◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ◇◆ 近畿ゆめ通信 第67号 ◆◇ ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ---------------------------------------------------------------------- ◇◆ 本メールマガジンは、近畿地方整備局管内の市町村長様をはじめ、 日頃から当局にご指導等をいただいています団体、個人の方々に 送信させていただいております。 皆様からのご意見ご感想をお待ちしています yume-tushin@kkr.mlit.go.jp ◇◆ ---------------------------------------------------------------------- 2006年6月12日 目 次 1.「近畿地方から国土形成計画に何を求めるか」 近畿地方整備局 局 長 藤本 貴也 2.「「落書き」は軽罪?」 近畿地方整備局 用地部長 清水 丞自 3.催し物のご案内 ◇京のみち車座トーク「街道と京のみち」の開催 ◇琵琶湖・淀川流域圏の再生「17年度年次報告会」の開催 4.最近の動き ◇北近畿豊岡自動車道開通事前イベントの開催 ◇一般国道421号石榑峠道路起工式の開催 ◇関西経済同友会との意見交換会の開催 ◇「平成18年度水防に関する講演会」の開催 ◇フォーラム「快適都市へのシナリオ−」橋にかける夢 〜歴史と文化 のあるまちづくり〜の開催 ◇日本道路建設業協会との意見交換会の開催 ◇「今後のみちづくりシンポジウム 〜観光とみちづくり〜」 を開催 ◇西日本リレーシンポジウム「西日本の魅力を大阪からキックオフ!」の 開催 〜北側国土交通大臣がパネリストで参加〜 ◇和歌山県知事・局長会談及び事業連絡調整会議の開催 ◇福井県知事・局長会談及び事業連絡調整会議の開催 ◇「関西広域連携協議会」と「近畿広域戦略会議」との合同会議の開催 ◇日本建設コンサルタント協会との意見交換会の開催 5.今後の近畿地方整備局関連の主要行事 6.事務局からのお願い ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 近畿地方から国土形成計画に何を求めるか ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 局長の藤本貴也です。 平成17年7月に「国土総合開発法」が抜本改正されて「国土形成計画法」が成 立、12月から施行された。主な改正点は(1)開発中心からの転換(2)国と地 方の協働によるビジョンづくり(3)計画への多様な主体の参画等である。現在こ の法律に基づく国土形成計画(全国計画と広域地方計画)の策定に向けて国土審議 会での検討が進められている。当面全国計画の策定を進め今年の秋には“中間とり まとめ”を作成、各界各層の皆さんの意見を聴いた上で来年の中頃を目途に閣議決 定をする予定で検討が進められている。一方広域地方計画は全国計画が閣議決定さ れた後、国の地方支分部局、関係都道府県、政令市、地元経済界等が対等の立場で 参画する広域地方計画協議会において検討を行い、その1年後を目途に大臣決定す ることとされている。現在は各都道府県が所属すべきブロック(各県1ブロックの みに限定されている)の案について検討が行われており、近々最終案が提示される 予定である。もっとも近畿ブロックに所属する府県がどのように決定されても、周 辺の県も連携して広域地方計画を作成する必要があることから、他ブロックに所属 する県についても関係の深いところについては正式メンバーとして広域地方計画協 議会に参画していただき議論を進めることとなっている。なお、広域地方計画協議 会の正式発足は来年中頃の全国計画決定後であるが、それに先立って出来るだけ早 く関係者に集ってもらい、様々な観点から議論を始めたいと思っており、6月9日 (金)に近畿地方の二府七県の知事(大阪府・京都府・福井県・三重県・滋賀県・ 兵庫県・奈良県・和歌山県・徳島県)、四政令市長(京都市・大阪市・堺市・神戸 市)と関係経済団体の参画する関西広域連携推進協議会(新宮康男代表理事)と、 国の12の出先機関の長が参画する関西広域戦略会議の合同会議において、関係者 の参画する近畿広域計画懇談会(仮称)の早期発足を確認した。 