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◇◆   近畿ゆめ通信 第65号   ◆◇
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◇◆  本メールマガジンは、近畿地方整備局管内の市町村長様をはじめ、
     日頃から当局にご指導等をいただいています団体、個人の方々に
     送信させていただいております。
     皆様からのご意見ご感想をお待ちしています
              yume-tushin@kkr.mlit.go.jp          ◇◆
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                        2006年5月10日
目 次
 
 1.「本音の大阪と本物の大阪」      
      近畿地方整備局  局 長   藤本 貴也

 2.「外に広がるシーズンとなりました」
      近畿地方整備局  建政部長  居谷 献弥

 3.催し物のご案内 

    ◇「建設技術展2006近畿」における開発技術の出展社・技術プレゼン
     テーション・活用技術討論会参加者を募集中
    ◇フォーラム「快適都市へのシナリオ」の開催
  
 4.最近の動き

    ◇藤本近畿地方整備局長がラジオ番組「NEWSワンダーランド」に出演
    ◇京奈和自動車道「大和・御所道路(大和区間)」供用式典の開催
    ◇北側国土交通大臣が国営飛鳥歴史公園、大和川(初瀬川)の海石榴市(
     つばいち)・金谷河川敷公園を視察
    ◇「足羽川の未来を探る〜安全で潤いのあるまちづくりのために〜」シン
     ポジウムの開催
    ◇管内特殊法人等事業連絡調整会議の開催
    ◇旅フェア2006の開催
    ◇京奈和自動車道「五條道路(五條北IC〜五條IC間)」供用開始式典
     の開催
    ◇「淡路・家島地域港湾懇談会」の開催について

 5.今後の近畿地方整備局関連の主要行事
  
 6.事務局からのお願い


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   本音の大阪と本物の大阪   
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 局長の藤本貴也です。

 平成元年4月から2年間、静岡で事務所長をさせていただいた。その時の縁もあ
って今でも静岡へ行くと時折顔を出す“赤ちょうちん”がある。文字通りお店の前
に赤いちょうちんのブラ下がる居酒屋で、7〜8年前手狭になって今の場所に店を
移す時、近くでラーメン屋をしている常連客が中心になって、新しい店の内装をす
べて素人大工で仕上げた庶民的な店である。私が大阪へ転勤したこともあり、そこ
の常連客6人が今年の2月初め、彼らのなじみの薄い関西方面へ週末一泊二日で旅
行をすることになり、大阪での宿泊・案内を私に一任された。出来るだけ安価に上
げたいということで、新幹線代を節約するため、往復はメンバーの一人の所有する
ワゴン車、宿泊は玉造の私の官舎でザコ寝ということになり、土曜日早朝出発、日
曜日夜帰宅という強行軍となった。さて、関西のどこに案内するかを考えた。初日
は大阪、二日目は神戸とのリクエスト。どうせなら最も神戸らしい所、大阪らしい
所を見せようと思い、2日目の神戸については“エキゾチック“をキーワードにメ
リケン波止場、中華街として有名な南京町、北野異人館街にした。1日目の大阪に
ついてはミナミの道頓堀、法善寺横丁、そして私自身大阪で最も美しい本物の大阪
の象徴とも考えているキタの中之島界隈の水上クルーズ、更にミナミとキタを結ぶ
自慢の御堂筋の散歩をセットした。さてそこで私のサービス精神旺盛な大阪人のD
NAが囁いた。世情云われているもっと大阪らしい場所を案内しなくていいのかと。
そこで通天閣やジャンジャン横町のある新世界、更に鶴橋国際商店街と焼き肉屋を
メニューに付け加えることにした。結果は大成功であり、一行は飾り気のない“本
音の大阪”の雰囲気に共感し、一方通俗的な大阪のイメージとかけ離れた美しい中
之島界隈の水辺のたたずまいの“本物の大阪”に感銘して帰っていただいた。

