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◇◆   近畿ゆめ通信 第49号  ◇◆
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◇◆    本メールマガジンは、近畿地方整備局管内の市町村長様をはじめ、
     日頃から当局にご指導等をいただいています団体、個人の方々に
     送信させていただいております。

     皆様からのご意見ご感想をお待ちしています
     yume-tushin@kkr.mlit.go.jp            ◇◆
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                         2005年 7月14日
目 次

 
 1.「太閤秀吉の築いた大阪の隠し味〜徳川幕府〜」      
      近畿地方整備局  局 長   藤本 貴也
 
 2.「地域の個性に応じたオーダーメイドの支援を」
      近畿地方整備局  建政部長  渡辺 秀樹

 3.淀川水系5ダムについての方針を7月1日に発表
    
 4.催し物のご案内         
    ◇7月は『河川愛護月間』です〜川が好き 川にうつった 空も好き〜
    ◇「第10回水シンポジウムINおおさか」の開催
    ◇第4回ショートストーリーコンテストの作品募集

 5.最近の動き
    ◇みち倶楽部発行
    ◇吉野楽講座 第五章を開催
    ◇国際物流戦略チーム本部会合の開催 
    ◇大和川情報発信携帯サイトオープン
    ◇淀川水系5ダムについての方針を発表
    ◇淀川高潮防御訓練を実施
    ◇まちづくりリレーシンポジウムの開催
    ◇平成17年度近畿地方整備局管内技術研究発表会の開催
    ◇シンポジウム「−震災から10年を越えて−神戸港復活の鍵とは」の
     開催
    ◇堺市長との会議
    ◇「建設産業専門団体連合会との意見交換会」の開催
  
 6.今後の近畿地方整備局関連の主要行事
  
 7.事務局からのお願い

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   太閤秀吉の築いた大阪の隠し味〜徳川幕府〜      
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局長の藤本貴也です。

昨年7月発行のゆめ通信第26号で、就任の「ご挨拶」を申し上げて以来、無我
夢中で走り廻っているうちに、早いもので1年が経過しました。その際に、「私は
、出身は奈良県吉野郡大淀町、生まれ育ちは大阪市生野区、高校は神戸に通い、1
8歳まで奈良・大阪・兵庫を中心に育ちました。従って当時『子供の眼で見た大阪
は知っているが、大人の眼で見た大阪は知らない』ので宜しくお願いします。」と
申し上げました。

さて36年振りに大阪に戻って近畿地方の自然、歴史、文化などを再度見聞きす
る中で、様々な新しい発見があり、新鮮な思いで毎日を過ごしています。その中の
1つが、商都大坂の礎を築いたのは太閤秀吉だと思いこんでいましたが、徳川幕府
との連携と庇護も、その発展に大きな役割を果たしたという意外な事実でした。

今回は、それにまつわる2つの話を紹介します。

[第1話]

豊臣秀吉が築城し、大坂・夏の陣で全焼した大坂城が昭和6年に市民の寄付で再
興されたと思っていましたが、実は・・・。

信長は一向宗総本山大坂本願寺(別名:石山本願寺)と戦い、本願寺を紀州に追
いやったものの大坂への築城を果たせないまま倒れた。『天下統一を狙う秀吉がそ
の拠点として、天正11(1583)年から大坂の地に新たに城と城下町を築き始
め、これが大坂の町の起源をなした。』しかし、慶長19(1614)年の大坂冬
の陣の和議の際、堀が埋められ、『翌年の夏の陣により城も城下町も全焼・全滅し
、豊臣家も滅亡した。』『五年後の元和6(1620)年徳川二代将軍秀忠の下、
態勢を立て直した幕府の手で新たな築城と城下町建設が開始された。築城には北国
、西国の六十四藩が十年間におよぶ天下普請に動員され、寛永6(1629)年に
完成した。』(平凡社:城下町4 繁栄続ける天下の商都・大坂 渡辺武氏より)

『現在、私たちの目に触れる大坂城の遺構は、焼け落ちた豊臣大坂城を地中に埋
めて、その上に建設した徳川大坂城の姿である。』なお、『これらの費用を負担し
た大名は厳しい財政難に陥り・・(中略)・・大名の負担を軽くするため、太平の
世には無用の長物となった城郭、とくに天守閣の建設などをやめたのであった。』
(財団法人大阪21世紀協会 なにわ大阪再発見第4 国際貿易都市大阪.脇田修
 氏より)