近畿ブロックにおける議論がどう展開するかはまさしくこれからではあるが、限 られた時間の「合同会議」においても各府県市の知事・市長さん達や、経済団体の 代表の方々から活発な意見が出され、国土形成計画に対する熱い思いを改めて実感 した。検討すべき課題は多々あるが、当面検討すべき重要な課題の一つは近畿ブロ ックの各地域・各県が更には近畿ブロック全体が何をテーマに発信をしていくかと いうことである。 テーマは大きく三つに分けて考えることができる。一つはオンリーワンのテーマ をどう決定し育てていくかということである。即ち海外も含め地域間競争が激化し ていく中で、他の地域にはない何を“売り”にするかである。私はオンリーワンの 入口は、その土地の自然・歴史・文化・産業そして、それらが融合して形成された 風土の中にその土地特有の何を発見し、発展させ、発信していくかに係っていると 思う。経済等の世界では国や地域の持つ潜在成長率は資本・労働力・技術革新の総 和で決まってくると云われている。オンリーワンの地域おこしの世界においてこれ を当てはめると資本はその土地固有の資源である自然、歴史、文化、産業そしてそ れらが融合して形成された風土である。労働力はその土地固有の有用な資源を発見 し、発展(磨きをかけ、付加価値を高める。)させ、発信する意欲を持った人であ ろう。 私は“ワカ者”“バカ者”“ヨソ者”の三者が必要だと申し上げることが多い。 若者ではなく“ワカ者”と書いたのは年齢のことではなく、既成概念にとらわれず 常に世の中の動きに敏感なアンテナを張り新鮮な感覚で地域おこしに取り組む人。 馬鹿者ではなく“バカ者”と書いたのは、自分の損得を顧みずガムシャラに物事に 取り組む人。“ヨソ者”と書いたのはその土地に縁も由縁もない人あるいは長くそ の土地を離れていた人でその土地に愛着を持ち、土地の人にありがちな固定観念や 柵(シガラミ)を越えて、違った角度から新しい発見や取り組みをしてくれる人の ことである。 技術革新とはその土地の資源や人の良い部分を発展させ、東京に、日本に、アジ アに、世界に発信するノウハウとなろう。すでに日本中に成功しつつある事例は数 多くあり、成功したかに思えたものの失速し衰退した例も数多くある。このような 事例をマネることは論外であるが、いくつもの困難を乗り越えてきたプロセス=ノ ウハウ、失敗した原因等には学ぶべきことは多い。私も前職で地域おこしのハンド ブックを作ったが、マニュアルではなく成功事例を紹介しそのようなノウハウを引 き出そうとの視点でとりまとめた。 二つ目はこのような地域おこしの動きを、県レベル、ブロックレベルで議論する 時、特色ある地域をいかに連携して相乗効果、最近のハヤリ言葉でいうとシナジー 効果を発揮させるかということである。 三つ目は国家戦略の中で、近畿ブロックをどう位置づけるかということである。 国土形成計画の前身である国土総合開発法のもとで5回に亘って全国総合開発計画 が策定された。このうち第1回から第4回までの最大のテーマは『国土の均衡ある 発展』であった。高度経済成長の中で、農業から工業への産業構造の変化が急速に 進み、人々は職を求めて農村から都市とりわけ三大都市圏へ押し寄せた。大都市で は公害と通勤ラッシュを始めとした交通混雑に悩まされながら小さな部屋で家族が 暮らすという、極めて劣悪な環境の中での生活を強いられた。大都市のかなりの人 達は雇用の為やむを得ず大都市に居住するものの、地方に雇用が確保され出来れば 故郷に戻って職を得たいと思い、仮にそれが叶わないまでも大都市の人達が少しで も地方に戻ってくれたら大都市も少しは住みやすくなると思った。このため、大都 市の環境改善により過密の弊害を除去し、地方振興により過疎を解消する『国土の 均衡ある発展』は大都市に住む人達も、地方に住む人達も等しく願う国民的コンセ ンサスの得られた一つの国家目標たり得た。 しかしながら、オイルショックの前後から大都市への人口集中圧力は緩和し、一 方では昭和45年の公害国会に始まる環境対策の強化、通勤鉄道の輸送力増強や都 市高速道路を初めとした幹線道路網の整備等が相俟って、大都市の混雑は依然とし て存在するもののその弊害は以前のように逃げ出したくなる程の切実な問題ではな くなってきた。一方次第に世代交代も進み大都市で生まれた人達も増えてきたこと から、大都市に生活の拠点を置きつつその環境改善を図りたいと思う人が増大した。 