◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ◇◆ 近畿ゆめ通信 第69号 ◆◇ ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ---------------------------------------------------------------------- ◇◆ 本メールマガジンは、近畿地方整備局管内の市町村長様をはじめ、 日頃から当局にご指導等をいただいています団体、個人の方々に 送信させていただいております。 皆様からのご意見ご感想をお待ちしています yume-tushin@kkr.mlit.go.jp ◇◆ ---------------------------------------------------------------------- 2006年8月10日 目 次 1.「『割れ窓理論』が大阪を変える」 近畿地方整備局 局 長 藤本 貴也 2.「災害復旧を支えている方々に、もっと光を!」 近畿地方整備局 企画部長 足立 敏之 3.ご挨拶 [転出] 近畿地方整備局 副局長 藤田 郁夫 副局長 日比 文男 建政部長 居谷 献弥 [転入] 近畿地方整備局 副局長 片桐 正彦 副局長 岡田 順一郎 建政部長 坂 真哉 4.催し物のご案内 ◇大阪打ち水大作戦2006の実施 5.最近の動き ◇洪水危機管理演習の実施 ◇淀川、神崎川及び左門殿川 防潮扉点検操作訓練の実施 ◇大阪府知事・局長会談の開催 ◇大阪市長・局長会議の開催 ◇建設産業専門連合会との意見交換会の開催 ◇堺市長・局長会議の開催及び大阪府、大阪市、堺市との事業連絡調整会 議の開催 ◇「関空−神戸海上アクセス利用促進協議会」及び「ベイシャトル試乗会」 の開催 ◇平成18年度近畿地方整備局研究発表会の開催 ◇大阪商工会議所との意見交換会の開催 ◇「関西元気宣言」東京フェスティバルの開催 ◇大阪建設業協会との意見交換会の開催 ◇「春日和田山道路(氷上IC〜和田山JCT・IC)」供用開始式典の 開催 ◇防災シンポジウム〜近畿の社会資本整備と防災を考える〜の開催 ◇「大和川水辺まつり」の開催。 ◇フォーラム「水源地域の明日を考える」の開催 ◇国際物流シンポジウム〜関西の国際物流戦略〜の開催 6.今後の近畿地方整備局関連の主要行事 7.事務局からのお願い ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 『割れ窓理論』が大阪を変える ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 局長の藤本貴也です。 私が2年前大阪に赴任した直後から、シンポジウムや講演等の場で『割れ窓理論』 の話を何度となくさせていただいた。このゆめ通信の第43号2005年4月11 日付においても『「橋洗い」と「ブロークンウィンド−理論」』と題した小文を掲 載させていただいた。ジョージ・ケリング博士の唱えた社会心理学の説で、建物の 割れた窓を放置しておくと、次々と他の窓ガラスも割られてゆき、風紀も乱れ凶悪 犯罪も増えるというものである。これを逆に応用して、ニューヨークのジュリアー 二前市長は、市民と警察が一緒になって落書きを消す活動を行うことによって、凶 悪犯罪が多発することで有名であったニューヨークでの犯罪を大幅に減らすことに 成功したことはよく知られている。 大阪に赴任した私が『割れ窓理論』を持ち出した理由は2つある。 一つは建築家の安藤忠雄さんが講演でいつも持ち出されるように、大阪には『ひ ったくりが多い/汚い/ゴミが多い/緑が少ない/不法駐車が多い/ホームレスが 多い』等々の悪いイメージがつきまとっており、このイメージを変えない限り、大 阪のすばらしい歴史的文化的資源に、市民や訪れる人達の眼が向かないと思ったか らである。ピンチはチャンス。裏返して考えれば、以上の点が人並みになるだけで 改善されたことがアピールでき、少し人並みより良くなれば、その変化は目覚まし い成果として世間から評価されることになる。 もう一つは大阪を始め近畿の各地域の人々(住む人々、働く人々)の間で、自分 たちで地域おこし・街おこしを行おうとする動きが随分盛んであり、このエネルギ ーを活用すれば様々な諸問題がかなり解決できるのではないかと思ったからである。 