即ち、徳川幕府は秀吉の創建した大坂城をしのぐ規模で大坂城を再建し、商都大
坂の礎を築いたわけで、現在の大阪城は徳川氏の大坂城をもとに再建された3代目
ということになる。

[第2話]

私は平成元年四月に静岡国道事務所長として静岡市に赴任した際に、2001年
(東海道に駅馬・伝馬制を制定して400年目)に向けて旧東海道を復元・活用し
て沿線の地域おこしを行う「東海道ルネッサンス運動」を始めた。それ以来、街道
を活用して地域おこしを行う仲間の環が出来、平成13年には、そういう人たちと
の交流・連携を支援する「全国街道交流会議」という組織(近々NPO法人にする
予定)を立ち上げ様々な活動を行っている。

最近その仲間の一人から、「東海道分間延絵図」のうち大坂周辺の部分の写しが
送られてきた。延絵図とは、斜め上方から見た絵地図で、神坂次郎先生が発見され
製本された紀伊半島の「海道図絵」もその一種である。真上から見た平面図より臨
場感があり、当時の為政者が好んで描かせたようである。その「東海道分間延絵図
」が作成されたのが1806年であり来年が200年目にあたること、更に“東海
道”といいながら、大坂の高麗橋までが描かれていることが珍しいので、200周
年を記念して東京と京都・大阪が連携する何らかの企画を考えられないかという趣
旨であった。彼は東海道の起点である江戸日本橋界隈の旦那集が共同で発行する「
月刊 日本橋」というA5版のタウン紙の編集長で「東海道ネットワーク友の会」
という歴史ある街道グループのリーダーの一人でもある。残念ながらまだ具体の企
画にまでは至ってないが、以前から近畿の街道仲間から東海道は五十三次ではなく
五十七次だという話は聞いていたことを思い出した。そこで先日枚方市の中司市長
とお会いした時に事実関係をお聞きしたら早速関係する資料を送っていただいた。

豊臣秀吉が、小早川隆景らに淀川の三川合流地帯である伏見付近から左岸側に文
禄堤を築造させた経緯は私どもの淀川河川事務所を訪問していただければ淀川資料
館に詳しく紹介されている。今年4月23日の「緑の愛護のつどい」に御出席いた
だいた皇太子殿下にも、御案内をし、ご説明させていただいたところである。

昔の武将は堤防を構築したあと、しっかりと締め固めるために様々な工夫を行っ
た。甲州武田信玄は堤防上に武田神社を作り民を神社にお参りさせることにより、
堤防の締め固めを行った。江戸の隅田川では吉原の遊郭を作り、その賑わいで堤防
の強化を図った。秀吉は文禄堤の上を京街道として京都(淀)、大坂(京橋)を結
び、その人々の往来で堤防を締め固めをさせた。

徳川家康は関ヶ原の合戦で勝利を納めると、征夷大将軍に就くのに先立ち、国家
平定の骨格として不可欠な幹線道路(五街道)の整備を始めた。江戸日本橋と京都
三条大橋の間に五十弱の宿駅を決め、駅制、伝馬制を施いたことはよく知られてい
る。なお宿駅が五十三次にまで増えたのはおおよそそれから20年後であった。

しかしながら、枚方市から送って頂いた資料によると『宝暦8(1758)年に
大目付依田和泉守政次が、江戸伝馬役の馬込勘解由を介して、道中奉行所御勘定の
谷金十郎に尋ね』その結果を報告したものによると、『一、東海道品川より守口迄
・・・』となっている。更に寛政元(1789)年に土佐藩からの質問に対して幕
府大目付勘定奉行は『東海道と申すは熱田より上方は伊勢路、近江路を通り伏見、
淀、枚方、守口迄外はこれ無き・・・』と明確に文書で返答している。
(東海道五十七次 京街道四宿 大阪−守口−枚方−淀−伏見−大津 中島三佳氏
 より)

東海道五十三次は、大津の宿が五十三次目でその次が目的地の京都である。一方、
東海道五十七次は、大津と京都の間で分かれて京街道を下り、伏見、淀、枚方、守
口の四宿を経て、大坂の高麗橋までとのことである。それでは、何故五十七次が後
世に認知されていないのか?