その結果平成10年3月に策定された五全総である『21世紀の国土のブランドデ ザイン』からは『国土の均衡ある発展』という文言は消え『自立の促進と誇りの持 てる地域の創造』を基本的課題に『国土基盤を一定の条件内で整備するなど機会の 均等化を進め』『各地域は創意と工夫によって、地域の特性を生かしつつ、魅力あ る地域づくりを進める』ことが第一のテーマとなった。このような流れの中で、大 都市からは日本経済の機関車は大都市であり、地方を養うためにも国は大都市を重 点に諸施策を講じるべきで、社会資本も非効率な地方部ではなくて、大都市圏にこ そ重点を置くべきであるとの主張が強くなる。一方地方部からは食料や環境等大都 市での生活を支えているのは地方部であり、平素から競争条件が確保できていない 地方部にこそインフラの整備を行うべきであるとの相反する主張を生み、地域間の 競争ではなく、時に地域間の対立が見られるようになった。 今回の国土形成計画の計画を検討するに際し『国土の均衡ある発展』に代わる国 家戦略をどう設定しその中で近畿がどういう役割を果たすことができるかを議論し、 東京を始め全国のコンセンサスを得ていくことが重要な課題である。この点に関し ては、関西広域連携推進協議会の提言中にも首都機能のバックアップ、アジアとの 連携・交流、次世代産業の立地、自然の保護、再生への取り組み等の課題が挙げら れている。この中で特に近畿圏の知事、財界人の皆さんが強調されているのが、首 都圏が致命的な被災があった時に国家機能の麻痺を未然に防ぎ、その影響を最小限 にするための首都のバックアップ機能を近畿に持たせるべきとの主張である。理論 的には災害、事故、事件の内容によっては首都が壊滅的打撃を受ける危険はゼロで はなく、取り分け何が起こるか判らない今日、首都機能のバックアップを確保する ことは我が国が危機管理を図り持続的に発展する上で避けられないテーマである。 しかしながら、例えば大規模地震を想定した場合首都が壊滅的な打撃を受けるプ レート型の地震はこの30年間の発生確率はほぼ0%と想定されている。このため 現在の政府での危機管理計画では、このような地震発生は当面想定せず、局部的な 災害を引き起こす直下型地震を想定している。この為東京都心の首都機能が打撃を 受けた場合の代替機能としては首都圏の中を想定しており、これだけでは直ちに近 畿圏を受け皿とするコンセンサスは得にくいように思う。もちろん地震以外のあら ゆる災害、事故、事件等を想定すれば首都圏が壊滅的打撃を受ける可能性はゼロで はないが、具体的にどのような状況を想定すれば国民的コンセンサスを得られるか。 そしてその場合に近畿地方のみが首都圏の受け皿なのか、中部圏や他のブロックの 受け皿機能との分担をどう考えるのか、等について更に検討を進める必要がある。 生物にしろ組織にしろ多様性の維持こそが永続性を担保する最重要な必要条件であ り、首都機能のバックアップは国土形成計画においての国家戦略の一つの柱になり 得るテーマであり、今後近畿ブロックの広域地方計画の検討を進める中で更に議論 を深めていく必要があると思う。 近畿ブロックの一つ一つの地域が特色ある地域づくりを行い、各地域間が役割分 担と連携を図りながら特色ある一つの近畿をどう形成していくのか、そして特色あ る一つの近畿ブロックが他のブロックとどのような役割分担と連携を行うことによ り、世界に誇れる国土を形成していくのか。地球レベルでの厳しい競争と脆弱な国 土の中で、様々な非常事態に耐え得る危機管理をどう考えるのか。更に我が国が東 アジアを初めとした諸外国と連携してどのようにして国際社会において名誉ある地 位を占めていくのか。近畿ブロックの関係の皆さんと活発で実りある議論が出来る ことを楽しみにしている。 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 「落書き」は軽罪? ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 用地部長の清水丞自です。 良好な景観の維持や創造については、ご存知の方も多いと思いますが、景観法が 昨年の6月から施行され、同法7条1項の景観行政団体となっている市町村は16 7団体(4月1日時点)となっていますし、併せて屋外広告物法が改正され、規制 ができる区域が全国に拡大されるとともに、簡易除却ができる対象は、はり紙、は り札、立看板から、広告旗、ベニヤ板などに直接印刷されたはり札、立看板にまで 広がるなど、身近な生活環境の改善ができるような措置が加えられています。 