)で、昨年の5地点(住宅地3、商業地2地点)から急増しています。

 




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