歌謡曲にも取り上げられ粋な飲み屋街として有名であった宗右衛門町は、2年前 私が大阪に赴任してきた時には風俗店と案内所が軒を並べ、客引きがウロウロして 男ですら歩くのが憚かれる通りになってしまい、老舗の料亭までも閉店に追い込ま れていた。一昨年末、宗右衛門町の町内会長である福壽堂秀信社長の岡本敏嗣さん を初め宗右衛門町の人達が立ち上がり、警察の協力を得て眼に余る活動を自粛する ように呼びかけた。大阪府や府警本部もこのような動きに呼応して、客引き、案内 所の過激な写真の掲載、深夜に及ぶ風俗店の営業等を禁止する条例を制定し、地域 の人達の動きを支援した結果、随分歩きやすい街に変わった。 2年前、うわさに聞くアメリカ村を初めて訪れた時、大阪の下町生まれの私にと って気取らないアメリカ村の雰囲気は殊のほか肌に合うように感じた。このため、 大阪にお客さんが来ると必ずといっていい程三角公園やその周辺を案内し、大阪の 活力の一部をお見せすることにしている。昨年、株式会社アダマント社長の中田幸 子さんの講演を伺った時、アメリカ村から優秀なデザイナーが多数輩出している( 但し、宝の持ち腐れでアメリカ村で育っても東京や外国に行って花が開くことが多 いようだが)ことを伺い、私の高校時代、日本のグループサウンドの草分けの一つ であるザ・タイガースやフォーク・グループの始まりであるザ・フォーク・クルセ ダーズがこの関西から育ったことを思い出し、時代を先取りする関西の若者の息吹、 エネルギーが感じられて益々アメリカ村が好きになった。 ただ、心斎橋・船場等ミナミの旦那衆と話をするとアメリカ村は風紀上好ましく ない所との印象が強く、好意を持つ人、評価する人が少ないことに残念な思いをし ていた。たまたま、御堂筋界隈の皆さんの集まりの一つである「長堀21世紀の会」 の昨年の新年会で、アメリカ村の会の森本啓一会長にお会いする機会があり、私が アメリカ村のファンであること、『割れ窓理論』こそアメリカ村で適用すべきであ るとの話をさせていただいた。先日(7月15日)のニュースでアメリカ村の皆さ んが立ち上がり、一致団結して落書きを消す活動が始まった記事を拝見し、内心『 大阪の自慢がまた一つ育とうとしている』と心の中で喝采を叫んだものである。 御堂筋は2007年で開通70周年を迎えることから、地元の皆さん、経済界や 大阪市、警察の方々と一緒に御堂筋の活性化に向けて様々な取り組みを行っている。 御堂筋を管理している近畿地方整備局大阪国道事務所でも地域の皆さんの意見を伺 いながら、一つには御堂筋を明るく美しくする為の光の色や明るさ、ライトアップ など照明の工夫について社会実験を始めている。また、大阪名物(?)不法駐輪を 無くすため、必要があれば駐輪場を道路脇に整備することと併せて地域の皆さんの 協力をいただいて放置自転車を無くすための社会実験もやろうとしている。 大阪商工会議所でも『割れ窓理論』を大阪の街おこしの重要な柱に据えて取り組 まれることになった。安藤忠雄さんが講演において持ち出される大阪の悪い方のイ メージが一日も早く過去形で語られることを念じ、我々としても地域の皆さんと一 緒に多様な取り組みを進めていきたいと考えている。 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 災害復旧を支えている方々に、もっと光を! ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 企画部長の足立敏之です。 今年もまた、大きな災害が日本を襲いました。南九州や長野に多数の犠牲者を発 生させた梅雨前線を起因とする7月豪雨です。近畿でも、福井県、京都府でこの豪 雨に伴う土砂災害によりそれぞれ2名の犠牲者を生じるなど、自然の猛威はとどま るところがありません。 「危険なところには住まない」というようなことが仮にできるのであればそれに 越したことはありませんが、日本のような脆弱な国土にこのようにたくさんの人口 を有していることを考えると、土地利用の規制だけですべての方々の命と財産を守 ることは困難です。従って、河川改修や土砂災害対策など防災上必要な社会資本( インフラ)の整備を着実に進めていくことが非常に重要であると改めて痛感してい ます。 医療の世界では「予防に勝る治療なし」との言葉がありますが、防災面でも「予 防に勝る対策なし」といったところではないでしょうか。 