【調査名】大型底生動物分布調査/大型底生動物生息分布調査・イドミミズハゼ調査【調査日】平成 20年 9月 14日~ 16日
注目種選定基準:1)環境省レッドリスト哺乳類、汽水・淡水魚類、昆虫類、貝類、植物 Ⅰ及び植物 Ⅱのレッドリストの見直しについて 2007.8.3報道発表鳥類、爬虫類、両生類及びその他無脊椎動物のレッドリストの見直しについて 2006.12.22報道発表資料2)日本の希少な野生水生生物に関するデータブック ,水産庁 ,19983)日本における干潟海岸とそこに生息する底生生物の現状 WWF-Japanサイエンスレポート Vol.3,世界自然保護基金日本委員会 ,1996  4)保全状重要なわかやまの自然-和歌山県レッドデータブック-.和歌山県 ,2001
【備考】
【調査名】シオマネキ類調査/ハクセンシオマネキ【調査日】平成 20年 9月 13、 14、 16日
【調査範囲】右図に示すとおり、紀の川大橋~紀の川大堰の両河岸を 18の地域に区分して調査した。南海橋周辺左岸干潟においては詳細調査を実施した。【調査方法】両河岸の水際部を踏査し、ハクセンシオマネキの生息地を目視観察し、雌雄別の個体数を記録した。また、南海橋周辺左岸干潟については、ハクセンシオマネキの生息数等を詳細に調査した。■南海橋周辺左岸干潟(詳細調査区間 )雌雄別の個体数を記録するとともに、生息地内の任意の 5箇所に 50×50cmのコドラート(方形枠)を設置し、表面で活動していない埋在個体についても甲幅、抱卵の有無を記録した。 【調査結果】ハクセンシオマネキは 4地域で確認され、南海橋付近が最も多く、雌雄合わせて 1,742個体が確認された。全体では雄が 1,009個体、雌が 837個体、合計 1,846個体が確認された。No.区間汀線付近の河床材雄雌雄雌雄雌雄雌 1紀の川大橋~河西橋 --------コンクリート・転石 2河西橋上流 --------コンクリート・転石 3北島橋付近 --------砂底・泥底 4南海電鉄本川鉄橋下流 ------砂底 5南海橋下流 10 4 ----砂底 6南海橋上流 7 3 ------砂底 7鳴滝河合流点付近 --------砂・砂利底 8ミティゲーション施設 3 1 1 -1 1 --砂・砂泥底  巣穴 5個確認 9有本揚水機場上流 15 5 ------砂・砂泥底 10有本揚水機場付近 127 58 69 28 28 16 12 5砂・砂泥底 11せせらぎ公園付近 98 36 ------コンクリート・転石、一部砂底 12南海橋上流 --169 78 299 193 56 25砂・砂泥底 13南海橋(紀の国大橋)付近 (詳細区域 ) 1,978 789 848 280 1,058 401 937 805砂・砂泥底 14南海電鉄本川鉄橋上流 --------泥底、一部砂底 15南海電鉄本川鉄橋下流 --3 2 --4 2コンクリート・転石、一部砂底 16北島橋付近 --------コンクリート・転石 17北島橋~河西橋 --------コンクリート・転石 18河西橋~紀の川大橋 --------コンクリート・転石 2,228 892 1,100 392 1,386 611 1,009 837※巣から出現せず、また巣穴が深いため雌雄の判別が不可能であった525H18.7 H17.7左右岸 3,120 1,492 1,997 1,846計右岸左岸ハクセンシオマネキ H19.7 H20.9
【備考】※平成 18年度より、調査区間 ⑬を 2地区 (⑫、 ⑬)にわけて個体数を整理。
調査時期雌雄移植地 1-1 1-2 2-1 2-2 3 4-1 4-2
H20.9確認個体数 0 0 3 3 30 49 59 144
最小( mm) --7.0 7.7 4.9 4.0 4.5 4.0
最大( mm) --10.0 9.0 11.7 11.8 11.3 11.8
平均( mm) --8.9 8.2 9.5 8.1 8.0 8.5
確認個体数 0 0 3 2 38 26 23 92
最小( mm) --6.7 9.0 5.1 4.5 5.0 4.5
最大( mm) --8.1 9.0 13.4 10.0 10.7 13.4
平均( mm) --7.4 9.0 9.1 7.3 7.1 8.0
抱卵個体確認個体数 0 0 5 0 32 25 18 80
最小( mm) --7.1 -6.1 4.7 3.5 5.1
最大( mm) --9.9 -11.0 9.3 9.4 11.0
平均( mm) --8.4 -8.9 7.1 6.3 7.7
個体数合計0 0 11 5 100 100 100 316