 さて、翌週「関西元気宣言」発信のためのフォーラムが開催され私と建築家の安
藤忠雄先生、そして文化・芸術に造詣が深いということで著名なサントリーの元副
社長で独立行政法人日本芸術文化振興会理事長の津田和明さんとで鼎談を行った。
その際、安藤さんと津田さんから神戸や京都に行きたいという若い人は大勢いるが、
是非大阪へ行きたいという人は少ない。『大阪というとすぐ新世界へ連れて行きた
がるが、もっと本物の大阪に案内してもらいたい』という発言があった。つい先週、
私は大阪らしさを見せるため新世界・鶴橋へ案内したことを思い出し総論賛成各論
?の複雑な思いであった。財界、学界、民間団体そして国・地方の行政機関が一緒
になって昨年初めから「関西元気宣言発信運動」を行い、月2回関西の元気な人、
企業、地域をフリーペーパーで関西や東京に紹介するなどの活動を行っている。こ
の運動を始めるとき、印象の度ぎつい“本音の大阪”ではなく、“本物の大阪”を
発信しようとのコンセンサスをもってスタートしたことを改めて思い出した。

 大阪学については色々な方の著書が多数あり、高等学校までしか大阪にいなかっ
た私がとやかく云うのもおこがましい気がするが、私は大阪らしいものを“本音の
大阪”“本物の大阪”の2つの側面からよく考える。日本固有の神話の世界と、仏
教の世界を融合させて日本の精神構造のルーツを形成したのが飛鳥・平城京時代、
世界的にも希な約250年の長きに亘る平和の恩恵に恵まれ、最小限の海外の影響
下で日本独特の科学・技術・文化を世界最高水準にまで発展させた江戸時代の2つ
の時代が、世界の中において日本のアイデンティティを形成した重要な時代であっ
たと思う。その中で、大阪や大阪人の特質は江戸時代に形成されたものが多いよう
に思われる。貴賤貧富の差を気にせず、素ッピンの自分を晒すことに躊躇しない本
音の大阪DNAはこの時代に形成されたのではなかろうか。徳川幕府が大坂の町を
治めるに際し、政治の中心は江戸に置きつつ経済の中心は大坂に据え、東西の町奉
行所(ちなみに江戸は南北の町奉行所)では直轄領である大坂の統括に手が回らな
いことから、士農工商の中で最も身分の低い商人の代表に大幅な自治を与え町の行
政をさせた。その商人が実質的に統治するとなれば、建前よりも本音が優先するの
は当然であるが、本音の社会で持続的な活躍をするためには、本物を見極め育てる
ことも不可欠となる。大阪学の草分けである大谷晃一氏の『大阪学』『続大阪学』
によると『才覚、算用、勤勉、倹約。これが大阪、つまり船場の商法であった。人
のやらないことを人より先に着想し、実行する。ちゃんと勘定する。人よりもがむ
しゃらに働く。やたらに金を使わずにケチを貫く。以上が商法の根本であった。』
こういう考え方がベースになった場合、短期的なプラスを優先すると『銭金こそが
命の親や、金の力でこの世にできんもんないで、身分や家柄はどうでもいい、もの
をいうのは銭金だけや』(井原西鶴.日本永大蔵『大阪学』より引用)と、何やら
最近六本木界隈から聞こえてくるセリフにも似た考え方になってくるし、大阪のサ
ラ金会社を舞台に繰り広げられる『ナニワ金融道』(青木雄二氏原作)の「金に困
っている人に金を貸し、返せなくなったらどんな手を使っても容赦なく回収する」
世界にもつながってくる。

 一方、危機管理も含め長期に亘って会社を永続させようとする考え方を重視する
と、人間の信頼・信用の保持、社会的な貢献という視点が優先することとなる。1
685年亀岡市の農家に生まれ、11才から京都に出て、43才で奉公にでた石田
梅岩は、儒教、仏教、神道の思想を取り入れ、男女、貴賤、貧富の差のない平等の
精神と、当時否定的に受け取られていた商人の営利活動を前向きにとらえ、京都商
道の開祖とも云われている。梅岩の教えは『都鄙問答』として取りまとめられその
思想は梅岩没後「石問心学」と呼ばれ今日に至っている。そのころ江戸官学の昌平
黌(東京大学の前身)に匹敵する大坂の私学の懐徳堂が梅岩の影響も受け、『五同
志と呼ばれる有力商人五人が中心となって基金を集め』(大坂力事典、大阪ミュー
ジアム文化都市研究会編)設立されている。この学問所は商人による町人のため作
られたものであり、その『学寮に掲げられた規則には「書生の交わりは貴賤貧富に
かかわらず同輩たるべきこと」と明記され、席順も身分の上下ではなく年齢や学問
の深浅によって互いに譲り合って決めることと記されている』即ち、『士農工商と
いう封建的身分秩序を横断する学問の場』(同上)であった。

