◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ◇◆ 近畿ゆめ通信 第91号 ◆◇ ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ------------------------------------------------------------------------- ◇◆ 本メールマガジンは、近畿地方整備局管内の市町村長様をはじめ、 日頃から当局にご指導等をいただいています団体、個人の方々に 送信させていただいております。 皆様からのご意見ご感想をお待ちしています yume-tushin@kkr.mlit.go.jp ◇◆ ------------------------------------------------------------------------- 2007年9月10日 目 次 1.「人の賑わい集う関西を再び」 近畿地方整備局 副 局 長 岡田 順一郎 2.「地名の話(その2)」 近畿地方整備局 河 川 部 長 谷本 光司 3.ご挨拶 「転出」 前用地部長 清水丞自 「転入」 新用地部長 福島直樹 4.催し物のご案内 ◇「風景街道」の登録申請の受付を開始 ◇「近畿みなとオアシス」制度を創設 ◇「景観法活用セミナー」の開催 ◇「神戸自律移動支援プロジェクト」実証実験を神戸南京町で開始 ◇「奈良自律移動支援プロジェクト実証実験」のモニター募集 5.最近の動き ◇道路防災講習会の開催 ◇「平成18年度 公共構造物品質コンテスト(コンクリート構造物部門)」 の表彰式の開催 ◇宗右衛門町で一般社会実験開始! 〜「食と酒、川のある街・宗右衛門町」をめざして〜 ◇大阪港夢洲トンネル沈埋函部の貫通式を開催 ◇「風景街道シンポジウム」の開催 ◇「防災・減災フォーラム2007in兵庫」の開催 6.今後の近畿地方整備局関連の主要行事 7.事務局からのお願い ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 1.人の賑わい集う関西を再び ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 副局長の岡田順一郎です。 広域地方計画の打ち合わせで久し振りに名古屋を訪れる機会を得た。中部圏が先 進的なものづくりの特性を生かして全国的に存在感を高めているのは周知の事実だ が、国内陸上交通の要衝でありグローバル・ゲートとしての機能強化も進んでいる 一方、国際的認知度の不足、交流の不十分、首都圏と近畿圏の狭間で埋没してしま う恐れも認識され、名実共に国土の「まんなか」として中枢性、拠点性を高める方向 で、圏域全体のポテンシャルを向上させることを目指しているとして、計画の検討 状況が説明された。 併せて周辺の状況を見せていただいたが、企業活動を中心に開発が進み、駅前開 発にも進捗が見られる一方で、超高層住宅の建設は大阪ほどでないのは、地域性の 相違かと感じられた。愛知万博を機に中部圏の道路整備が大きく進んだことは聞い ていたが、都市高速、第二環状、東海環状、伊勢湾岸、さらには新東名などの幹線 道路が次々と開通し、建設が進められているのは壮観というほかない。名古屋市内 でも港湾地域などに向かって開発が進んでいるほか、周辺部でも幹線道路沿いに交 通利便性の向上を背景にした工場・事業場の進出が相次いでいる。見学させていた だいた製造場は、道路整備により短時間に広域的な配送が可能となったことで成立 した新業態で、同様の立地は多数に上るとのこと。近年のボトルネックはむしろ労 働力確保の困難で、課題は人材の育成ということだった。 かつて関西と中京は全国から人の集まるところで、筆者が育った九州でも、集団 就職や炭坑からの再就職など、友人やその家族などが新たな夢を抱いて大阪や名古 屋に向かったものだった。今や、ものづくりの復権とともに、人の賑わい集う関西 が期待できる状況も生じており、関西圏と中部圏も競争と連携の関係にあるが、関 西が若者に魅力ある地域として吸引力を発揮するだけでなく、他圏域に人材を供給 する拠点に止まらないためにも、この時期将来を見越して成長力の足腰を鍛えてお く必要があろう。 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 2.