EPISODE12

表六甲地方の
山津波

発行(当時):昭和13年11月
兵庫県立工業学校
 阪神大水害は六甲山系の各河川流域で激甚な被害をもたらす一方で、表六甲の地形、地質の特殊性に因る山津波を伴い、将来の土木技術界において貴重な研究材料を残しました。
 この資料は、大自然の力によって発生する災害の起因を調査研究する土木技術者、また将来土木技術を志す学生にとっても重要な研究材料になるとの考えから、兵庫県立工業高校土木課職員の指導の下、学生が災害直後、夏休み期間中約1か月を費やし、延べ120里余り(約500km)を踏破して実地調査した記録です。