 先日、大丸の会長兼CEOの奥田務氏から大丸の経営について話を伺う機会があ
った。1717年(享保2年)創業した大丸は数度の経営危機を乗り越えて今日に
至っている。その危機を乗り越える基本、今日で云うところのBCP(ビジネス・
コンティニュイティ・プラン)の底流にあるのが「先義後利」、即ち会社の利益よ
り社会正義を優先するという社是だとのこと。例えば天保8年大塩平八郎の乱の際
に一揆や米騒動により商家の焼打が行われたが、CSR(企業の社会責任)に根ざ
した社会貢献が評価され「大丸は犯すなかれ」というお触れが群衆の間をかけめぐ
り難を逃れたそうである。大坂の八百八橋の大半は町橋と呼ばれ町の商人の手によ
って作られ、物流の要となった道頓堀、西横堀、京町堀などのお堀も商人の手によ
るものである。「損して得とれ」「先憂後楽」という民の公共精神は“本物の大阪”
商人のDNAではなかろうか。

 今日、テレビ等の影響もあり大阪といえば、“本音の大阪”の部分の印象が強調
され易いが、その発展型である“本物の大阪”こそ誇るべき大阪の、そして大阪人
の本来の姿であることを、大阪人自身がもっと自覚し発信することが、近畿におい
て大阪が、西日本において近畿が求心力を持ち、我が国が危機管理にとって不可欠
な国土の多極構造を形成し、将来に亘って永続するための最小限の条件ではないか
と思う。

 
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   外に広がるシーズンとなりました
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 建政部長の居谷献弥です。

  お水取り、各地の梅、桜、造幣局の通り抜け、つつじ、高校野球、プロ野球の開
幕等々久しぶりに関西での春を楽しんでいます。春のささやきから晩春まで、手を
替え、品を替え、行事やしきたりとして組み込んで季節感を感じさせることができ
るのはやはり関西ならではではないかと関西人としてうれしく思い、休日を利用し
てあちこちに足を伸ばしているところです。
 なお、宣伝ですが、今年は、大阪城公園を主会場に都市緑化フェアが5月28日
までの会期で開催されています。是非ともお越しください。
 さて、春が深まるにつれ戸外への活動が増え、領域が広がるだけでなく、住宅周
りでも庭や路地先での仕事や楽しみが増える季節となっていくと感じます。戸外と
室内を含めて生活空間が作られていることを改めて実感する季節です。
 余談ですが、かつて赴任していた東北では、一挙に春がきたという印象でした。
桜や若葉・新芽が一度にやってくる、冬が暗くて家に閉じこもっているということ
ではないが、春がくれば、山菜などをとり、野外でのバーべキューなど食を楽しみ、
栗駒の雪が消えたら田植えといった具合に戸外での生活が一挙に広がるのが、劇的
でした。

 住宅の外での生活という点ではタイで驚いたことがありました。バンコク市で、
一般市民への情報提供としてモデル住宅プランの紹介を行っていたのですが、その
うちの少なくないモデルで台所・調理室がなく、また食事室のないモデルもありま
した。聞けば、まち場の食堂や屋台で食事をするのがあたりまえで、そこで家族で
食事することも多く、また家で食事する場合でも調理された食材を持って帰る事が
多く、煮炊きなどの調理をするスペース、設備は不要とのことでした。
 ところで、居住が住宅の中のみでは行われないのは、皆様既に十分ご承知のこと
かとは思いますが、次のデータも紹介しておきます。
 いわゆる住宅以外の場所で居住する人について、特に高齢者の場合、国勢調査(
平成12年)では高齢者(65歳以上)約2500万人のうち、社会福祉施設、病
院等の住宅以外での施設居住が102万人(4.1%)、特に75歳以上では同じく
900万人のうち79万人が施設居住(8.8%)(なお全年齢では寮などを含め
た施設等の居住が197万人と12,693万人の1.6%)。また、週末居住な
どのマルチハビテーション、携帯、パソコン、(銀行口座)のみでつながり、通常
の居住場所が離れているような家族のネットワーク居住などあげられます。