地名の話(その2) ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 河川部長の谷本光司です。 前回に引き続き、地名の話です。 1)やや残念な話 その昔、徳川家康が江戸に入った頃のこと。ある時、家臣を連れて名もない山に 登りました。花見のためか、国見のためかはわかりません。随行していた家臣の中 に、伊賀の国、上野城主の藤堂高虎がいました。彼は、その山から麓を見下ろしな がら、この景色は我が上野城から国を眺めたときの景色とよく似ていると言ったそ うです。そのため、それまで名のなかったその山は上野山と名付けられた、という 説があります。地名のいわれからすれば、本家を上野と呼び、東京の上野は東上野 とでも呼びたい気分なのですが、現在では、動物園や美術館、そして東北、北陸方 面への東京の玄関口として、上野という地名を知らない方はほとんどいないのでは ないでしょうか。一方、本家は松尾芭蕉生誕の地として知られてはいるものの、知 名度では東京の上野に及ばず、旧国名を冠して伊賀上野と呼ばれたりしています。 そして上野市は昨年、近隣町村と合併して伊賀市となり、市の名前からも上野は消 えてしまいました。 2)今がチャンス 高田とか郡山という地名は全国にあるようです。最初に市ができたところがその 名をつけてしまうと、後から市になるところは同じ名を名乗れないので、大和高田 市、豊後高田市、大和郡山市などと旧国名を冠したりしていて、まるで分家のよう な感じです。地元ではもちろん大和をつけたりせず、高田、郡山と呼んでいます。 ところで、郡山市は今でも福島県にありますが、新潟の高田市は直江津市と合併し て上越市になっています。大和高田市は、今なら晴れて高田市と名乗ることができ ると思うのですが・・・・・。 3)ややこしい話 近畿の最南端である熊野地方というのは、どこからどこまでを指す地名なのかよ くわかりません。郡の名で見ると、西牟婁郡と東牟婁郡は和歌山県、北牟婁郡と南 牟婁郡は三重県です。江戸時代にはすべて紀州であったものを二つの県に分けてし まったからだと思えば、まあ納得できます。村の名で見ると、北山村は和歌山県で すが、なんと飛び地です。そして、上北山村と下北山村は奈良県吉野郡にあります。 最後に川の名で見ると、奈良県南部を南下する十津川と北山川が合流して熊野川と なります。熊野川は以前、新宮川と呼んでおり、水系名は現在も新宮川水系です。 和歌山県に新宮市がありますが、ここの皆さんは昔から熊野川と呼んでいたと聞き ました。一方、三重県には熊野市がありますが、ここの皆さんは新宮川と呼ぶ人の 方が多いとも聞きました。河川名を新宮川から熊野川に変更した詳しい経緯は知り ませんが、いずれにしても、ややこしい話だなと思います。 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 3.ご挨拶 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ◆転出された方のご挨拶 用地部長を務めておりました清水丞自です。 この度、8月20日付けをもちまして独立行政法人水資源機構に異動いたしまし た。 在任中、近畿地方整備局が施行する公共事業のため貴重な用地をご提供いただい た地権者の方々に心より御礼申し上げます。また管内の府県、市町村の首長の皆様 をはじめ、多くの方々に大変お世話になりました。ありがとうございました。 本メールをご覧になっている方々のご健勝を祈念いたしますとともに、激動する 世界の中で、近畿地方が、その特色を存分に発揮して、世界に勇名をはせるオンリ ーワンの地域になりますことを祈念いたします。 2年間という短い期間でしたが、衷心より感謝の念を表して擱筆とし、退任の挨 拶といたします。ありがとうございました。 ◆転入された方のご挨拶 8月20日付けで用地部長を拝命しました福島直樹(ふくしまなおき)です。 前職は総合政策局建設業課入札制度企画指導室長でした。どうぞよろしくお願い します。 私は三重県津市(旧久居市の方)出身ですので、関西地方について若干の土地勘 はありますが、勤務は初めてです。赴任してみて改めて関西地方の歴史・伝統の重 みと生活や言葉の奥の深さを感じています。 