◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
◇◆   近畿ゆめ通信  第14号      ◇◆
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

---------------------------------------------------------------------------------------------------------------
◇◆  本メールマガジンは、近畿地方整備局管内の市町村長様をはじめ、
     日頃から当局にご指導等をいただいています団体、個人の方々に
     送信させていただいております。
     皆様からのご意見ご感想をお待ちしています
     yume-tushin@kkr.mlit.go.jp            ◇◆
---------------------------------------------------------------------------------------------------------------
                            2004年1月26日

目 次

 1. 道 草
       近畿地方整備局 副局長  山田  勉
 2. 道路行政の転換ーA
       近畿地方整備局 道路部長  松下敏郎
 3.事務局からのお知らせ
   ◇ヘリコプターによる管内市町村長との合同視察の取り組み
   ◇東南海・南海地震を想定した危機管理演習を実施
   ◇学生のパワーを活かしたみちづくりのための勉強会
   ◇近畿地方整備局のテレビCMを開始
◇事務局からのお願い
   ◇今後の近畿地方整備局関連の主要行事

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
    道   草
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

近畿地方整備局副局長の山田 勉です。

年が明けまして早や1か月になろうとしていますが、
本年も皆様にはいろいろとお世話になることと存じます。
どうぞよろしくお願いいたします。

現代は、人、もの、情報、そして有り難くないことにテロやウイルスに至るまで
地球規模で猛スピードにて拡散する時代になりました。
めまぐるしいばかりの変化です。
変化に取り残されず、むしろ先取りするぐらいの気構えが重要なことは
言うまでもありませんが、時にはちょっと立ち止まって
あたりを見渡すゆとりも必要だと思います。

道草しないで早く家に帰りなさい、とよく学校で言われました。
道路づくりも早く目的地に到達することを大きな目標にしてきました。
人や車の流れを円滑にすることは道路の大事な役割に違いありませんが、
今後は、豊かさを実感できる美しい国土を創造するに当たって
道路が果たす役割は非常に大きく、もっと多様性があるように思います。
空間としての整備のみならず、利活用のあり方も含め考えていくべきでしょう。

元来心理学者で、「関西元気文化圏」を主唱されている文化庁長官の河合隼雄氏は、
「道草によってこそ道の味がわかる」と述べておられます。

ここで言う「道」とは、人生の道、技能の道など様々な意味合いに解釈できますが、
我々に係わるいわゆる道路としての道(みち)と端的に捉えても
大変示唆に富んでいると思われます。

つまり道を単に移動の経路とみるのではなく、沿道の環境、景観、歴史、文化等も含め
付加価値の高いまちの魅力となりうる構成要素と考え、
道草したくなる道づくり、まちづくりをすることにより
人間としてのゆとりを少しでも取り戻せるのではないでしょうか。
また、今まで見えなかったものが見えてくるのではないでしょうか。

 
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
   道路行政の転換―A
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

道路部長の松下敏郎です。

1月も末になって、こんなことを言うのは少し気が引けますが、
新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。

タイトルの意味は、「道路行政を将来に向けてどのような姿に変えていけばよいのか?」
つまり、制度疲労等を背景として、
将来に向けて、あらゆる面で構造改革が求められている、
或いは見直しが求められている現在の社会で、道路行政は?という問いかけです。

前回、近畿ゆめ通信第3号において、「道路行政は、道路管理者が
単独で対処できる範囲内で限定的に問題に取り組むというのではなく、
社会の人々が望んでいる社会問題、地域問題の解決に向けて、道路に何ができるのか、
単独で解決できない問題はみんなで力を合わせて、という姿勢で臨む形に変えるべきだ。
そうすることが、"顧客志向"という行政改革のキーワードにも、
"道"の本来の姿にも合致する。」
という主旨で、近畿地方整備局での取り組みの一端をご紹介しました。

今回お話ししたいのは、「整備も遅れ、資金も少ないという状況の中で、
早く先進諸国と伍して競争ができるようにとの思いで、
とにかく自動車交通の処理を中心に道路整備を進めてきたのが
我が国の道路行政であったわけですが、
このようなやり方を続けることの弊害が随所に現れてきている今、
いわば"脱自動車交通中心主義"に変えるべきだ。」ということです。