 どのような機能が住宅に求められていくのかいろいろと変わっていくでしょうが、
少なくとも安全安心の根拠といった性格は、どこでも、どのような場合でも変わら
ないのではないかと思います.
 耐震改修促進法が改正施行され、耐震基準に合致する建物の割合を現在の75%
から10年以内に90%まで引き上げるべく、本年内に耐震化の目標、耐震診断・
改修の促進のための施策、建物の所有者等に対する指導等の考え方などからなる耐
震改修促進計画を府県をはじめとする自治体で計画するとともに、指導、助成を強
化しています。
 
 
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   催 し 物 の ご 案 内
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◆「建設技術展2006近畿」における開発技術の出展社・技術プレゼンテーショ
 ン・活用技術討論会参加者を募集中

「建設技術展2006近畿」は、産・学・官の技術交流の場を提供することによっ
て、建設事業に関連した民間分野における技術開発への取り組みを振興し、新しい
技術の育成・普及を図るものです。また、建設技術者の技術の研鑚、意識高揚を図
り、技術開発や新技術活用促進の起爆剤となることを目指しています。
 今回も下記のとおり出展社、参加者を募集しておりますので、ぜひ出展、参加を
して頂きたいと思っております。

テーマ:「元気・勇気・近畿」〜異分野コミュニケーション〜
開催日:平成18年11月30日(木)〜12月2日(土)(3日間)
場 所:「インテックス大阪」2号館及び屋外展示場
実施概要:技術展示(屋外展示も含む)、活用技術討論会、技術プレゼンテーション、
     橋梁模型製作コンテスト、講演会、各種イベント等
特徴:1.活用された技術について開発者、活用者、学識者の討論会
   2.出展された技術について技術プレゼンテーション
   3.注目技術について、技術を活用していく事業者の観点から審査
   4.工業系大学、高専、高校から建設技術に関する模型・パネルの出展
   5.技術への興味を持っていただくために、分かり易い身近なものとして橋梁
    模型の製作コンテスト
   6.一般の方や次世代を担う学生・児童の見学
募集内容
 1.技術出展、技術プレゼンテーション及び活用技術討論会への応募
 ・応募要項
  ホームページ(http://www.kkr.mlit.go.jp/kingi/event/05.html)に掲載します。
 ・募集期間
  平成18年2月15日(水)から5月12日(金)まで
 2.申込先
  社団法人近畿建設協会企画部内建設技術展近畿実行委員会事務局宛
   〒540-0037 大阪市中央区内平野町2−1−9 シグナスビル4F
   電話(06)6941-2771 直通FAX(06)6941-27

◆フォーラム「快適都市へのシナリオ」の開催

 快適都市へのシナリオフォーラムシリーズの第8回目。今回は「橋」をテーマに
行います。
 入場は無料ですが、お申し込みは先着順とし、定員となり次第締め切りとなりま
すので奮ってお申し込みのうえご参加ください。

日 時:6月1日(木) (14:00(開場)、14:30〜17:30)
場 所:NHK大阪ホール(大阪市中央区)

第一部 基調講演 「水辺に夢」
     講 師 :安藤忠雄(建築家)
第二部 映像報告 「橋のあるくらし」
第三部 パネルディスカッション 「橋にかける夢〜歴史と文化のあるまちづくり
                 〜」
     コーディネーター 杉浦圭子(NHKアナウンサー)
     パネリスト    安藤忠雄(建築家)
              池田守男(資生堂取締役会長)
              佐伯順子(同志社大学大学院教授)
              藤本貴也(近畿地方整備局長)

(問い合わせ先:「近畿の快適都市を考える会」事務局
         TEL:06−6945−7135) 

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      最 近 の 動 き
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◆藤本近畿地方整備局長がラジオ番組「NEWSワンダーランド」に出演