観光振興といった観点からオンリーワンの景観を創造していこうという意気込み はもちろんすばらしいものですが、祖父母の代から慣れ親しみ、自らも生活し、子 々孫々に伝えていくことになる「自分のまち」の景観、見場をよくしていこうとい うことも、実は大変大事なことだと思います。そこで思うのは、良い景観を創造し ていくのには、時間がかかると思いますが、景観を壊す方はさほど難しいものでは なく、例えば、明らかに周辺の家並みと異なるような建物を建てたり、最近、とき どきテレビで取り上げられたりしますが、空き地、空きスペースにゴミを積みあげ たりといったことをすればいいのでしょう。 良好な景観作りには、どうしても各土地所有者の合意や、一体となった取組みが 必要でしょうが、この積年の多くの人々の努力を水泡に帰しかねないような巨大な マイナス効果を持った行為を止めずに、良好な景観を創造しようとしてみても、そ れぞれの権利者の合意はなかなかとれないでしょう。その意味では、落書きという ものも、せっかくの景観を壊す最も簡便な方法ということができます。 最近、法隆寺や彦根城などの重要文化財になされたものがニュースになりました が、普通のお寺などの柱に相合い傘と男女の名といった昔ながらのどうしようもな いもの(もちろん許し難い行為ですが)から、最近は、電柱、町内会の掲示板、横 断歩道橋やガードレール、公園の遊具・トイレ、商店のシャッターや個人の家の外 壁と公共物、私物を問わずに、本人しか分からないような印というか文字様のもの を、消すのが厄介なスプレーで書いている例もよく目にします。本人達は、いっぱ しの芸術家気取りなのかもしれませんが、所有者の方はもとより、それをいやでも 目にせざるを得ない我々第三者も、「全くどういうつもりだ」と憤然とした気分に ならざるをえません。落書きについては、これまた皆さんご存知と思いますが、N HKの「ご近所の底力」でも取り上げられました。 (http://www.nhk.or.jp/gokinjo/backnumber/040729.html参照) 第43号で藤本局長から、ブロークン・ウィンドゥの紹介がありましたが、落書 きも、これを許していると、どんどん増殖してしまうということ、またそれが下手 をすると犯罪を呼び寄せることにもなりかねないということで、街の力で、落書き 許すまじという強い意思表示をすることが大事だと思いますが、それでも不心得者 はいるのではないかと思います。 今年の1月17日に最高裁判所第3小法廷で、公園内のトイレの白色外壁にラッ カースプレーで落書きした行為について、「大書された文字の大きさ、形状、色彩 等により、従前と比べて不体裁かつ異様な外観となり、美観が著しく損なわれ、そ の利用についても抵抗感ないし不快感を与えかねない状態」「管理者もそのままの 状態で一般の利用に供し続けるのは困難と判断せざるを得ず」「本件落書きは水道 水や液性洗剤では消去できず、ラッカーシンナーによっても完全に消去することは できず、壁面の再塗装により完全に消去するためには約7万円の費用を要するもの」 ということから「本件落書き行為は、本件建物の外観ないし美観を著しく汚損し、 原状回復に相当の困難を生じさせたものであって、その効用を減損させたもの」と して刑法260条の建造物損壊罪が認められ、執行猶予付き(3年)ではあるもの の懲役刑(1年2月)が確定したことは、従来、落書きは軽犯罪法で簡単な処罰に しかならなかったものが、言ってみれば重罪になる(落書きの態様にもよりますが) という「一転機」を画すものになるのではないかと思っています。 いずれにせよ、犯人を見つけないといけないわけですが、それは相当に難しい→ だから諦めるのではなくて、最低限、落書きをする人間に「それは犯罪である」と いうことを知らしめることはしないといけないのではないかと思うこの頃です。小 中学生には申し訳ないのですが、年1回、学校行事として、所有者・管理者の方の 了解を得て、地域の落書き消しを行うのも、将来の落書き予備軍を減らすという意 味では効果があるのではないかと思います。また落書きを消した場所には、その小 中学生の「落書きは犯罪です。私たちが消しました。もう落書きしないで下さいね」 といったかわいらしいメッセージを写真付きで当分の間、貼付しておくといったこ となども考えられるのではないかと思いますが、如何なものでしょうか? ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 催 し 物 の ご 案 内 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ◆京のみち車座トーク「街道と京のみち」の開催 道路の歴史的・文化的な役割に関することや、今後の道のあり方や地域と道の関 わりなどについて理解を深めて頂くため、京のみち車座トーク「街道と京のみち」 〜古と明日をつなぐ『道』を語る〜を開催します。 入場は無料ですが、お申し込みは先着順とし、定員になり次第締め切りとなりま すので奮ってお申し込みのうえご参加ください。 日 時:6月16日(金) 12:30〜14:30 場 所:京都・先斗町歌舞練場(京都市中京区) 第一部 「街道てくてく旅」ライブステージ(ミュージック&トーク) ゲスト:岩本輝雄(元サッカー日本代表) 番組テーマ曲演奏:菊地常利(シンガーソングライター) 第二部 車座トークセッション「街道と京のみち」 コーディネーター:天野太郎(同志社女子大学助教授) パネリスト:ジェフ・バークランド(帝塚山学院大学教授) 上村多恵子(NPO法人うるわしのまち・みちづくり理事長) 中西良和(京都中小企業家同友会下京支部ボランティア部会 部会長) 藤本貴也(近畿地方整備局長) (問い合わせ先:京のみち車座トーク「街道と京のみち」事務局 TEL:06−6945−7135) ◆琵琶湖・淀川流域圏の再生「17年度年次報告会」の開催 琵琶湖・淀川流域圏の再生に係るこれまでの経過や平成17年度の活動を報告し、 併せて琵琶湖・淀川流域圏に造詣のの深い有識者からなる「琵琶湖・淀川流域圏再 生有識者委員会(仮称)」を開催します。 入場は無料ですが、お申し込みは先着順とし、定員になり次第締め切りとなりま すので奮ってお申し込みのうえご参加ください。 日 時:6月18日(日) 14:30〜 場 所:京都市勧業館「みやこめっせ」(京都市左京区) 取り組みテーマ ・みずべプロムナードネットワーク ・水辺の生態系保全再生・ネットワーク ・水辺の賑わい創出 ・流域水環境再生 ・流域連携 (問い合わせ先:琵琶湖・淀川流域圏再生推進協議会「年次報告会」 (近畿地方整備局 企画部内) TEL:06−6942−1141) ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 最 近 の 動 き ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ◆北近畿豊岡自動車道開通事前イベントの開催 5月26日、辻丹波市長、井上朝来市長、城崎温泉女将、香住鶴酒造 の社長、増野神戸新聞論説委員の6人により、「春日和田山道路開通による地域の 将来ビジョンについて」をテーマに座談会を行いました。 街づくりから見た、北近畿豊岡自動車道の必要性について活発な意見交換がなさ れました。 【豊岡河川国道事務所長 中村 文彦】 ◆一般国道421号石榑峠道路起工式の開催 5月27日、滋賀県と三重県の県境部を整備する一般国道421号石榑峠道路の 起工式を開催しました。 滋賀県東近江市永源寺地域産業振興会館において、國松滋賀県知事、地元選出の 岩永国会議員をはじめ、滋賀・三重両県の県会議員・市会議員、地元自治会の方々、 鈴木克宗国土交通省道路局国土・防災課長、藤本近畿地方整備局長ら約150名が 出席のもと、一般国道421号石榑峠道路の起工式を行いました。 【滋賀国道事務所長 安藤 勲】 ◆関西経済同友会との意見交換会の開催 5月31日、大阪市内で関西経済同友会森下代表幹事ら幹部と藤本近畿整備局長 等との間で意見交換会を行いました。意見交換では、「公共投資・公共事業のあり 方」「国土形成計画」「防災への取組み」「幹線道路網整備」「都市再生への取組 み」「国際物流」等を話題に活発な意見交換がなされました。 【企画部企画課長 波多野 真樹】 ◆「平成18年度水防に関する講演会」の開催 5月31日、國民会館(大阪市中央区)において、「平成18年度水防に関する 講演会」を開催しました。 今年度の講演会は、地球温暖化による気象変動の影響に焦点を当て、気象業務支 援センター専任主任技師の村山貢司氏による講演「温暖化と異常気象」と京都大学 防災研究所教授の小尻利治氏による講演「地球温暖化による流域水資源への影響評 価」を行って頂きました。 