平成21年度 事業概要

河川

円山川・足羽川・大手川・ 加古川・洲本川 激甚災害対策特別緊急事業 由良川下流緊急水防災対策事業

円山川浸水状況(平成16年10月)円山川浸水状況(平成16年10月)
平成16年10月の台風23号により甚大な被害が発生した円山川、大手川、加古川、洲本川の再度災害防止を目的として平成21年度を目標に河川激甚災害対策特別緊急事業の完成を目指します。また、同洪水で被災した由良川については、地域と連携を図りつつ水防災対策を平成26年度を目標に推進します。

円山川激甚災害対策特別事業の事業効果
河川名 事業内容 解消床上浸水
家屋数(戸)
円山川激特事業(直轄) 河道掘削、橋梁・堰改築、
堤防整備、内水対策
約4,500戸
足羽川激特事業(補助:福井県) 河道掘削、橋梁改築、堤防整備 約4,000戸
大手川激特事業(補助:京都府) 河道掘削、橋梁改築、堤防整備 約1,500戸
加古川激特事業(補助:兵庫県) 河道掘削、橋梁改築、堤防整備 約1,000戸
洲本川激特事業(補助:兵庫県) 河道掘削、橋梁改築、堤防整備 約2,700戸
由良川下流部緊急水防災事業(直轄) 17地区輪中堤、宅地嵩上げ 約900戸

高規格堤防の整備 (淀川・大和川)

高規格堤防の整備は、人口・資産が高度に集積した大阪平野を堤防の決壊による壊滅的被害から未然に防ぐため、沿川のまちづくりにあわせて、市街地側に盛土を行い、幅の広い堤防の整備を行います。

都市再生プロジェクト関連の大和川線地区、淀川左岸線の海老江地区等において、重点的に高規格堤防整備を推進し、水害に強いまちづくりとともに新たな環状道路との一体整備を推進します。

都市再生プロジェクト「新たな環状道路との一体整備」
都市再生プロジェクト「新たな環状道路との一体整備」


スーパー堤防

ダム建設事業

ダム整備は、河川改修とあいまって流水を貯留することによる洪水防御や、貯留した水による安定的な都市用水の供給・発電を行い、安全・安心な生活を支えます。

  • 大滝ダム(紀の川水系紀の川)
  • 紀の川大堰(紀の川水系紀の川)
  • 大戸川ダム(淀川水系大戸川)
  • 天ヶ瀬ダム再開発(淀川水系宇治川)
  • 足羽川ダム(九頭竜川水系部子川)

大滝ダム
 
紀の川大堰

六甲山系砂防事業

六甲山からの土砂流出を制御し、人口と資産の集中した六甲山麓の都市域を土砂災害から保全することを目的に事業を推進します。

災害時要請援護者施設や重要交通ネットワークを保全する砂防施設を中心に整備を実施します。また、既設砂防施設の補強、補修などによる機能の追加、延命などに関する整備を実施します。

 

自然再生事業

自然再生事業は、治水や利水を目的とする事業の中でミティゲーションとして川の環境保全を行うものでなく、河川環境の保全を目的とし、流域の視点から「川のシステム」を再自然化する初めての河川事業です。また、この事業は極力人間の手を入れず、自然の復元力を活かして行う事業です。

円山川流域では、国の天然記念物であるコウノトリと人が共生できる地域づくりを目指して、官民一体となった取り組みを進めており、エコロジカルネットワークの保全・再生・創出を実施します。


平成19年7月31日
  平成20年8月現在、豊岡盆地における自然界のコウノトリは29羽です。

自然界で43年ぶり幼鳥の巣立ちが実現。
自然界での巣立ちは46年ぶり。
 


加陽地区 湿地再生イメージ
 
湿地再生面積の推移