EPISODE08

住吉から明石までの省線復旧工事の様子

 「阪神大水害」では、神戸市内の各鉄道も大きな被害を受けました。
 阪急神戸本線は、阪急三宮駅が土砂に埋まっただけでなく、夙川?西灘(現:王子公園)間が不通となり、特急運転が再開した10月1日の完全復旧までに、3か月弱の時間を要しました。
阪神本線と阪神国道線も各河川流域で大きな被害を受け不通となり、開通したのは本線が8月16日、国道線は9月11日でした。
 当時の省線(現在のJR東海道本線)における被害は特に大きく、住吉駅が土砂で埋没、三ノ宮駅には濁流や流木が押し寄せ、さらに線路や橋が各所で破壊されるなど、復旧に大変な労力と時間を要しました。
 提供いただいた写真からは、被害に遭った鉄道の線路や橋梁を人力で復旧している様子が見て取れます。
情報提供者:西迫 貞子さん(父上が省線(現JR)の保線に従事されていた)