当日は、350名定員の会場がほぼ満員で、多くの方々が興味深く熱心に聴講さ れていました。 【河川部河川管理課長 牟禮 輝久】 ◆フォーラム「快適都市へのシナリオ−」橋にかける夢 〜歴史と文化のあるま ちづくり〜の開催 6月1日、NHK大阪ホールにおいて、フォーラム「快適都市へのシナリオ−a´[」 橋にかける夢 〜歴史と文化のあるまちづくり〜が 名の観客を集めて開催さ れました。 第一部は基調講演として安藤忠雄(建築家)さんが「水辺に夢」テーマに講演さ れ、第二部では映像報告「橋のあるくらし」が報告されました。また、第三部パネ ルディスカッションが「橋にかける夢〜歴史と文化のあるまちづくり〜」をテーマ に、コーディネーターを杉浦圭子(NHKアナウンサー)に、パネリストに安藤忠 雄さん、池田守男(資生堂取締役会長)さん、佐伯順子(同志社大学大学院教授) さん、藤本貴也(近畿地方整備局長)で行われました。 NHK教育テレビ「土曜フォーラム」にて8月5日(土)23:30〜24:4 0放送予定ですのでぜひご覧下さい。 【企画部企画課長 波多野 真樹】 ◆日本道路建設業協会との意見交換会の開催 6月2日、日本道路建設業協会原会長、樋口関西支部支部長等と藤本近畿地方整 備局長等、府県市、関係機構の幹部等との意見交換会を行いました。 今回は、「公共工事の品質確保に向けて」「道路工事における事故防止対策につ いて」「魅力ある建設産業のあり方」のテーマで活発な意見交換がなされ、総合評 価の拡大と、地域貢献・災害応援を含めた国民の信頼回復へ向けた取り組みを進め ていくことで一致を見ました 【技術調整管理官 伊藤 利和】 ◆「今後のみちづくりシンポジウム 〜観光とみちづくり〜」 を開催 6月3日、福井県国際交流会館(福井市)で「観光」と「道路」をテーマにした、 「今後のみちづくりシンポジウム〜観光とみちづくり〜」を開催しました。100 名募集に対して、立ち見もでる会場一杯の約180名の参加があり、道路整備と観 光振興のかかわりについて理解を深めました。 まず、松村国土交通副大臣に「観光立国の実現と美しい国づくり」と題して、観 光行政の現状と福井県の課題などを分析、観光産業を支える道路ネットワークの必 要性などについて基調講演をして頂きました。 それを受けてのシンポジウムでは、福井大学講師の薬袋奈美子さんがコーディネ ーターとなり、福井県観光プロデューサーの酒井仁志氏、福井県道路協会長の河瀬 一治敦賀市長、谷口博昭国土交通省道路局長をパネラーとして、地域の現状・地域 への思い、観光と道づくりなどについて専門的な見地から活発に意見を交換しまし た。 その後、翌日の4日にかけて、中部縦貫自動車道永平寺大野道路工事現場、福井 豪雨被災復旧現場、足羽川ダム計画現場、冠山峠道路計画現場、徳山ダム工事現場 など谷口道路局長が熱心に現地視察をされました。 【福井河川国道事務所長 金澤 文彦】 ◆西日本リレーシンポジウム「西日本の魅力を大阪からキックオフ!」の開催 〜北側国土交通大臣がパネリストで参加〜 6月4日、大阪市内において、西日本リレーシンポジウム「西日本の魅力を大阪か らキックオフ!」が開催され、約340名の参加がありました。 今回のリレーシンポジウムは太田大阪府知事のキックオフ・スピーチで始まり、川 勝平太(国際日本文化研究センター教授)の基調講演「西日本の『文化的景観』は海 の洲」、パネルディスカッション「西日本の魅力を大阪からキックオフ」が行われま した。このパネルディスカッションでは、コーディネーターに谷口学共同通信社論説 委員兼編集委員、パネリストに北側一雄国土交通大臣、川勝平太教授、山下和彦関西 経済連合会観光・文化委員会委員長、帯野久美子関西経済同友会常任幹事で行われ、 近畿はもとより西日本各地域が特色・個性を生かしながらどのような魅力を発信し連 携していかなければならないか、各界のトップリーダーの方々により幅広い議論が展 開されました。 【企画部企画課長 波多野 真樹】 ◆和歌山県知事・局長会談及び事業連絡調整会議の開催 6月5日、和歌山市内で、木村和歌山県知事と藤本近畿整備局長との間で地域づく りのあり方、事業の進め方等について意見交換を行い、併せて県との事業連絡調整会 議を行いました。 