さて、近畿地方整備局では、去る7月28日に近畿建設青年会議との共催により 大阪市内で『防災シンポジウム〜近畿の社会資本整備と防災を考える〜』を開催し ました。第一部の基調講演は、平成16年の台風23号により甚大な被害をこうむ った豊岡市の中貝市長にお願いしました。中貝市長は、被災時に全国の皆さんから たくさんの支援や励ましをいただいたことに大変感謝をしておられ、その思いを常 に心にとどめ、「被災者責任」との全く新たな考え方により、豊岡での教訓を直接 伝えるため全国各地で防災に関する講演活動をされたり、災害発生時には自ら被災 自治体の首長さんたちにファックスやメールで災害時の心構えを伝えられるなど、 「自治体のトップが自ら何をすべきか」について発信を続けておられます。本当に 頭の下がる思いです。 基調講演の後は、第二部としてパネルディスカッション「災害に備え、闘うため に!」を、京都大学名誉教授で前京都大学防災研究所長の井上和也先生のコーディ ネートのもとに行いました。このディスカッションには、中貝市長や立命館大学防 災リサーチセンターの深川教授、そして私も参加させて頂きましたが、加えて地域 の建設業を代表して近畿青年建設会議会長の川崎和也さん、運送業を代表して大阪 府トラック協会名誉会長の中野正彦さんにも参加して頂き、防災上必要な社会資本 整備や避難に関する情報発信などソフト対策の必要性について議論をさしていただ きました。あわせて、防災面では日頃必ずしも光の当たらない建設業や運送業の分 野が果たしている役割とその重要性などについても議論させて頂きました。 今回のシンポジウムでもご発言がありましたが、地元の建設業の方々は公共事業 バッシングの中、大変厳しい環境に置かれています。確かに建設業は3Kと表現さ れるように労働条件が大変厳しく、最近では談合問題や手抜きによる品質問題など 暗いイメージがぬぐえない分野ではあります。しかし、彼らの存在がなければ、大 きな災害や大事故が発生したときに、地域が復旧・復興していくことはできません。 災害現場で、実際に重機を動かしたり、被災地域に資材や救援物資を届けているの は、決して自衛隊でも警察でも消防のレスキューでもありません。地元の建設業の 方々やトラック協会の会員の皆さんなのです。二年前の円山川の水害の際に破堤し た旧出石町鳥居地区の復旧に頑張って頂いていた現場の責任者は「自宅は内水氾濫 で水没してしまい家族は避難所に避難していた。最初は携帯電話で連絡がとれたが、 そのうち電池切れで家族と連絡も取れなくなってしまった。しかし、災害現場の復 旧を最優先に24時間体制で現場を離れず働き続けた。」と淡々と話しておられま した。「金をもらって働いているのだから当たり前だ」と揶揄される市民の方々も あると聞きます。しかし、考えてみてください。自衛隊、警察、消防、みんな仕事 で取り組んでいるではありませんか。危険なところで働いていることにも何ら違い はありません。地元の建設業の方々の献身的な努力を、皆さんも決して忘れてはな りません。 ところで、地元の建設業の方々は日頃は「なりわい」として公共工事に携わって おられます。彼らが健全な経営を続けられ、将来的にもしっかりした基盤を持ち続 けるためには、やはり持続的に工事量を確保できる環境が不可欠です。公共事業が さらに削減を続け、万が一そのような環境が失われてしまえば、彼らはたちどころ にして消滅してしまい、地域が災害から立ち直ろうとしてもその担い手がいないと いう取り返しのつかない状況になってしまいます。私は、「地域の復旧・復興力」 を考える際に、地域の健全な建設業の方々の存在を必ず評価するようにしています。 地域が再生して行くには彼らの存在が不可欠なのです。 皆さんの自治体でも、取り返しのつかない状況に陥る前に、大至急手を打つ必要 があるのではないでしょうか? ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 転出された方々のご挨拶 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 藤田副局長からのご挨拶 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 副局長を勤めておりました藤田郁夫です。 この度、7月11日付けをもちまして、国土交通省を退官することとなりました。 