NOTE06

西村 孝子さん 女性

当時:須磨区(自宅)で災害を体験・5歳

山陽電鉄板宿停留所付近の惨状
 鷹取駅付近高架下から水が出て玄関前の階段からどんどん水が上がって床下浸水になった。両親が畳を机の上に積み上げ、その上に乗っているように言われ怖かった。
 雨が上がっても増水し続ける中、警察から道路の真ん中にある大きな鉄板の下が排水溝になっていることを聞き、近所の人たちが力を合わせて綱を身体にしばりつけ、ようやく鉄板を動かすと排水され夕方にはすっかり水が引いた。
 その後鉄板には赤い旗を立てて目印にした。高架に登るとあたりみんなどろどろで茶色の世界だった。数日して住吉駅方面に行くと、堆積した砂の中から牛の足や潰れた家が出ているのが見えた。
 今はいろいろな情報を入手できるのでよく把握して、普段と違うなと思ったら、避難しようと伝えたい。