特に問題だと考えているのは、
長く自動車交通の処理を中心にして道路整備をし続けたために、
道路が"文化"を失った、或いは創造し損なったことによる弊害です。
みなさんは、"文化"とはどういうものだとお考えですか。
恥ずかしさをこらえて、また、ご批判等を覚悟の上で言わせてもらえば、
私は、「"文化"とは、そこに住む人々が、地域の特性に合致して、
これが良いんだという意志を持って継承してきたもので、
歴史の中で淘汰されて残った、人の感性に訴えるもの」と考えています。

つまり、私たちの身近にある道路から、
自動車を通す道具というのではなく、どのような"道"を創ろうとしているのか、
という人々の意志が伝わってくるような経験をすることがほとんどない、
道路から"文化"が失われたことが、道路整備という、私たちの社会や生活にとって
極めて重要な仕事に対する人々の尊敬の念と熱意を失わせ、
国土や地域を魅力のないものにしてしまうことにつながっていたり、
人々が心を磨く機会を少なくさせてしまっている、ということです。

8月の"道路ふれあい月間"の活動の一つとして、
平成14年から"ショート・ストーリー・コンテスト"を実施していますが、
応募作品を読みますと、
作者の多くが、人の感性に訴えかけてくるものを、"道"に求めていることが分かります。
それだけ、人の人生の身近にある"道"だからこそ、
単に自動車交通を処理できるということだけではない、
正に"文化"が求められているということではないでしょうか。

誇りや愛着を持てる"道"を創り、それが国土や地域への愛着や誇りにつながるような
道路整備を進めなければなりません。

そのためには、
"自動車交通の処理"を道路整備の中心に据えて、費用と便益の関係を問うような
"文明論的道路行政"のみを進めるのではなく、
道路のいわば人格を問うような"文化論的道路行政"への転換が必要だと考えています。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
   事務局からのお知らせ
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

◇ヘリコプターによる管内市町村長との合同視察の取り組み
紀南河川国道事務所では、
1月13日、東南海・南海地震に備えるなどの目的のため、
脇中田辺市長、田嶋串本町長、和歌山県の酒井県土整備部長とともに
近畿地方整備局の災害対策用のヘリコプター「きんき号」に搭乗し、
沿岸地形や集落・道路・公共施設等の位置などを上空から視察しました。
視察後、皆さんからは「国道が地震・津波で寸断される恐れを実感した」とのお話があり、
改めて高速道路の早期開通が必要との認識がなされました。

事務所では、今後も順次、管内の首長さんをお招きし、
防災・危機管理体制の連携強化を図っていきたいと考えています。
お気軽にご相談いただければと思います。
                   【紀南河川国道事務所長 塩見和康】

他の地域の皆様も、社会資本整備や危機管理について考える場合、
ヘリコプターを活用した合同視察も可能ですので、お近くの事務所長や
この近畿ゆめ通信事務局にご相談いただければと思います。
                        【環境審査官 伊藤 丹】

◇東南海・南海地震を想定した危機管理演習を実施

近畿地方整備局では、1月8日に関係府県と連携して、
東南海・南海地震を対象とするロールプレーイング形式の訓練を実施しました。

この訓練は、参加者にそれぞれ役割を与え、時間の経過とともに
様々な状況の付与を行い、参加者自身が与えられた役割に応じて
その場その場で判断を行い、実際の状況をシミュレーションするものです。

演習は、近畿地方整備局の本局および関係10事務所、国の防災機関、
大阪府、兵庫県、和歌山県等、総勢630名が参加し行われました。
また、国の他の機関や県、市の担当者も多数見学に訪れた他、
多くのマスコミの方々の取材もありました。

今回は主に、情報収集、情報連絡、意思決定、マスコミ対応等の
具体的な対処活動を演習しました。
マスコミ対応訓練には、本物のマスコミの記者の方にも参加していただき、
厳しい質問等、実践さながらの訓練が行われました。

今後、いつ発生するかわからない東南海・南海地震に対し、
反省点を早急に改善し、災害の軽減に向けて取り組むこととしています。
                      【環境審査官 伊藤 丹】