昭和51年に運輸省に奉職してから30年強の勤続でした。その間、多くの方々に お世話になりましたこと、この紙面を借りましてお礼申し上げます。 さて、近畿ゆめ通信では、国際化に焦点をあてて、時々の話題を紹介してきまし た。 国土交通省を去る時になって、北朝鮮がミサイルを発射するというとんでもない 事態になっています。近年、日本人がおよそ経験しなかった事態であり、日本海を めぐる新たな国際化の局面といえそうです。 また、ミサイル発射となると、安全安心にかかる問題とも言え、任期中言い続け てきた国際化と安全安心の両方にチャレンジされていると感じています。これ以上 何も起こらないことを心から願っています。 このような国際化の荒波の中でも、整備局の職員一同、国民の皆さんの期待に応 えるべく日々精進を続けてくれるものと期待しています。 今後とも、整備局の行政にご支援とご理解を頂くように祈念しまして、退官のご 挨拶とさせていただきます。 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 日比副局長からのご挨拶 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 副局長を勤めておりました日比文男です。 この度、8月1日付けをもちまして国土交通省河川局次長に異動いたしました。 2年余りにわたる在任中、管内の市町村長の皆様をはじめ多くの方々に大変お世話 になり有難うございました。心より感謝申しあげます。 今回は2度目の近畿勤務でしたが、前回勤務の平成10年前後と比較すると関西 全般が大変活気に満ちてきたことを実感しました。また、地方建設局から地方整備 局に変わったことで業務の範囲も大きく広がり、幅広い分野でまちづくり、地域づ くりのお手伝いができるようになったことにも大変新鮮な思いがいたしました。 関西の有する歴史、文化、自然の素晴らしさ、厚みは、おそらくこの地域の方々 が日頃自覚されている以上のものだと思います。こうした貴重な資産を生かしなが ら関西がさらに発展していくことをお祈り申し上げます。 新しい職場においても、河川行政を通じ皆様とつながりを持てるのではないかと 期待しております。 皆様のご健勝とご発展を祈念してご挨拶とさせていただきます。ありがとうござ いました。 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 居谷建政部長からのご挨拶 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 建政部長を勤めておりました居谷献弥です。 この度、7月21日付けをもちまして都市再生機構住宅経営部に異動いたしまし た。 在任中は、大変お世話になりました。1年間の短い在任期間でありましたが、豊 かな文化、歴史、自然を改めて味わい、地域の夢や課題を直接伺い、まちづくり・ すまいづくりのお手伝いをさせていただいたことは、とてもいい思い出になりまし た。 わずか1年でしたが、その間でも景気の回復が実感され、様々なプロジェクトが 進むのを見ることができました。 皆様方の暖かいご指導に心から感謝申し上げますとともに、ご縁のできました近 畿地方の元気アップを、微力ながら引き続き応援していきたいと思っております。 今後ともよろしくお願いいたします。皆様方のご健勝を心より念じております。 ありがとうございました。 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 転入された方々のご挨拶 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 片桐副局長からのご挨拶 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 7月11日付けで副局長を拝命した片桐正彦(かたぎり まさひこ)です。よろ しくお願いします。 私の出身は埼玉県さいたま市で、社会人になるまで関東で育ち、昭和51年に旧運 輸省に入りました。以来30年間が経ちましたが、その間、旧港湾建設局では横浜 (うち1年間はメキシコ留学)と下関・福岡、自治体では茨城県と新潟県、運輸省 港湾局、沖縄開発庁で港湾や空港の仕事をしてきました。