 4月13日、ラジオ大阪で毎週月〜金曜日(15:00〜17:30)に放送さ
れている「NEWSワンダーランド」に藤本近畿地方整備局長が生出演されました。
 パーソナリティの里見まさとさん、アシスタントの坂崎優子さんと共に「近畿を
元気にする基盤整備」について話しをされました。
 その中で「将来を見据えたハードとしてのインフラ整備は重要であるが、それと
共にやるやり方として、地域の皆さんと共に対話をしながらキッチリとやっていく
ことが大変重要である。」と熱っぽく語られました。
       【広報広聴対策官 西村 安裕】

◆京奈和自動車道「大和・御所道路(大和区間)」供用式典の開催

 4月15日、京奈和自動車道「大和・御所道路(大和区間)」(延長13.8k
m)のうち、郡山南インターチェンジから橿原北インターチェンジ間の高架部分(
7.8km)並びに西名阪自動車道郡山インターチェンジから県道天理斑鳩線間の
平面部分(1.7km)が開通しました。
 京奈和自動車道は、京都・奈良・和歌山を結ぶ延長約120kmの高規格幹線道
路で、関西大環状道路の一部を担う重要な路線として拠点都市の連携強化を図り、
関西全体の活性化に大きな役割を果たします。
 開通に先立って10時から行われた開通式典には、北側一雄国土交通大臣をはじ
め、柿本善也奈良県知事、沿線3市3町の首長など約350人が出席し、テープカ
ット、久寿玉開披などで開通を祝い、開通区間を車でパレードしました。
 式典で北側大臣は、「今回の開通により、渋滞緩和、移動時間の短縮、地域産業
・経済発展に大きく寄与するものと確信している」と挨拶を述べられました。 
       【奈良国道事務所長 山田 哲也】 

◆北側国土交通大臣が国営飛鳥歴史公園、大和川(初瀬川)の海石榴市(つばいち)
 ・金谷河川敷公園を視察

  4月15日、北側国土交通大臣が京奈和自動車道大和御所道路(大和区間)の開
通式にあわせて、国営飛鳥歴史公園、大和川を視察されました。
 開通式典の後、奈良県柿本知事と対談をされ、その後明日香村にある万葉文化館
を皮切りに、国営飛鳥歴史公園甘樫丘地区展望台、高松塚地区高松塚古墳及び高松
塚壁画館、橿原市に移動し今井町(重要伝統的建造物群保存地区)をご覧いただき
ました。今井町では今西家(重要文化財)が一般公開期間中で、普段は目にする事
ができない家の中も当主から説明いただきました。
 またつづいて、大和川(初瀬川)の海石榴市・金屋河川敷公園を視察されました。
奈良盆地並びに海石榴市の歴史について大和川河川事務所長が、また、金谷河川整
備について奈良県板屋河川課長が概要を北側大臣に説明されました。
       【国営飛鳥歴史公園事務所長 横田 敏宏】
       【大和川河川事務所長 元永 秀】
 
◆「足羽川の未来を探る〜安全で潤いのあるまちづくりのために〜」シンポジウム
 の開催

  4月16日、「シンポジウム『足羽川の未来を探る』〜安全で潤いのあるまちづ
くりのために〜」を福井県繊協ビル(福井市)で開催し、約330名の参加があり
ました。
 九頭竜川河川整備計画原案の発表を前に、足羽川激特事業、足羽川ダム等の治水
対策とまちづくりとの関係について関心をもっていただくために開かれたもので、
松村国土交通副大臣(参議院議員)は「福井平野の治水の歴史と展望」と題して、
九頭竜川の治水に関わる先人の遺業、努力及び今後の治水のあり方について特別講
演をされました。
 また、進士五十八東京農業大学教授から「足羽川のかわづくり・まちづくり」と
題し、桜堤の保全と治水との両立を題材にかわづくりとまちづくりに関する基調講
演を行って頂くと共に、パネルディスカッションでは、渡辺数巳福井新聞論説委員
長代行をコーディネーターとし、坂川優福井市長、水上聡子まちづくりプランナー、
角哲也京都大学助教授、布村明彦国土交通省河川計画課長をパネラーとして、今後
の治水対策の方向性や川を活かしたまちづくり等について議論がなされ、「行政と
市民が信頼し合い、次世代に情報、マインドをつないで、かわづくり・まちづくり
を進める」等の意見がありました。
             【足羽川ダム工事事務所長 岩崎福久 】