用地行政には公共事業のスピードアップなどの観点から「用地取得の円滑化・迅 速化」と説明責任や透明性の観点から「適正な用地補償の確保」が求められていま すが、皆さんと一緒に努力してまいりたいと思いますので、ご指導・ご支援のほど をよろしくお願いします。 また、家族で赴任して参りましたのでできるだけいろんな所を周り、関西ファン になって、戻りたいと思いますのでよろしくお願いします。 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 4.催 し 物 の ご 案 内 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ◆「風景街道」の登録申請の受付を開始 「日本風景街道」は、郷土愛を育み、日本列島の魅力・美しさを発見、創出する とともに、多様な主体による協働のもと、景観、自然、歴史、文化等の地域資源を 活かした国民的な原風景を創成する運動を促し、地域活性化、観光振興に寄与し、 これにより、国土文化の再興の一助となることを目的とした新しい施策です。 風景街道は、パートナーシップ(地域の住民、NPO、企業、自治体等と道路管 理者で組織)により推進されますが、「近畿風景街道協議会」の設置要領に基づき、 各風景街道は、風景街道の名称・活動内容等の登録が必要であります。 平成19年9月10日から「近畿風景街道協議会」が登録申請を受け付け致しま す。 申請主体:風景街道パートナーシップ 登録条件:@風景街道パートナーシップが組織されていること A風景街道の地域資源のうち、いずれか1つ以上の資源を有している こと B風景街道パートナーシップが風景街道の理念に賛同し、それに合致 した活動を継続的に実施していること C中心となる「道路」が存在していること D申請している風景街道の全区間又は一部区間が福井県、滋賀県、京 都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県のいずれかに位置してい ること 問い合わせ:近畿地方整備局 道路部 計画調整課 近畿風景街道協議会事務局 tel 06−6947−7440 URL;http://www.kkr.mlit.go.jp/road/kaidou/index.html 《風景街道パートナーシップとは・・・・ 風景街道の活動を実施する組織であり、地域住民、NPO、町内会、 自治会、企業、大学関係者などの「活動に応じて必要な組織」と 「道路管理者」で構成される組織》 ◆「近畿みなとオアシス」制度を創設 近畿各地の港湾や海岸の施設、空間へ人々が訪れやすくすることにより、憩いや 交流の場となり地域に賑わいを創出し、地域振興を図るため「近畿みなとオアシス」 制度を立ち上げました。 仮登録受付:平成19年9月25日(火)より 申請団体 :港湾管理者、市町、公的な団体 港湾管理者または市町の推薦を受けた団体 申請方法 :国土交通省近畿地方整備局港湾空港部の HP(http://www.pa.kkr.mlit.go.jp)から、仮登録申請書の様式を ダウンロードし、郵送にて送付 問い合わせ:近畿地方整備局 港湾空港部 港湾空港振興室 tel 078−391−3102 《みなとオアシスとは・・・ 海の風景、潮の香りといった自然や、古くから交易の場として栄えた時代を 彷彿させる歴史、海に開かれたみなとまちとして歩んできた文化など、多く の魅力的刺激を与えてくれる「みなと」の元来有する資源を人々が訪れ易い ものとするため、みなとの施設や地区を「近畿みなとオアシス」として登録 し広く案内することにより、地域の賑わい創出を図ることを目的とするもの です。》 ◆「景観法活用セミナー」の開催 平成16年に景観法が制定され、平成17年の全面施行から2年が経過しました。 この間、近畿地方においても景観計画の策定や景観重要建築物の指定等、景観法の 活用が進められているところです。 良好な景観は一度失われると回復困難、あるいは回復に非常に長期間を要します。 良好な景観を創出・保全するには、同法の制度を一層促進させる必要があります。 近畿地方整備局では促進の一環として、この度「景観法活用セミナー」を開催致し ます。 