それ以外に、外務省で円 借款、運輸省海運局で外航海運政策、同運輸政策局で首都圏の公共交通計画と地方 分権、最近の4年間は内閣官房で特区と地域再生、農林水産省で農地防災事業を担 当して現在に至っています。我ながら、よくいろいろな職務を経験したなと今更な がら思います。 国土交通省になってからの勤務は、近畿地方整備局が初めてですので、何かと不 慣れでご迷惑を掛けるかと思いますが、今までの経験を活かして、藤本局長の下、 関西経済の振興に少しでもお役に立つよう努力していきたいと思いますので、よろ しくお願いします。 実は関西での勤務は、16年前に神戸(旧第三港湾建設局)で2年間経験しまし た。そのときが初めての単身赴任でした。仕事は、関西一円の広域廃棄物処分事業 (フェニックス計画)が緒に就いたばかりであり、それと海洋汚染防止や緑地整備 などでしたが、六甲山全山縦走に参加したり北アルプスに行ったりと、プライベー トの時間も結構楽しんでいました。私は、建物の中にいるよりも外を動いている方 が好きですし、性に合っています。今回も仕事も遊びも積極的にチャレンジしたい と思います。 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 岡田副局長からのご挨拶 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 8月1日付で副局長を拝命しました岡田順一郎(おかだじゅんいちろう)です。 どうぞよろしくお願いします。 これまで関西では阪神高速道路公団で二度の勤務の機会があり、それぞれ大震災 の直後と深刻な不況の只中という局面を経験しましたが、今回着任してからの短い 間にも、関西もいよいよ元気が出てきたなという印象を強くしました。この時期に もう一度この地で仕事できることを幸せなことと考えております。 仕事の上では経験のないことも多く、皆様にご面倒をかけることもあろうかと思 いますが、皆様方と一緒になって地域の皆様のお役に立てるよう務めてまいる所存 ですので、どうぞよろしくご指導、お付き合いをお願いします。 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 坂建政部長からのご挨拶 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 7月21日付で、建政部長を拝命いたしました坂真哉(さかしんや)です。どう ぞよろしくお願いします。 前職は、つくばの国土技術政策総合研究所で都市研究分野を担当していました。 といっても、研究職はつくば時代の2年間だけで、市役所(群馬県高崎市)経験5 年半、県庁(茨城県)経験2年半を含め、入省以来30年近くのほとんどの期間は 行政分野におりました。 今回、近畿地方のまちづくり、住まいづくりの支援を担当できることは、大変意 気に感じて、皆様といっしょに頑張りたいと思っています。 最後になりましたが、大阪生まれ(旭区)の大阪育ち(東淀川区・都島区)で、 30数年ぶりの大阪暮らしとなります。大阪の街も変貌が著しく、必ずしも土地勘 があるとはいえませんが、故郷の心を思い出しつつ、まちづくりに取り組む所存で すので、重ねてよろしくお願いいたします。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 催 し 物 の ご 案 内 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ◆大阪打ち水大作戦2006の実施 7月23日(月)〜8月23日(水)までを「打ち水月間」として今年も全国で 「打ち水」を行います。 昨年に引き続き「気温を2度下げよう!風をおこそう」を合言葉に、今年も一緒 に「打ち水」をやりましょう。 8月11日(金)正午、大阪御堂筋沿い約4キロをいっせいに「打ち水」を行い ます。 ぜひ、ご参加、ご協力をお願いします。 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 最 近 の 動 き ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ◆洪水危機管理演習の実施 6月29日、平成16年台風23号による円山川・由良川の水害や福井豪雨など の発生、また、昨年の米国を襲ったハリケーン「カトリーナ」による災害などを踏 まえ、大規模水害時の防災・危機管理能力の向上を図るため、大和川の破堤氾濫を 想定し、出水時の自治体等との連携、情報伝達に関する点検、防災担当者の災害対 処能力のトレーニングを目的としたロールプレイング方式の洪水危機管理演習を行 いました。 