◆管内特殊法人等事業連絡調整会議の開催

 4月19日、大阪市内のKKRホテル大阪で、藤本近畿地方整備局長、副局長、
各部長が、特殊法人等からは旧公団等13の団体の代表者が参加して管内特殊法人
等事業連絡調整会議を開催しました。
 会議では、当局からの今年度の主要施策についての説明後、西日本高速(株)か
ら「NEXCO西日本の発足後の取り組み」、関西広域連携協議会から「『関西広
域情報共通基盤』の構築推進」として話題提供があり、その後、参加各団体からト
ピックスが発表された。次いで、「入札・契約の適正化と公共工事の品質確保につ
いて」及び「ダンピング受注による下請業者へのしわ寄せ当の排除及び品質確保等
の対策について」をテーマに活発な意見交換を行いました。
       【企画部企画課長 波多野 真樹】

◆旅フェア2006の開催

 4月21日〜23日、千葉県の幕張メッセで旅フェア2006が開催され3日間
で約14,2500人の来場がありました。旅フェアは、1995年に千葉市で第
1回が開催され、今年で12回目の開催になります。
 国内観光の総需要の拡大を目的に地方公共団体や観光に関わる企業・団体等が連
携してブース展示等により日本の旅の魅力を伝えるもので、各ブースでは自然、温
泉、伝統文化、特産品、IT等、出展者それぞれのテーマに沿ったブースを展開し、
『世界に誇る日本の旅』の魅力をPRしていました。
 近畿地方整備局も、パネル展示や趣向を凝らした仕掛けで「歴史街道推進協議会」
「あわら市、小浜市」「丹後広域観光キャンペーン協議会」「豊岡市」「近畿広域
戦略会議(和歌山県、北山村、田辺市、那智勝浦町)」の5団体と連携し、関西元気
宣言の精神に則り各地域を積極的に紹介しました。
 来場者参加によるクイズや試食、試飲、各地の特産物の配布等も行われ、連日、
参加者による長蛇の列ができ、好評を博していました。  
       【企画部企画課長 波多野 真樹】

◆京奈和自動車道「五條道路(五條北IC〜五條IC間)」供用開始式典の開催

 4月22日、京奈和自動車道「五條道路」(延長7.9km)のうち、五條北イ
ンターチェンジから五條インターチェンジ間(暫定2車線、延長4.5km)が開
通しました。
 京奈和自動車道は、京都・奈良・和歌山を結ぶ延長約120kmの高規格幹線道
路で、関西大環状道路の一部を担う重要な路線として拠点都市の連携強化を図り、
関西全体の活性化に大きな役割を果たします。
 開通に先立って10時から行われた開通式典には、鈴木克宗国土交通省道路局国
道・防災課長や柿本善也奈良県知事など約180人が出席し、テープカット、久寿
玉開披などで開通を祝い、開通区間を車でパレードしました。
       【奈良国道事務所長 山田 哲也】

◆「淡路・家島地域港湾懇談会」の開催について

 4月22日(土)、南あわじ市において地元関係市、兵庫県、近畿地方整備局の
参画の下に「淡路・家島地域港湾懇談会」を開催しました。
 本懇談会には、地元市から門淡路市長、柳洲本市長、中田南あわじ市長、本上姫
路市産業局長らが参画し、港湾管理者である兵庫県原口県土整備部長他、近畿地方
整備局藤田副局長他が出席し、港湾を核とした地域交流や、災害時におけるネット
ワークの拠点としての港湾を有効に活用して頂くための各種方策について、活発な
意見交換を行いました。
       【港湾空港部地域港湾空港調整官 小林 郁美】

◆国土形成計画に係る関西経済連合会と国土交通省との意見交換会を開催

  4月24日、大阪市内で国土形成計画に係る関西経済連合会と国土交通省との意
見交換会を開催しました。
 関経連秋山会長、国土交通省小神国土計画局長、藤本近畿地方整備局長、谷口近
畿運輸局長などが出席され、産業・文化・観光やアジア連携等の様々な分野におけ
る近畿の役割や、計画策定における今後の近畿ブロックでの進め方などについて意
見交換がなされました。
       【企画部広域計画課長 栗田 泰正、建政部計画管理課長 南 衛】

