プロジェクトの概要
鋼橋における高力ボルト軸力を調査したところ、設計軸力に対し約 30~50%の低下したものが発見された。
調査した橋梁では見かけ上の変状は見られないものの、ボルト軸力低下は従来、一般的に認知されているリラクゼーションの影響を超えた量となっている。
本研究は、鋼橋における高力ボルトの軸力低下の実態を把握し、想定を上回る軸力低下の原因を調べるとともに、供用中の橋梁における部材連結部の安全性を評価することを目的とする。さらに、高力ボルト継手の簡便な点検方法とすべり耐力回復を目指した補修方法の検討も行う。