日 時:9月26日(水) 13:30〜16:50(受付 13:00〜) 場 所:ドーンセンター(大阪府立女性総合センター)7階ホ−ル 講演内容:1,景観法の活用を通じた良好な景観形成について 国土交通省 都市・地域整備局 都市計画課 2,建築物を通じたまちなみ景観作り 国土交通省 住宅局 市街地建築課 3,近畿地方整備局の取り組み状況 近畿地方整備局 建政部 4,京都市の新景観施策について 高谷 基彦(京都市 都市計画局 景観政策課長) 問い合わせ先:近畿地方整備局 建政部 計画管理課 tel 06−6942−1051 ◆「神戸自律移動支援プロジェクト」実証実験を神戸南京町で開始 国土交通省では誰もが安心して快適に移動できる環境を目指し「自律移動支援プ ロジェクト」を推進しています。 今年度の実証実験は、神戸南京町で専用の携帯情報端末を持ち南京町を自由に散 策しながら、飲食店や土産物店の情報、観光施設などの情報のほか、ルート検索な どを体験して貰うものです。 今年度は、南京町商店街振興組合の協力により、地元店舗での貸し出し運営の実 証を行います。 実験期間:平成19年9月20日(木)〜平成19年12月21日(金) 10:00〜16:00 ただし、定休日(火曜日)、土日祝日は除く 貸出場所:神戸南京町「曹家包子館(ソウケパオツーカン)」 神戸市中央区元町通1−3−7 貸出用件:専用の携帯情報端末を持って南京町を自由に散策しながら端末から提 供される情報を体験していただき、簡単なアンケート調査に協力いた だける方を募集します。 ◆「奈良自律移動支援プロジェクト実証実験」のモニター募集 近畿地方整備局と奈良県では、平成19年10月〜11月の日曜及び祝日に、奈 良公園周辺において「奈良自律移動支援プロジェクト実証実験」を実施します。 奈良自律移動支援プロジェクトは、奈良を訪れる観光客や地理的に不慣れな方々 に携帯情報端末から必要な情報を提供し、円滑な移動を支援するとともに、観光地・ 奈良の魅力向上を目指すものであります。 平成19年度の実証実験は、近鉄奈良駅及びJR奈良駅から、東大寺・春日大社 ・ならまちに至るルート案内や観光地・トイレ・休憩施設などの情報を携帯情報端 末により提供する実験を行います。 実験に参加いただけるモニターを募集しています。 募集人数 :1日40名 実 施 日:10月7日〜11月25日の日曜、祝日 実施コース:Aコース 近鉄奈良駅スタート Bコース JR奈良駅スタート 問い合わせ:奈良県土木部道路維持課 tel 0742−27−7502 HP http://www.pref.nara.jp/doroi/jiritsu/ ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 5.最 近 の 動 き ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ◆道路防災講習会の開催 8月28日、大阪市内において、平成19年度の「道路防災週間」(8月25日 から31日)の活動の一環として、道路防災に携わる道路管理関係者、行政関係者 を対象に、道路防災ドクターによる「道路防災講習会」を開催しました。 講演1では、「斜面のリスクマネジメントと防災」と題して 京大大学院 大津教 授から、@従来の道路斜面防災対策は、事後保全重視型であったが、今後は予防保 全重視型が主要となり、便益評価概念、リスク工学の視点を取り入れた補修・補強 に関するルール化方策の必要性について講演をいただき、A国際的な取り組みとし て、タイで行っている国際共同プロジェクト(タイ・カセサート大学との熱帯森林 に関する共同プロジェクト:斜面の保全に関する受託研究)についても紹介いただ きました。 講演2では、「近年の斜面災害事例と傾向」と題して福井大学大学院 荒井教授 から、福井県内で起きた斜面変状やトンネル変状事例を基に事前調査の重要性を説 くとともに、切土斜面・自然斜面の風化による崩落の原因と対策等について講演頂 きました。 それぞれの防災ドクターによる分かりやすい貴重な講演に対し、聴講者約200 名が最後まで熱心に聴講されました。今後ともこうした講習会等も活用しながら道 路防災に対する知識・技術力向上に取組んで参ります。 【道路部 道路情報管理官 田口 定一】 ◆「平成18年度 公共構造物品質コンテスト(コンクリート構造物部門)」の 表彰式の開催 8月30日、「平成18年度 公共構造物品質コンテスト(コンクリート構造物部 門)」の表彰式を開催しました。 