児玉幸多氏(学習院大学名誉教授)によると
『【1】一般的には江戸から京都まで旅行する人が多かった。
 【2】伏見から大坂へは舟をより利用することが多く、京都への上り中心の片宿の利
  用が多く、歩行者の数が少なかった。
 【3】歌川広重の「東海道五十三次」などにより五十三次が定着した。』
とのことである。蛇足であるが広重の姓は筆名が“歌川”本名が“安藤”である。

[私の独断と偏見による解釈]

「街道」に係わっていると江戸時代の様々な話を聞く機会が多い。それによると、
江戸時代の三百年近くは戦争のない世界的にも珍しい平和な国家であったこと、そ
の結果女性だけでも旅が出来る極めて治安の良い国であったこと、日本を訪れた多
くの外国人が当時の礼儀正しく美しい日本を絶賛していたこと等を知った。一方、
百姓は米を食えない程貧しかったとか、武士は庶民を切り捨て御免であったとか、
一握りの武士のみが幅をきかせていたなどという悪い意味での封建的な時代であっ
たという暗い江戸時代のイメージは必ずしも正しくなかったことがわかってきた。

「歴史は勝者が作る」という格言を思い出すが、我が国は明治時代を迎えた時に
は欧州を、戦後は米国を手本に革命的な変革を行ったが、残念ながら我が国自身の
歴史に学んだ変革はこの数百年経験していない。即ち、真の意味のルネッサンス(
再生)を経験していない。

関西とりわけ大阪にとっての江戸時代は、徳川家康の時代であり、徳川幕府によ
って再興された大坂城と大坂の城下町のもとで、徳川幕府によって保護育成された
米や魚や諸産品の相場をたてる権益、東海道を五十七次として徳川幕府によって伏
見、淀、枚方、守口の宿駅に与えられた商権などについて、当時の大阪の商人は庶
民に受け入れられやすいように徳川色を薄めながら徳川幕府を上手に利用しつつ、
様々なサービスを大阪の庶民に提供したのではないだろうか。

「官」から「民」へ、「国」から「地方」へという最近の流れは「官」や「国」
に対する様々な批判が背景にあり、我々も反省すべきことは数多くあると思う。し
かし、「名」・「実」は「民」や「地方」が大いに得てもらってもよいと思うが、
その為には「官」や「国」を上手に活用した方がうまくいくことが多いように思う。

関西に拠点を置く国の出先の機関はすべからく、地元の為に何が出来るかを日々
模索しているということは各機関の局長が集まるたびに実感している。

関西の元気のためには「官」と「民」、「国」と「地方」が上手に連携すること
が効果的であり、関西の首長の皆様が「国」や「官」を上手に隠し味として活用す
ることによって関西の元気を引き出していただければ我々国の出先の職員にとって
も本望といえる。


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  地域の個性に応じたオーダーメイドの支援を 
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建政部長の渡辺秀樹です。

この7月で、大阪の地に赴任してきてから3年目を迎えました。この2年間、近
畿地方の各地を訪れ、市町村長さん方ともできる限り直接お会いしてお話を伺わせ
ていただきました。

その中で痛感したのは、地域が抱える課題は、それぞれユニークであり、同じも
のは二つとないということです。もちろん一般的な背景としては、市町村合併や財
政問題、三位一体改革などがあるのですが、各市町村はそれぞれ地理的、歴史的な
独自性があり、決して一括りにはできない個性があります。そして、古代から連綿
と続く歴史を持つ近畿地方は、とくにこの傾向が強いと思います。

私たち建政部としては、このような地域の個性をできる限り尊重し、現在の様々
な課題に取り組んでおられる首長さんをまちづくりの立場から応援したいと切に願
っています。

国の制度・予算は、その性質上、一律のレディメイドにものにならざるを得ませ
んが、それを可能な限り柔軟に適用し、血の通ったオーダーメイドの支援にするこ
とが、現場に近い立場にいる我々の使命と考えています。とくに最近では、まちづ
くり交付金や地域住宅交付金など、使いやすさを前面に出した制度が次々と出てき
ており、知恵を絞れば、鉄道新駅の整備や学校の耐震改修など、従来、地方整備局
では対応できなかった事業にも支援ができるようになってきています。

建政部では電話・メールなどで、いつでもまちづくりのご相談に対応しますので
、お気軽にご連絡ください。
http://www.kkr.mlit.go.jp/kensei/machi-soudan/index.html
TEL 06-6942-1098FAX 06-6942-3912
E-mail でのご相談 soudan-kekan@kkr.mlit.go.jp

