
これらの道路は全国的な道路ネットワークを構成し、県庁所在地や主要な都市あるいは空港・港湾を結んで、地域間の交流・連携や広域物流輸送を促進し、地域の生活、経済産業、文化等諸活動の基本的な社会基盤施設として大変重要なものです。
また、沿道地域にあっては、様々な日常生活、商業活動、あるいはお祭りなど地域の文化活動を支える社会空間として大切な機能を有しています。
道路は車道、歩道、植樹帯、中央分離帯などで構成されていますが、道路を利用する交通(人、自転車、自動車等)の種類とその量及び設計速度、沿道状況(都市部、山地部)により具体的な断面構成やカーブの大きさなどが定められています。
しかし、社会の変化や道路をとりまく周辺環境の変化にともない、沿道の方々や道路利用者の道路に対するニーズも多様化するため、道路利用のされ方や求められる機能に対応した断面構成に改変するなどして適切な道路の改良を行い、道路ストックの有効活用を図っているところです。
本事業集は、現道で行っている道路事業について広く一般の方々にも理解していただくため、いろいろと知恵を出し、工夫を重ねながら道路機能の向上を図った事例を取りまとめたものです。