大阪湾の現状
大阪湾の特徴
大阪湾は、東京湾よりやや大きく、明石海峡で播磨灘と、紀淡海峡で紀伊水道と2ヶ所の開口部を持つ閉鎖性海域であり、和泉葛城山系、六甲山系など森林等が近接し、淀川水系、大和川水系などとともに琵琶湖まで含めると関西圏の大きな水循環体系を形成しています。
東京湾、伊勢湾との比較
大阪湾、東京湾、伊勢湾の三大湾は、いずれも閉鎖性海域であり、自然海浜等の消失、海水の汚濁や生物多様性の低下などの課題を抱えています。
このため、東京湾、伊勢湾においても再生のための様々な取り組みが進められています。
大阪湾・東京湾・伊勢湾の比較
埋め立てによる水域減少の状況
大阪湾沿岸の地形は、背後圏の経済活動の発展などに伴って大きく変化しました。
この結果、昭和初期頃までには広く分布していた浅い海域や自然海岸は大幅に減少し、市民が海と触れ合うことのできる親水空間や海の生物の生息に重要な干潟や藻場が失われてきました。干潟、藻場等を含む水深10m 以浅の浅場面積は、昭和7 年から平成5 年までに240km2から117km2まで大幅に減少しました。
大阪湾における埋立の変遷
(社)瀬戸内海環境保全協会:平成20年度瀬戸内海の環境保全資料集より作成