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   淀川水系5ダムについての方針を7月1日に発表
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国土交通省近畿地方整備局では、淀川水系において事業中の5ダム(丹生ダム、
大戸川ダム、天ヶ瀬ダム再開発、川上ダム、余野川ダム)の計画について調査検討
を進めてまいりました。

この間、特にダム計画に直接関係する地域の皆様には、多大なご苦労とご心配を
お掛けしており、国土交通省としては、各ダムの計画内容を一刻も早く決定する必
要があるとの認識のもと、調査検討に最大限の努力をしてきたところです。

今般、これまでの調査検討結果を踏まえ、各ダムごとに、治水、利水の必要性、
緊急性のみならず、経済的なメリット、環境への影響等の観点から総合的に検討し、
国土交通省としての各ダムの方針をとりまとめました。

今後まず、この方針と方針に至る調査検討結果を説明させて頂き、関係者の調整
を行い、計画内容を確定していきます。また、ダム計画を前提として計画、実施さ
れている他事業への対応についても、今後関係者と調整していくこととしています。

今後、各ダムの計画内容を確定し、河川整備計画に反映していく予定ですが、河
川整備計画の策定にあたっては、これまでと同様、流域委員会、住民、自治体等か
ら意見を頂きたいと考えています。

「淀川水系5ダムについての方針」に係る報道をご覧になった方々からは、「淀
川水系5ダムの計画内容は確定したのか」との疑問が寄せられました。しかし、「
淀川水系5ダムについての方針」は上記のとおりであり、国土交通省近畿地方整備
局としては、今後も各方面からのご意見を伺いながら、関係者との調整を行って計
画内容を確定していくこととしておりますので、ご理解をお願いします。

なお、平成17年7月1日付け近畿地方整備局が記者発表した資料は、
http://www.kkr.mlit.go.jp/scripts/kisha-uproad/index.pl?action=pdf&no=1828
をご覧ください。

      【河川部長 谷本 光司】

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   催 し 物 の ご 案 内
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◇7月は『河川愛護月間』です〜川が好き 川にうつった 空も好き〜

国土交通省では、河川が地域住民の共有財産であるという認識の下に、河川につ
いての理解と関心を深め、地域の方々と関係行政機関等による流域全体の良好な河
川環境の保全・創出を積極的に推進するとともに、河川愛護の思想について広く国
民の方々に知っていただくことを目的に、7月を「河川愛護月間」と定めています。

月間中は管内各地において関係地方公共団体、地域住民、河川愛護団体等と連携
し、河川清掃活動や様々な催しを行います。

また、7月7日は「川の日」と定めており、「川の日」の記念行事も管内各地で開
催するほか、「川の日」の広報活動も実施します。
皆様のご協力と参加をお待ちしています。

◇「第10回水シンポジウムINおおさか」の開催

8月18日〜19日、大阪市内の「大阪国際会議場(グランキューブ大阪)」で
「発・水の国〜水都大阪の未来を考えよう〜」をメインテーマに「第10回水シン
ポジウムINおおさか」を開催しますので奮ってご参加下さい。
*入場料は無料(ただし、交流会、現地見学会は別途参加費が必要です。)ですが
、7月29日(金)までに申し込みが必要です。

【8月18日(木)】
○分科会
 第1分科会 都市水害の減災〜安全・安心な生活に向けて〜
 第2分科会 水澄む大阪めざして〜水質改善による大阪の再生〜
 第3分科会 都市における水辺の潤いとにぎわいづくり〜水と市民・都市活動と
       の共生〜
 第4分科会 水辺を活かした都市の魅力づくり〜舟運からのアプローチ〜

○特別講演
 テーマ 「水都大阪を美しく」 安藤忠雄氏(建築家)

○交流会(参加費4000円)

【8月19日(金)】
○現地見学会(参加費3000円)
 Aコース 船で巡る水都大阪
 Bコース 狭山池の歴史を学ぶ

問い合わせ先:第10回水シンポジウムINおおさか実行委員会
        TEL06−6943−7409

◇第4回ショートストーリーコンテストの作品募集

8月は「道路ふれあい月間」です。このふれあい月間に際して、「みち」と「近
畿」をテーマにしたショートストーリーの作品を募集します。

どなたでも応募でき、入賞者には副賞も用意しておりますのでふるって応募して
下さい。なお、応募は一人1編とし、応募締め切りは8月31日です。
(問い合わせ先:ショートストーリーコンテスト事務局
           TEL:06−6374−5976)    