コンクリート構造物の品質向上に関する意識の高揚を促し、発注者、元請業者の 技術レベルの向上はもとより、現場作業従事者の技能レベル・モラル等の向上を図 るため、コンクリート打設、鉄筋組立、型枠、支保工、足場工等の施工に係わる専 門工事業者及び元請業者を対象とした表彰制度で、平成15年から実施しておりま す。 今回は、8工事の応募があり、特別優秀賞は1工事(1業者)、優秀賞は5工事 (15業者)が近畿地方整備局長から表彰されました。受賞した企業のうち、近畿 地方整備局の有資格業者においては、H20年度の総合評価の技術審査の加点評価と なります。 今年度も、来年2月までの施工(コンクリート打設)工事を対象に、既に募集が 始まっております。 【企画部 技術管理課長 安藤 佑治】 ◆宗右衛門町で一般社会実験開始! 〜「食と酒、川のある街・宗右衛門町」をめざして〜 9月1日(土)に大阪市中央区宗右衛門町で「宗右衛門町 安心・安全の街、観 光の街再生に向けての道づくり社会実験」(主体:宗右衛門町活性化協議会;会長 岡本敏嗣氏)が始まり、社会実験開始式が行われ、中馬衆議院議員、関大阪市長、 布村近畿整備局長などが出席されました。 今回、宗右衛門町の社会実験は、2つのテーマを検討します。一つ目が歩行者が 安心して歩けるための道路空間の再配分で、二つ目が『通り名』による道案内です。 『通り名』による道案内とは、通り名に位置番号を付けて、観光や地域を訪れた方 にも分かり易く道案内することを目的としたものです。 宗右衛門町活性化協議会では、新たな賑わいに溢れた"粋都”「食と酒、川のある 街・宗右衛門町」をキャッチフレーズに宗右衛門町の持つ歴史や風情、情緒を大切 にしながら、再生・創造に取り組んでいるところで、今回の社会実験がその一因と なることが期待されています。 この協議会には、大阪国道事務所がオブザーバーとして参加しています。 宗右衛門町の社会実験は、9月1日〜2月末まで開催されます。なお、道路空間 の再配分は11月頃に実施が予定されています。 【道路部 道路計画第二課長 大西 博】 ◆大阪港夢洲トンネル沈埋函部の貫通式を開催 9月4日、大阪港湾・空港整備事務所が建設を進めていた、大阪湾の夢洲と舞洲 を結ぶ海底トンネル「大阪港夢洲トンネル」(延長約2.1km)のうち、航路の直 下を通る沈埋函部(約800m)が貫通し、整備局から篠原港湾空港部長、大山大 阪港湾・空港整備事務所長、大阪市から真田計画整備部長をはじめ、関係者ら約1 50人が出席し貫通式典が行われました。 篠原部長は挨拶で「沈埋トンネルは臨海部の交通確保に欠かせない重要施設であ り、東南海・南海地震にも耐える構造としている。大変な難工事であり残るアプロ ーチ部の完成までは気が抜けないが、これまでにも増して安全に留意し来年度末に 完成させたい」と述べました。 【ゆめ通信 事務局】 ◆「風景街道シンポジウム」の開催 風景街道は、パートナーシップが活動を進めることから、「風景街道」を広く周 知し、今後の活動の広がりを目的に、9月5日(水)新大阪に於いて「眺めていたい 自然がある 触れてみたい歴史がある 歩いてみたい歴史がある 風景街道」をテ ーマにシンポジウムを開催し、約200人のご参加をいただきました。 まず、近畿風景街道協議会会長の京都府立大学 宗田准教授による「地域再生の ための風景街道 〜資源・主体・物語、そしてまちづくり〜」と題した基調講演が あり、「風景街道のめざすものは、道路を通すために山河を壊すのではなく、道路 を通じて美しい風景を作ることである」といったお話をいただきました。 次に、国土交通省の担当者による「日本風景街道」の説明があり、その後、宗田 准教授をコーディネーターに、次の方々によるパネルディスカッションが行われま した。 パネリスは以下の方々です。 森野 美徳 (日本風景街道戦略会議委員、都市ジャーナリスト) 上村 多恵子(日本風景街道近畿地区研究会委員、京南倉庫(株)代表取締役) 成松 孝 (NPO法人長堀21世紀計画の会理事長) イーデス・ハンソン(タレント) 宮地 淳夫 (近畿地方整備局道路部長) 森野氏からは全国の風景街道の紹介を、上村氏からは「『日常の道が素晴らしか ったら、人生がより幸せになる』といった思いで活動しており、五感で感じること が大切」といったお話を頂きました。成松氏からは、中之島・大川・御堂筋回廊の 活動に対する熱い思いや世界に誇る中之島〜御堂筋の素晴らしさを、イーデス・ハ ンソン氏からは、バイウェイや生活感のある風景の魅力についてお話頂きました。 