【企画部企画課長 波多野 真樹】 ◆福井県知事・局長会談及び事業連絡調整会議の開催 6月8日、福井市内で、西川福井県知事と藤本近畿整備局長が、地域づくりのあり 方、事業の進め方等について意見交換を行い、併せて県との事業連絡調整会議を行い ました。 【企画部企画課長 波多野 真樹】 ◆「関西広域連携協議会」と「近畿広域戦略会議」との合同会議の開催 6月9日、大阪市内で関西の府県政令市・経済界からなる「関西広域連携協議会」 と、近畿の国の出先機関からなる「近畿広域戦略会議」との合同会議を開催し、「 国土形成計画」について意見交換を行いました。 国土交通省の辻原審議官をはじめ関西広域連携協議会から新宮代表理事、柿本奈 良県知事等、近畿広域戦略会議から福水近畿経済産業局長、藤本近畿地方整備局長 等が出席し、「東京一極集中の是正」、「首都機能のバックアップを」など活発な 意見が出されました。また、今後国土形成計画のうち広域地方計画の素案を検討す る「近畿地方計画懇談会」(仮称)を設置することで一致をみました。 【企画部企画課長 波多野 真樹】 ◆日本建設コンサルタント協会との意見交換会の開催 6月9日、建設コンサルタンツ協会石井会長、後藤近畿支部支部長等と藤本近畿地 方整備局長等、府県市、関係機構の幹部等との意見交換会を行いました。 今回は、「技術力に基づく選定」「建設コンサルタントの新たな役割」「建設分野 における信頼回復について」「透明性・競争性を確保した新たな入札方式について」 などのテーマで活発な意見交換がなされ、工事施工調整会議の引き続き実施などで一 致を見ました。 【技術調整管理官 伊藤 利和】 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 今後の近畿地方整備局関連の主要行事 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ◆6月15日(木)京都府知事・局長会議及び京都府・京都市・近畿地方整備局事業 連絡調整会議の開催 京都府知事と近畿整備局長が、地域づくりのあり方、事業の進め 方等について意見交換します。 ◆6月16日(木)京のみち車座トーク「街道と京の道」〜古と明日をつなぐ”道” を語る〜の開催 道路の歴史的・文化的な役割や、今後の道のあり方などについて 意見交換します。 ◆6月16日(木)阪神高速道路株式会社との意見交換会 阪神高速道路株式会社会長等と近畿地方整備局長等との間で事業 の進め方などについて意見交換します。 ◆6月17日(土)五條道路?(五條〜橋本東)開通式 京奈和道路の五條道路?(五條〜橋本東)の開通式を行います。 ◆6月19日(月)京都市長・局長会議の開催 京都市長と近畿整備局長とが、地域づくりのあり方、事業の進め 方などについて意見交換します。 ◆6月19日(月)西日本高速道路株式会社との意見交換会 西日本高速道路株式会社会長等と近畿地方整備局長等との間で事 業の進め方などについて意見交換します。 ◆6月20日(火)本州・四国高速道路株式会社との意見交換会 本州・四国高速道路株式会社社長等と近畿地方整備局長等との間 で事業の進め方などについて意見交換します。 ◆6月23日(木)三重県事業連絡調整会議 三重県幹部と近畿地方整備局幹部との間で、地域づくりのあり方、 事業の進め方などについて意見交換します。 ◆6月25日(木)「コウノトといっしょに自然とふれあおう」の開催 環境月間行事の一環として、大阪や阪神地域の小学生とその保護 者を対象に、コウノトリを野生に復帰させることの大切さを理解 して頂くために、バスツアー「コウノトリといっしょに自然とふ れあおう」を開催します。 ◆6月28日(水)兵庫県知事・局長会議、神戸市長・局長会議、兵庫県・神戸市・ 近畿地方整備局事業連絡調整会議の開催 兵庫県知事や神戸市長と近畿整備局長とが、地域づくりのあり方、 事業の進め方などについて意見交換します。 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 事 務 局 か ら の お 願 い ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ◎「近畿ゆめ通信」についてのご意見、ご感想、投稿等をお待ちしています。 より親しまれるメールマガジンとするため、多くの皆様方のご意見やご感想を お待ちしています。 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