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      最 近 の 動 き
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◇みち倶楽部発行

福井新聞が月に一回無料配布している機関誌「fu(ふう)」に福井河川国道事
務所の事業の紹介や出張所レポート等を6月28日発行の7月号より掲載していま
す。今年度は3回掲載を目標にしており、「道の駅」の紹介や「道に関するコラム
」も掲載していく予定です。

なお、内容については福井河川国道事務所のホームページよりダウンロードでき
ますのでぜひ御覧下さい。
http://www.fukui-moc.go.jp/
      【福井河川国道事務所長 金澤 文彦】

◇吉野楽講座 第五章を開催

「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産登録をされた意義を踏まえ、「日本の心、
道と歴史と文化」をメインテーマとして「吉野楽講座」を開催してきました。

今回は、6月28日に奈良市東大寺金鐘会館にて「吉野楽講座」第五章「心のふ
るさと 吉野・大峯〜世界遺産一年〜」を開催し、第一部で水野正好奈良大学名誉
教授による「吉野〜その歴史と文化〜」と題した基調講演、第二部に映像報告、第
三部では佐藤誠NHK大阪放送局アナウンサーの司会で、田中利典金峯山修験本宗
宗務総長・総本山金峯山寺執行長、宗田好史京都府立大学人間環境学部助教授・国
際記念物遺産会議国内委員、女優の星野知子、藤本貴也近畿地方整備局長によるパ
ネルディスカッションを行いました。
      【奈良国道事務所長 山田 哲也】

◇国際物流戦略チーム本部会合の開催

6月30日、産官学が一体となり、国際物流の効率化を通じて関西経済の活性化
を目指す「国際物流戦略チーム」本部を設置し、その初会合が開催されました。

本部長には、本チームの設置を提言した関西経済連合会の秋山会長が就任され、
総合的・戦略的観点から、関西地域の物流機能の強化を図る取り組みが開始されま
した。

機動的・弾力的な対応を図るため、国際物流戦略チームのホームページを設置し
、ユーザーが抱える課題等をタームリーに把握できるメールボックス(「国際物流
目安箱」)機能を備える予定です。
      【地域港湾空港調整官 奥田 薫】

◇大和川情報発信携帯サイトオープン

7月1日、大和川河川事務所では、災害時に防災機関や住民の方々への情報提供
の充実を図るため、携帯電話に防災情報(雨量、水位、映像等)などを発信する携
帯サイトをオープンしました。

また、事前にメールアドレスを登録していただくと、大和川の水位観測所で、警
戒水位や危険水位などを超えた場合に、水位情報がメールで発信されるサービスも
ありますのでどうぞご利用下さい。なお、このサービスは誰でも無料で利用できま
す。(ただし、パケット通信料は各自負担です。)

これらを活用いただき、地域の防災・減災についての取り組みを一層進めていた
だければと考えております。

アドレスは http://www.yamato.kkr.mlit.go.jp/です。
      【大和川河川事務所長 元永 秀】

◇淀川水系5ダムについての方針を発表

7月1日、淀川水系5ダム(丹生ダム、天ヶ瀬ダム再開発、川上ダム、余野川ダ
ム)の計画について、これまでの調査検討結果を踏まえ、各ダムについての方針を
とりまとめ発表しました。
      【河川調査官 児玉 好史】

◇淀川高潮防御訓練を実施

7月2日、住民と財産を高潮、津波から守ることを目的として、陸閘(防潮鉄扉
)の開閉操作訓練を去る7月2日から3日の深夜にかけて関係機関合同で実施しま
した。

淀川、神崎川、左門殿川にかかる国道2号、43号や鉄道橋などの鉄扉計17箇
所において、約600名が本番さながらの訓練を実施しました。
      【河川部河川管理課長 杤本 成由】

◇まちづくりリレーシンポジウムの開催     

7月3日、尼崎市で「地域の個性を活かしたまちづくり」をどのように進めてい
けばよいかを考える「まちづくりリレーシンポジウム」を開催しました。

第一部で宗田好史京都府立大学助教授による基調講演、第二部では、宗田助教授
をコーディネーターに、パネラーを江守光起舞鶴市長、白井文尼崎市長、辰野元彦
せんば元気の会代表世話人、藤本貴也近畿地方整備局長としたパネルディスカッシ
ョンを行いました。
      【建政部都市整備課長 新階 寛恭】