◇学生のパワーを活かしたみちづくりのための勉強会

1月9日(金)、学生ならではのフットワークの軽さや独創性を
みちづくり・地域づくりに活かせないかという趣旨のもと、
「学生のパワーを活かしたみちづくりのための勉強会」を開催しました。
「日本橋学生工房」という、東京・日本橋地区で街づくりに取り組む学生グループから
2名の学生さんに来ていただき、活動状況等を発表していただきました。

日本橋学生工房には、現在、東京大学など5大学13名の学生さんが参加されており、
地域のイベントの参加・企画や地元の方々とのワークショップ等、
実際に地域活動を行いながら街づくりに対する提言をまとめています。
勉強会では、日本橋の老舗の旦那衆との交流を深めながら、
地域の風物になっている「日本橋」橋洗いに参加したことや、
日本橋川での舟遊び、リバーサイドカフェなどのイベントを開催した様子、
商店街で歩行者天国の社会実験を行うべく準備中であることなどが発表されました。

学生さんたちは、日本橋にあるオフィスに朝から出かけて終電で帰ることもあるそうで、
日本橋に対する愛着がとても強く、それが原動力になっていることが伝わってきました。
日本橋のまちづくりに活かされている学生さんたちのパワーに驚かされ、
また、地域に密着し創意工夫して活動する姿に学ぶことの多い勉強会でした。                           
                        【企画部企画課 肥後信恵】

◇近畿地方整備局のテレビCMを開始

近畿地方整備局の取り組みについて知っていただくために、
1月から3月までの間、週1日(1日3回)朝日放送(ABC)で
1分間のテレビCM「知るほどなるほど ’いきいき近畿’」の放映を始めました。
放映日、放映時間については近畿地方整備局のホームページ
http://www.kkr.mlit.go.jp/plan/cm/ 「近畿地方整備局TVCM放映」
をご覧ください。


◇事務局からのお願い

・「近畿ゆめ通信」についてのご意見、ご感想等をおよせください。
  「近畿ゆめ通信」は今回で14号となりました。
  これまで皆様方のご意見やご感想をメールでいただいたり、
  来局時にお話ししていただいておりますが、
  より親しまれるメールマガジンとするため
  多くの皆様方のご意見やご感想をお待ちしています。

・「近畿ゆめ通信」へ投稿してみませんか。
  「近畿ゆめ通信」は、近畿管内の市町村長さんなどに送付している
  メールマガジンです。本メールを使ってメッセージを送りたい市町村長のみなさま、
  投稿をお待ちしております。

・「近畿ゆめ通信」の受信は、できましたらメールにてお願いします。
  「近畿ゆめ通信」では定期的な配信だけでなく、新鮮なニュース等も
  逐次報告させていただきたいと考えています。
  現在FAXで受信していただいておられます機関で、メール受信が可能な場合には、
  迅速性等を確保するため、できるだけメールに切り替えていただければ幸いです。

◇ 今後の近畿地方整備局関連の主要行事
 
  2月 1日  播磨シンポジウム(兵庫県稲美町)
            (播磨臨海地域道路網協議会主催)
      4日  国土交通先端技術フォーラム(大阪市)
            (我が国の技術政策と国土交通省の重点プロジェクトの講演、
             および建設技術、運輸技術、気象業務に関する技術の
             研究成果の発表)
     17日  入札監視委員会(大阪)
     18日  淀川・紀の川基金理事会(大阪市) 
     21日  イベント「あいな里山まつり」(神戸市)
           (国営明石海峡公園神戸地区において、参加者が草刈りを行い
            エコポイントを獲得し、祭りでそのポイントを使って食べ物等を買う
            などのイベントを行います)
     29日  九頭竜川鳴鹿大堰完成式典(福井県永平寺町)
            

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
◇◆ 発行                              ◆◇
◇◆    近畿ゆめ通信  事務局               ◆◇
◇◆                                  ◆◇
◇◆  電話 06(6942)1141                ◆◇
◇◆  内線 2117:青木  3112:須見           ◆◇
◇◆  ファックス 06(6942)7463             ◆◇
◇◆  メール yume-tushin@kkr.mlit.go.jp           ◆◇
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



        >> 企画部のトップページへ     >> メールマガジンのトップページへ