演習は近畿地方整備局の他、近畿運輸局、大阪管区気象台、大阪府、大阪市等の 協力も得、約100名が参加しました。 【企画部防災対策官 中村 則之】 ◆淀川、神崎川及び左門殿川 防潮扉点検操作訓練の実施 7月1日(土)22時30分から7月2日(日)2時30分にかけて、淀川、神 崎川及び左門殿川に設置された防潮鉄扉17箇所の点検操作訓練を実施しました。 国交省、大阪府、兵庫県、大阪府警、兵庫県警、大阪市、尼崎市、淀川右岸水防 事務組合、淀川左岸水防事務組合、阪神電鉄株式会社、阪急電鉄株式会社の約60 0人による訓練となりました。 台風時等に発生する高潮や津波から沿川住民の皆様を守る防潮鉄扉を実際に操作 し、点検を行うとともに、水防団員による操作の技術向上にも資することができま した。 また当日は、国道2号、国道43号などを午前1時から午前2時まで通行止めを 行うなど、関係の皆様には多大なご理解ご協力をいただきました。 今年も台風時期を迎えますが、国民の安全、安心なくらしを維持するため、万全 の体制を確保いたします。 【淀川河川事務所長 吉田 延雄】 ◆大阪府知事・局長会談の開催 7月3日、大阪市内で、太田大阪府知事と藤本近畿整備局長との間で地域づくり のあり方、事業の進め方等について意見交換を行いました。 【企画部企画課長 若尾 将徳】 ◆大阪市長・局長会議の開催 7月4日、大阪市内で、關大阪市長と藤本近畿整備局長との間で地域づくりのあ り方、事業の進め方等について意見交換を行いました。 【企画部企画課長 若尾 将徳】 ◆建設産業専門連合会との意見交換会の開催 7月4日、(社)建設産業専門団体連合会の高宮副会長、同近畿地区連合会北浦会 長等と藤本近畿地方整備局長等との間で意見交換会を開催しました。 会議は、近畿地整からの話題提供、(社)建専連からの事業活動方針の説明があり、 その後、低入札価格調査制度の厳格な運用などについて意見交換を行いました。 【企画部技術管理課長 安藤 佑治】 ◆堺市長・局長会議の開催及び大阪府、大阪市、堺市との事業連絡調整会議の開催 7月5日、堺市内で、木原堺市長と藤本近畿整備局長との間で地域づくりのあり 方、事業の進め方等について意見交換を行い、併せて大阪府、大阪市、堺市との事 業連絡調整会議を開催しました。 【企画部企画課長 若尾 将徳】 ◆「関空−神戸海上アクセス利用促進協議会」及び「ベイシャトル試乗会」の開催 7月8日、関西空港にて、「関空−神戸海上アクセス利用促進協議会」及び関空 と神戸空港を結ぶ「ベイ・シャトル試乗会」を開催しました。「促進協議会」には、 坂野近畿運輸局企画観光部長、石田神戸運輸監理部長、藤本近畿地方整備局長、茨 木大阪航空局長、五百蔵兵庫県副知事、鵜崎神戸市助役、中西神戸商工会議所専務 理事、柚木関西国際空港(株)経営戦略室長、藤原関西経済連合会経済産業本部地 域グループ長、森井海上アクセス(株)代表取締役社長が出席し、海上アクセスの 利便性向上及び旅客誘致にかかる方策について検討しました。 試乗会には、北側国土交通大臣が出席され、安富国土交通審議官、岩崎航空局長 らとともに、藤本近畿地方整備局長が関西空港から神戸空港まで乗船されました。 なお、ベイ・シャトルは、関空・神戸間を29分、1500円(三宮まで160 0円)で結ぶ120人乗り高速双胴船で、7月13日より就航の予定です。 【技術企画官 小野 正博】 ◆平成18年度近畿地方整備局研究発表会の開催 7月11・12日、近畿地方整備局、地方公共団体の職員みならず、広く民間の 方々が社会資本整備を進めるに当たって生じた課題等に対して行った技術開発や調 査研究などの成果を発表する近畿地方整備局研究発表会をグランキューブ大阪(大 阪国際会議場)で開催しました。 今年からは、行政サービス部門、まちづくり・地域づくり分門を新たに設け、事 務系を含めた幅広い分野での発表としました。 発表論文は197論文で、2日間で延べ約1600名の聴講がありました。 なお、12日には山中茂樹関西学院大学災害復興制度研究所教授をお招きし、『 官の危機管理・情報管理』と題した講演も行いました。 