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―平成19年度―

■紀の川大堰関連魚道調査・速報(7月)


1.調査実施内容

1 調査実施内容

 

左岸

右岸

調査実施日

デニールボックス付バーチカルスロット式魚道

人工河川式魚道

階段式魚道

デニールボックス付バーチカルスロット式魚道

人工河川式魚道

階段式魚道

平成19年7月27日

 

 

 

 

平成19年7月28日

 

 

 

 

注)調査時間は7:00〜21:00である。

(閉鎖されているデニールボックス付バーチカルスロット式魚道は、調査対象外とした。)


2.調査方法

●遡上魚調査

魚道の出口付近(上流端)に箱型トラップを設置して、遡上魚を捕獲し、魚種や遡上数を把握した。

なお、調査にあたっては、遡上を完全に妨げないように魚道の1/3を開放し、目視調査によって遡上数の補正を行った。また、捕獲した個体は、調査後速やかに放流した。

●魚道周辺の魚介類調査

投網・タモ網・カニカゴを用いて、魚道入口および中間付近にみられる魚介類の把握を行った。

 

3.調査結果

確認された魚介類の個体数および種数について、各魚道の内訳を表2に、一覧を表3に示す。

●魚道周辺で確認された魚介類は合計10科30種で、うち遡上した魚介類は合計5科20種であった。

●遡上が確認された魚介類は1427個体で、そのうち最も多く遡上したのはニゴイ属の484個体(全体の約34%)であり、次いでコウライモロコの313個体(全体の約22%)であった。

●今回調査では、階段式魚道において、コイやフナ類の遡上が比較的多く確認された。(写真1〜2)

●なお、箱型トラップでは2時間間隔で捕獲された魚類の同定や計測を実施している。

  

2 各魚道にて確認された魚介類の個体数および種数

 

左岸

右岸

デニールボックス付バーチカルスロット式魚道

人工河川式魚道

階段式魚道

デニールボックス付バーチカルスロット式魚道

人工河川式魚道

階段式魚道

個体数

1159(875)

511(151)

547(241)

456(160)

種数

26(16)

25(19)

31(14)

25(12)

注)( )内は、箱型トラップおよび目視により遡上が確認された魚介類の個体数

注)デニールボックス付バーチカルスロット式魚道は閉鎖中 



 
写真1    階段式魚道をジャンプして
遡上するコイ
  写真2    階段式魚道を遡上して箱形
トラップに入るコイ





4.各魚道の状況 

デニールボックス付

バーチカルスロット式魚道

人工河川式魚道

階段式魚道



表3 魚道およびその周辺で確認された魚介類の一覧(7月)
区分 科名 種名 生活型 左岸 右岸
デニールボックス付バーチカルスロット式魚道 人工河川
式魚道
階段式
魚道
デニールボックス付バーチカルスロット式魚道 人工河川
式魚道
階段式
魚道
1 魚類 ウナギ ウナギ 2(1) 1 1
2 コイ コイ 10(10) 14 6(6)
3 ギンブナ 1(1)
- フナ類 13(10) 3(2) 32(1) 12(8)
4 タイリクバラタナゴ 1(1)
5 ハス 14(11) 35(28) 4(4) 10(6)
6 オイカワ 75(61) 45(34) 6(4) 44(43)
7 ウグイ 8(2) 8(7) 21(18)
8 モツゴ 4 1 66(11)
9 カワヒガイ 1
10 タモロコ 21(16) 3(1) 9(5)
11 カマツカ 9(9) 1
12 ツチフキ 3
13 ニゴイ属 453(384) 65(20) 33(20) 63(60)
14 コウライモロコ 159(152) 109(21) 170(135) 8(5)
15 ギギ ギギ 1
16 アユ アユ 95(65) 3(1) 15(7) 8(8)
17 メダカ メダカ 5
18 サンフィッシュ ブルーギル 13 1(1)
19 ブラックバス 4 1(1)
20 メジナ メジナ 1
21 ボラ ボラ 2 3(1) 2
22 メナダ 1
23 ハゼ カワアナゴ 1(1) 1(1)
- カワアナゴ属 1
24 ボウズハゼ 2(2) 3(2) 5(5)
25 ウキゴリ 1(1)
26 ゴクラクハゼ 31(14) 15(3) 38(9) 1(1)
27 シマヨシノボリ 9(8) 4(4) 3(2) 1(1)
28 トウヨシノボリ 1(1)
- ヨシノボリ類 28(24) 141(1) 14(13) 217(1)
29 ヌマチチブ 36 1 7 2
- ハゼ科 15(15) 10(8)
30 フグ クサフグ 3
- 不明(遊泳魚) 81(81) 17(17)
- 不明(底生魚) 5(5)
31 エビカニ貝類 アマオブネガイ イシマキガイ 5 11 18
32 リンゴガイ スクミリンゴガイ 1
33 モノアラガイ モノアラガイ 11
34 シジミ シジミ類 2
35 テナガエビ ミナミテナガエビ 9 2 11 9
36 ヒラテテナガエビ 5 3(1) 2 1
37 テナガエビ 2 3 4(1) 8(1)
38 スジエビ 20 24(1) 3 11
39 ヌマエビ ヤマトヌマエビ 5 2
40 ミゾレヌマエビ 6 12
41 ミナミヌマエビ 10 34
42 イワガニ モクズガニ 21(13) 3(2) 15(6) 2
43 ケフサイソガニ 2
44 カクベンケイガニ 2(1) 1
合計個体数 1159(875) 511(151) 547(241) 456(160)
合計種数 26(16) 25(19) 31(14) 25(12)
(注1)生活型 淡:淡水魚、海:汽水・海水魚、回:回遊魚、−:生態が詳しく解明されていない種や上位の分類群
(注2)( )内は、箱型トラップ及び目視により遡上が確認された魚介類の個体数

(注3)種までは同定できなかったものについては、同科または同属で種まで確認されたものがいない場合、1種として計上
(注4)網掛けは、回遊魚であることを示す
(注5)デニールボックス付バーチカルスロット式魚道は閉鎖中

5月上旬 5月中旬 6月 7月 8月


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