洗練された池泉式蓬莱庭園のある寺
1126年(大治元)、高野山の座主となる覚鑁(興教大師)がこの地に鎮守の祠と僧房を建てたのがはじまり。1585年(天正13)、秀吉の根来攻めでほとんどを焼失したが、国宝の多宝塔のほか大師堂、大伝法堂などの国の重要文化財に指定されている堂塔が残る。境内には、種子島から鉄砲を伝えた杉坊の住居跡といわれる愛染院が立つ。また枝垂れ桜など、桜の名所としても有名。本坊の池庭と平庭、聖天堂南面の聖天池の3カ所の庭園は、国の名勝に指定されている。本坊の池庭は洗練された池泉式の蓬莱庭園だ。
|