プロジェクトの概要
PC 橋は予防保全的な措置を行うことが肝要であるが、損傷要因の不確さや供用環境が様々であることから、合理性を欠いた非効率な対応となっている現状がある。
本研究では、できる限り不確実性を排除した上で、起こり得る劣化・損傷の影響を再現し、さらに PC 橋の点検、調査、診断、補修といった一連のメンテナンスループでのスムーズな「情報」の伝達が可能なツールの構築を目指し、デジタルツイン(デジタル上に対象構造物をモデル化して、力学挙動の再現、分析、ならびに現実空間とのデータ関連付けを行う技術手法の総称)を用いた PC 橋の維持管理における補修・部分更新・撤去技術に関する調査研究を行う。