【技術調整管理官 伊藤 利和】 ◆大阪商工会議所との意見交換会の開催 7月13日、大阪市内で、野村会頭と藤本近畿整備局長との間で地域づくりのあ り方、事業の進め方等について意見交換を行いました。 【企画部企画課長 若尾 将徳】 ◆「関西元気宣言」東京フェスティバル「HITS! THE TOWN」〜まるごと関西スペシ ャル〜の開催 7月15日、東京・お台場パレットプラザにおいて、「『関西元気宣言』東京フ ェスティバル『HITS! THE TOWN』〜まるごと関西スペシャル〜」が開催され、会場 周辺は約3万人の人出で賑わいました。 このイベントは、「関西元気宣言」発信運動の一環として行われたもので、関東 のFM局「NACK5」の公開生放送や関西2府6県の紹介パネルコーナーにより、 関西の元気情報を発信しました。 イベントのオープニングは、色鮮やかな衣装に身をまとった神戸サンバチームが 軽快なサンバのリズムに合わせて会場を練り歩き、観客の喝采をあびました。 メーンイベントであるラジオの公開生放送では、トークゲストとして女優の黒坂 真美さんや映画監督の大森一樹さん、若者から絶大な人気を誇るLeadが参加し、地 元 関西の魅力を熱く語り、関西一色のトークに会場がつつまれました。また、植 村花菜さんによるミニライブが行われ、熱気の充満した会場に爽やかな歌声を届け ました。 なお、この模様は、7月23日にFM大阪でも放送されました。 【広報広聴対策官 西村 安裕】 ◆大阪建設業協会との意見交換会の開催 7月19日、(社)大阪建設業協会の淺沼会長等と近畿地方整備局企画部長等と の間で意見交換会を開催しました。 会議は、近畿地整大阪府下の各事務所長からの事業報告の後、入札・契約制度等 に関する諸問題などについて意見交換を行いました。 【企画部技術管理課長 安藤 佑治】 ◆「春日和田山道路(氷上IC〜和田山JCT・IC)」供用開始式典の開催 7月22日、兵庫県朝来市で春日和田山道路の開通式典を執り行い、北側国土交 通大臣をはじめ、谷衆議院議員、井戸兵庫県知事、宮田道路局長、藤本近畿地方整 備局長など、多くの方々にご参加いただきました。今年度でもっとも長い25キロ の供用延長で、豊岡〜神戸間で約20分の時間短縮効果があります。 式典後の促進大会では、宮田道路局長、五百蔵兵庫県副知事、谷衆議院議員、藤 本近畿地方整備局長、関係市長等約千人が集まり、北近畿の早期完成と道路財源確 保の要望が決議されました。 コウノトリなど、豊岡方面には色々な観光スポット等がありますので、是非一度 ご利用下さい。 【兵庫国道事務所長 新 一真】 【豊岡河川国道事務所長 中村 文彦】 ◆防災シンポジウム〜近畿の社会資本整備と防災を考える〜の開催 7月28日、大阪国際会議場(グランキューブ)において「防災シンポジウム〜 近畿の社会資本整備と防災を考える〜」を開催(来場者約300名)しました。 第一部は、豊岡市長中貝宗治氏による基調講演「台風との闘いと復旧・復興現場 から」が行われ、市長から平成16年度の台風23号の被害報告とそれから得られ た教訓である物理的な備え、制度的な備え、意識・態度の備えについて語られまし た。 第二部では、井上和也(京都大学名誉教授)、中貝宗治(豊岡市長)、深川良一 (立命館大学教授)、中野正彦((社)大阪府トラック協会名誉会長)、川崎和也 (近畿建設青年会議会長)、足立敏之(近畿地方整備局企画部長)によるパネルデ ィスカッション「災害に備え、闘うために!」を行い活発な議論が行われました。 【企画部防災対策官 中村 則之】 ◆「大和川水辺まつり」の開催。 〜北側大臣がサンダルで大和川へ〜 7月29日(土)、堺市堺区の大和川河川敷において、北側国土交通大臣、藤本 近畿整備局長、大阪府副知事、堺市長、塩川正十郎氏、安藤忠雄氏らを迎え「大和 川水辺まつり」を開催しました。 「大和川水辺まつり」は、地域の方々・河川管理者・自治体・教育委員会が連携 して、大和川流域における環境教育の拠点を目指し、水質が改善傾向にある大和川 での「水辺の楽校」の実験的取り組みとして行ったものです。 当日は、約8000人の方々が訪れ、水遊び、Eボート、水生生物調査、葦舟、 カヌー、一日ミュージアム、地元による縁日、ミニSL、変わり種自転車等で楽し みました。特に、子ども達が水しぶきを上げながら、いきいきと遊ぶ光景が随所で 見られました。 