◆橋本道路(橋本IC〜高野口IC)開通式典の開催

 4月27日、京奈和自動車道 橋本道路(延長11.3km)のうち橋本インタ
ーチェンジから高野口インターチェンジ間5.6kmの区間が完成し、開通式典が
行われました。
 当日式典には、石田政務次官をはじめ、木村和歌山県知事、木下橋本市長など関
係者約200人が出席し、テープカット、くす玉開披などで、開通を祝いました。
司会進行は、和歌山河川国道事務所の職員が行い、手作りの式典であることを印象
づけました。式典後は和歌山県警の白バイを先頭に約70台の車列でパレードをし
ました。
 なお、2月25日には、完成間近な吉原高架橋の舗装前のコンクリート床版に、
地元の小学6年生114人が卒業記念に絵を描くイベントを行いました。絵は消さ
ずにその上に舗装するので、児童たちの絵は道路とともに残ります。
 また。4月23日には「10年後の自分に手紙をだそう!」をキャッチフレーズ
に、近隣の橋本小学校の5年生が、市内の生徒約10,000人の手紙を入れたタ
イムカプセルを、橋本インターチェンジ内の花壇に埋設し、併せて記念植樹を行い
ました。タイムカプセルは、10年後(今回お手伝いを頂いた小学5年生が成人式
を迎える年)に開封し、皆さんに郵送します。
         【和歌山河川国道事務所長 大槻 英治】

◆堺泉北港多目的国際ターミナル供用開始式典の開催

 4月29日、堺泉北港助松地区9号岸壁の供用開始にあたり、近畿地方整備局と
大阪府の共催により供用開始式典を開催しました。式典には、北側国土交通大臣を
始め国土交通省からは、佐藤事務次官、鬼頭港湾局長が出席。来賓には岡下衆議院
議員を始め、地元 阪口高石市長、木原堺市長、神谷泉大津市長など約100名の
ご出席を頂きました。
 その後、場所を移動した外の会場では、テープカット並びにくす玉開披にあわせ
て鳴らされた阪九フェリー「つくし」の汽笛がターミナルに鳴り響くと同時に地元
高石市の取石南保育園の園児(5才児)28名による和太鼓の演奏が始まりました。
最後に北側大臣を囲み保育園児との記念撮影を行いましたが、周りには式典出席者
以外にも園児の家族などが多数集まり、大勢の人々で賑わった式典となりました。
      【大阪港湾・空港整備事務所長 大越 康史】

◆堺浜オープニングセレモニーの開催

 4月29日、都市再生緊急整備地域に指定されている堺北臨海部地区の堺浜でオ
ープニングセレモニーが開催されました。北側国土交通大臣を始め佐藤事務次官、
柴田都市・地域整備局長、鬼頭港湾局長や地元大阪府、堺市の議員・関係者など約
200人が出席しました。堺浜は、市民が楽しめる親水緑地が整備され、ホームセ
ンターや家電量販店、商業アミューズメント施設がオープンするなど、今後ますま
すの発展が期待されています。
            【港湾空港部 港政調整官 佃 隆治】

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   今後の近畿地方整備局関連の主要行事
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 5月14日(日)平成18年度桂川・宇治川・木津川合同水防演習の実施

      災害時において、防災関係機関が連携し、関係者の技術の習熟及び府
      民の防災意識の高揚を図り、水害の未然防止に資するため桂川・宇治
      川・木津川合同水防演習を行います。

 5月23日(火)奈良県知事会議・事業連絡調整会議

      県知事と局長が、地域づくりのあり方や、事業の進め方等について意
      見交換します。

 5月24日(水)日本土木工業協会と近畿地方整備局等との意見交換会

      日本土木工業協会と近畿地方整備局等と社会資本整備の必要性等につ
      いて意見交換します。

 5月31日(水)関西経済同友会との意見交換会

      関西経済同友会と近畿地方整備局等との間で公共事業のあり方等につ
      いて意見交換します。
 
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 事 務 局 か ら の お 願 い
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