H19.9 個体数合計 2 2 10 2 181 172 319 688
移植地ライン No.底質の概観代表的な礫の状態確認生物 備考
タイワンヒライソモドキその他カニ類
抱卵個体合計
1-1 7砂泥混じり中礫沈石が多い 0 0 0 0 145
7'砂泥混じり中礫沈石が多い 0 0 0 0 121
1-2 13砂泥混じり中礫沈石が多い 0 0 0 0 40
14砂泥混じり中礫沈石が多い 0 0 0 0 61
2-1 10砂混じり中・小礫沈石が多い 0 0 0 0 97
10'中・小礫浮石がやや多い 0 0 0 0 76
2-2 17小礫浮石が多い 1 1 0 2 51
18砂混じり中礫浮石がやや多い 0 0 0 0 37
3 15砂混じり小礫浮石がやや多い 0 0 0 0 11
16砂混じり中・小礫浮石が多い 0 0 0 0 30
16'砂混じり中・小礫浮石が多い 0 0 1 1 27新規測線
16''砂混じり中・小礫浮石が多い 8 5 6 19 59新規測線
4-1 11砂泥混じり中礫浮石が多い 23 2 3 28 20
12砂泥混じり中礫浮石がやや多い 13 2 10 25 12
4-219泥混じり中礫沈石が多い 28 10 6 44 44
20砂混じり中礫浮石が多い 22 26 10 58 16湧水有
確認個体合計95 46 36 177 847
【調査名】大堰ミティゲーション効果調査/底生生物ブロック調査【調査日】平成 20年 9月 14日
【調査範囲及び調査結果】⑤のヨシ帯 (古 )に生息する生物が 17種と最も多く、ついで、礫帯、捨石、軟泥の順に多かった。【調査方法】■底生生物ブロック調査大堰ミティゲーション施設において、底生動物ブロック調査として、底質、地盤高、植生などをもとにブロックを設定し、ブロック毎に底生生物の生息状況を調査した。①法面⑥軟泥④転石⑧捨石⑦礫帯⑤ヨシ帯 (古 )②礫砂泥平坦地③ヨシ帯 (新 )⑤ヨシ帯 (古 )調査区分   種 名1軟体動物腹足イシマキガイ 2軟体動物腹足コゲツノブエガイ 3軟体動物腹足タケノコカワニナ 4軟体動物腹足ヘナタリガイ 5軟体動物腹足カワザンショウガイ 6軟体動物腹足ウミゴマツボ注 1 7軟体動物腹足シラギクガイ 8軟体動物腹足アラムシロガイ 9軟体動物腹足シゲヤスイトカケギリガイ 10軟体動物腹足コヤスツララガイ 11軟体動物二枚貝ホトトギスガイ 12軟体動物二枚貝コウロエンカワヒバリガイ 13軟体動物二枚貝マガキ 14軟体動物二枚貝イガイダマシ 15軟体動物二枚貝ウネナシトマヤガイ 16軟体動物二枚貝オキシジミ 17軟体動物二枚貝ソトオリガイ 18環形動物ゴカイカニヤドリカンザシゴカイ 19節足動物顎脚シロスジフジツボ 20節足動物顎脚アメリカフジツボ 21節足動物顎脚ドロフジツボ 22節足動物軟甲ヒメハマトビムシ属 23節足動物軟甲ヨコエビ目 24節足動物軟甲イワホリコツブムシ 25節足動物軟甲フナムシ 26節足動物軟甲クルマエビ科 27節足動物軟甲スジエビ属 28節足動物軟甲クロベンケイガニ 29節足動物軟甲アカテガニ 30節足動物軟甲ヒメアシハラガニ 31節足動物軟甲アシハラガニ 32節足動物軟甲ケフサイソガニ 33節足動物軟甲タカノケフサイソガニ 34節足動物軟甲フタバカクガニ 35節足動物軟甲ヒメヒライソモドキ 36節足動物軟甲タイワンヒライソモドキ 37節足動物軟甲チゴガニ 38節足動物軟甲ヤマトオサガニ 39節足動物軟甲コメツキガニ 40脊椎動物硬骨魚ウナギ 41脊椎動物硬骨魚トビハゼ 42脊椎動物硬骨魚マハゼ 43脊椎動物硬骨魚マサゴハゼ 44脊椎動物硬骨魚ヒナハゼ 45脊椎動物硬骨魚チチブ属 種類数 注 1:エドガワミズゴマツボと同義番号門綱① 法面++ ++ 2 ② 砂礫泥+ ++ ++ ++ -+ + + ++++ ++++ +++ ++++ 12 ③ ヨシ新++ +++++ + ++ ++++ ++ ++ ++ +++ ++ ++ 11 ④ 転石++ +++ + +++ ++ ++ + ++ + 9 ⑤ ヨシ古++ + +++++ +++++ ++ ++ ++ +++++ + ++ +++ +++ ++ +++ + +++ ++ 17 ⑥ ⑦ ⑧軟泥礫帯捨石 +++++ ++++ -++ ++++ + ++ -++ + +++ +++++ ++ ++++ ---++++ ++++ +++ ++ +++++ +++ +++++ ++++ ++ + + + +++ +++ ++ ++++ ++ ++ ++++ -+ + + + + +13 16 14-:1個体のみ確認
+:10以下++:100以下+++:1000以下++++:10000以下+++++: 10000以上
【備考】