◇平成17年度近畿地方整備局管内技術研究発表会の開催

7月7日〜8日、神戸国際会議場で、平成17年度近畿地方整備局管内技術研究
発表会を開催しました。

この発表会は近畿地方整備局管内の関係機関の職員等の技術力向上を目的に、各
種事業を進めるに当たって生じた課題等に対する開発、調査研究の成果を発表する
もので、新技術・新工法など7部門166論文の発表があり、2日間で約1400
名の聴講がありました。

また、8日には嘉名光市大阪市立大学大学院工学研究科講師による「成熟型都市
の将来像〜先端都市圏としての近畿〜」と題した特別講演も行いました。
      【技術調整管理官 伊藤 利和】

◇シンポジウム「−震災から10年を越えて−神戸港復活の鍵とは」の開催

7月9日、わが国経済の再生と国際物流の効率化等をテーマとして、スーパー中枢
港湾・阪神港の一翼を担う神戸港の地元神戸市において「−震災から10年を越えて
−神戸港復活の鍵とは」と題するシンポジウムを開催しました。

はじめに、評論家竹村健一氏による「関西を元気にするには」と題した基調講演が
あり、アジアに近い関西の優位性や、神戸港・大阪港の連携や空港の活用に取り組む
べき、といった話がありました。

続いて、黒田勝彦神戸大学教授をコーディネーターに、矢田立郎神戸市長、鬼頭平
三国土交通省港湾局長、上村多恵子関西経済同友会幹事、吉田英二(株)ニチイ学館
専務取締役による「神戸港復活の鍵とは」と題するパネルディスカッションが行われ、
神戸港復活に向け、スーパー中枢港湾への取り組みや陸・海・空が一体となった広域
連携の必要性、港における観光スポットの創出などについて活発な意見交換が行われ
ました。
      【地域港湾空港調整官 奥田 薫】

◇堺市長との会議

7月12日、堺市内で近畿地方整備局の藤本局長と木原堺市長との間で地域づくり
のあり方や、事業の進め方等について意見交換が行われました。

◇「建設産業専門団体連合会との意見交換会」の開催

7月12日、大阪市内で近畿地方整備局と建設産業専門団体連合会との意見交換会
を開催しました。

意見交換会には近畿地方整備局からは藤本局長ら幹部が、建設産業専門団体連合会
からは山崎建設産業専門団体連合会会長、北浦建設産業専門団体連合会近畿地区連合
会会長らが出席し、専門工事が直面する様々な課題について意見交換が行われました
      【技術調整管理官 伊藤 利和】


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   今後の近畿地方整備局関連の主要行事
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7月23日(土)平成17年度大規模津波防災総合訓練の開催

      スマトラ島沖地震による津波災害を踏まえ、津波による被害軽減を目
      指して、東南海・南海地震による津波を想定した大規模津波防災総合
      訓練を、和歌山県御坊市等で行います
      住民避難から復旧支援まで想定した実践型の津波防災訓練を行うのは
      我が国でも初めてのことです。

8月18日(木)〜19日(金)「第10回水シンポジウムINおおさか」の開催

      大阪市内の「大阪国際会議場(グランキューブ大阪)」で「発・水の
      国〜水都大阪の未来を考えよう〜」をメインテーマに「第10回水シ
      ンポジウムINおおさか」を開催します。

8月18日(木)〜19日(金)第10回チャレンジド・ジャパン・フォーラム
      2005国際会議inHYOGO/KOBE

      神戸市内の「神戸ファッションマート(六甲アイランド)」で「〜ユ
      ニバーサルの風を、兵庫・神戸から世界に発信!〜」をテーマに「第
      10回チャレンジド・ジャパン・フォーラム2005国際会議inH
      YOGO/KOBE」が開催されます。
      近畿地方整備局も、自律移動支援プロジェクトのシステムを幅広く体
      験していただくために、テクニカルツアーを実施します。


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 事 務 局 か ら の お 願 い
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 ◎「近畿ゆめ通信」についてのご意見、ご感想、投稿等をお待ちしています。
  より親しまれるメールマガジンとするため
  多くの皆様方のご意見やご感想をお待ちしています。

 ◎近畿ゆめ通信をメールやFAXにて送信させていただいていますが、
  人事異動等で送信先に変更がありましたら事務局にご連絡ください。


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  次号発行は7月25日の予定です
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「近畿ゆめ通信」を掲載したホームページは
  http://www.kkr.mlit.go.jp/plan/maga/index.html です。

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