宮地部長からは、「このパネルディスカッションを通じて道路行政の課題を認識す る重要性を改めて感じました」といったご意見を頂き、終了時間を忘れるほど活発 な議論が展開され、ユーモアを交えたやりとりに参加者も笑顔を誘われる中、成功 裏にシンポジウムを終わりました。 なお、風景街道は、9月10日から登録受け付けが始まっています。 風景街道は、産声をあげたばかりの施策ですが、今後、この活動が活発になり 「眺めていたい自然 触れてみたい歴史 歩いてみたい街角」が増え、近畿の元気 が広がっていくことを願っています。 【道路部 計画調整課長 田中 貢】 ◆「防災・減災フォーラム2007in兵庫」の開催 9月8日(土)、姫路市の姫路市民会館において、「防災・減災フォーラム20 07in兵庫」が開催されました。 本フォーラムでは、京都大学防災研究所の多々納裕一教授をお招きし、「水害に 強いまちをつくる」と題して基調講演をいただいたあと、來住壽一氏(西脇市長)、 玉岡かおる氏(作家)、埴岡真弓氏(歴史研究家)、深澤淳志企画部長が参加して、 「情報をどう伝え、どう生かすか」というテーマでパネルディスカッションを行い ました。 平成16年の台風23号による激甚災害を経験した來住西脇市長からは、災害時 に現場の危機的状況を的確に伝えることの重要性が指摘され、深澤企画部長からは、 光ファイバー網や衛星通信車を使った河川映像の配信、まるごとまちごとハザード マップ、防災用語の見直しなどの国土交通省での情報伝達に関する取り組み事例が 紹介されました。 玉岡氏や埴岡氏からは、情報の受け手として、災害の状況やとるべき行動をわか りやすくするためのアイディアや地名や言い伝えとしての昔ながらの情報伝達もあ ることなどについて、話がありました。 参加者は、総勢約150人にのぼり、地域住民の方々に、情報伝達に関する最近 の取り組みについて理解を深めていただくとともに、今後、さらに改善を図ってい くための前向きな意見交換ができたと考えています。 【姫路河川国道事務所長 宮武 晃司】 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 6.今後の近畿地方整備局関連の主要行事 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ◆9月10日(月)大阪府知事・局長会議の開催 知事と局長が、地域づくりのあり方や事業の進め方等について 意見交換します。 ◆9月11日(火)淀川水系流域委員会(第60回)の開催 淀川水系河川整備計画原案について審議が行われます。 ◆9月19日(水)淀川水系流域委員会(第61回・62回)の開催 淀川水系河川整備計画原案について審議が行われます。 ◆9月26日(水)淀川水系流域委員会(第63回)の開催 淀川水系河川整備計画原案について審議が行われます。 ◆9月26日(水)第2回総合評価委員会の開催 公共工事の入札方式の一つである総合評価方式の実施状況・評 価手法等について意見を頂きます。 ◆9月27日(木)第1回事業評価監視委員会の開催 近畿地方整備局が実施する事業について、事業効果・必要性等 の評価を頂きます。 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 7.事 務 局 か ら の お 願 い ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ◎「近畿ゆめ通信」についてのご意見、ご感想、投稿等をお待ちしています。 より親しまれるメールマガジンとするため、多くの皆様方のご意見やご感想を お待ちしています。 ◎近畿ゆめ通信をメールやFAXにて送信させていただいていますが、 人事異動等で送信先に変更がありましたら事務局にご連絡ください。 ------------------------------------------------------------------------- ◇◆ 次号発行は9月25日の予定です 「近畿ゆめ通信」を掲載したホームページは http://www.kkr.mlit.go.jp/plan/maga/index.html です。 ◇◆ 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