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太い樹木が生育していると言うことは、歴史が古く自然性が高い証拠です。つまり、その場所は木が伐られずに保護されてきた場所であり、社寺や一部の入会地などに限られます。ただし、クスノキはその成長の早さから大木となっていますが、植栽されたものであり、自然性は高くありません。

外観の特徴
写真
候補植生
  1. 太い樹木は、夏緑のブナまたはイヌブナです。幹は白または灰色で、割れたりすることはほとんどありません。場所は紅葉谷付近に限られます。
ブナ−シラキ群集
分布する場所は、海抜650m以上の紅葉谷付近に限定されます。
  1. 太い樹木は、照葉のウラジロガシまたはアカガシです。
ウラジロガシ−サカキ群集
分布する場所は限定的で、表六甲では摩耶山の天上寺跡周辺と宝塚市の塩尾寺のみです。裏六甲では、上唐櫃、下唐櫃の山王神社に分布します 。
  1. 太い樹木は、照葉のコジイまたはスダジイです。
コジイ−カナメモチ群集
分布する場所は限定的です。天竜寺周辺に立派な森林がある他は、摩耶山天井寺跡付近にごく小面積あるのみです。
  1. 太い樹木は、照葉樹のクスノキです。幹は細かく割れます。
クスノキ群落
植栽起源の群落です。クスノキは成長が早く、発達した立派な森林を作ります。
  1. アラカシ林には、ときどき太いヤマモモが混じって生えています。ヤマモモは、根元から数本の幹が出ていることが多いです。
アラカシ群落
表六甲山麓の低海抜域に成立します。立地は急傾斜地であることが多いです。