また、北側大臣も対岸(大阪市)への川わたりをされたり、サンダルに履き替え られて大和川に入られるとともに、「人・ゆめ・未来 大和川」のラジオ放送開始 1周年記念の「特別番組 大和川水辺まつり〜あそぼう・つくろう・みんなの“水 辺の楽校”」にも生出演されるなど、色々な取組みを視察、体験されました。最後 は、参加者全員による清掃を行い終了しました。 【大和川河川事務所長 元永 秀】 ◆フォーラム「水源地域の明日を考える」の開催 7月30日、福井県大野市において、フォーラム「水源地域の明日を考える」を 開催しました。 約350名の来場者を迎え、基調講演として都市ジャーナリスト森野 義徳氏よ り「元気ある地域づくりをめざして」、「国土交通省における水源地域の現状につ いて」と題して松村副大臣より特別講演をいただきました。 続いて、「水源地域の明日を考える〜森・水・交流 水源地域からの発信〜」を テーマに、パネリストとして岡田大野市長、惠江戸川大学教授、清水九頭竜自然楽 校代表、中村大野市観光協会会長、谷本河川部長、コーディネーターとして水源地 域ビジョン推進委員会委員長の野嶋福井大学教授によるパネルディスカッションに 移り、水源地域の目指す地域づくりの方向等について活発な議論を行いました。 【九頭竜川ダム統合管理事務所長 中村 甚一】 ◆国際物流シンポジウム〜関西の国際物流戦略〜の開催 8月5日、大阪国際交流センター(大阪市天王寺区)において、「国際物流シン ポジウム−関西の国際物流戦略−」を開催しました。 はじめに、北側一雄国土交通大臣による「ボーダーレス社会と我が国の国際物流 戦略」と題した基調講演があり、大阪湾諸港の一開港化の早期実現のため、9月に も地元関係者による検討委員会を設置したいといった話がありました。 続いて、黒田勝彦神戸市立工業高等専門学校長をコーディネーターに、關淳一大 阪市長、水越浩士神戸商工会議所会頭、上村多恵子関西経済同友会幹事、国土交通 省平山芳昭政策統括官、藤本貴也近畿地方整備局長をパネラーとしたパネルディス カッションを行い、その中で一開港化についてはスピードを持って実行して欲しい、 来年に完全24時間運用となる関空の活用が必要、道路網の整備も大変重要といっ た発言がありました。 なお、会場には1000名を超える方が来場され、立ち見が出るほどの大盛況と なりました。 【港湾空港部港湾計画課長 上原 修二】 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 今後の近畿地方整備局関連の主要行事 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ◆8月10日(木) 三重県知事・局長会談の開催 三重県知事と近畿整備局長とが、地域づくりのあり方、事業 の進め方などについて意見交換します。 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 事 務 局 か ら の お 願 い ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ◎「近畿ゆめ通信」についてのご意見、ご感想、投稿等をお待ちしています。 より親しまれるメールマガジンとするため、多くの皆様方のご意見やご感想を お待ちしています。 ◎近畿ゆめ通信をメールやFAXにて送信させていただいていますが、 人事異動等で送信先に変更がありましたら事務局にご連絡ください。 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 次号発行は8月25日の予定です ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ◇◆◇◆ 「近畿ゆめ通信」を掲載したホームページは http://www.kkr.mlit.go.jp/plan/maga/index.html です。 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ◇◆ 発行 ◆◇ ◇◆ 近畿ゆめ通信 事務局 ◆◇ ◇◆ ◆◇ ◇◆ 電話 06−6942−1141 ◆◇ ◇◆ 内線2117 西村 安裕 ◆◇ ◇◆ FAX06−6942−7463 ◆◇ ◇◆ メール yume-tushin@kkr.mlit.go.jp ◆◇ ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