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公共交通で行こう
 道路は様々な交通機関によって利用されています。自動車だけではなく、歩行者・自転車・バイクなども利用します。そして、バスや路面電車などの公共交通機関も道路を利用して多くの人を運んでいます。
 自動車は大変便利な乗り物ですが、一人あたりで占有する空間が大きいため、多くの自動車が集中する都市部では混雑して本来の威力を発揮できません。

 よりたくさんの人を効率的に運ぶことの出来る公共交通を活用することは、貴重な道路空間を有効に使うことにつながります。道路の1車線で1時間に通過させることのできる人数は、自家用車では2000人程度ですが、バスの場合は7000〜8000人を楽に通すことができます。自動車交通をできるだけ 公共交通に転換して、道路を賢く使いましょう。
 また、一人あたりの二酸化炭素排出量も、エネルギー消費量も、公共交通の方が自動車より格段に小さいことから地球環境のためにも公共交通は重要です。高齢者や未成年者など自動車を利用しない世代の交通手段を確保するという意味でも重要です。

 さらに、公共交通には重要な役割があります。都心の商業地域や観光地などに多くの人を運んできて賑わいを創り出すことです。たくさんの人に自動車だけで来てもらおうとすれば、広大な駐車場が必要ですが、電車やバスはずっと効率的に大勢の人に来てもらえます。また、公共交通で買い物や観光に来た人は目的地での滞在時間が長く、その分、商業施設などでの消費も期待できますので、中心市街地や観光地の活性化にも寄与します。

 公共交通の利用者は、近年少しずつ低下する傾向にありますが、これからの社会を考えたとき、その役割はますます重要なものになっていくと考えられます。公共交通を利用することによってぜひみんなで応援していきましょう。
(京都大学 中川 大)

bo.gif (1135 bytes) 各地の事例









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