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第5回
紀の川流域委員会
H13.10.2
参考資料-2

● 一般からの意見、要望
NO. 発言者
所属等
意見・要望等 聴取媒体 備考
1 橋本市
住民
(紀伊丹生川ダム建設を考える会)
 本日12日の大滝ダム、紀伊丹生川ダムの見学会お疲れさまでした。私は紀伊丹生川ダム建設を考える会の会員で、橋本市在住の名迫素代と申します。
 今日の住民からの意見発表で、本会から4名が紀伊丹生川への思いを語ってくれました。聞いていて私はとても感動を覚えたのですが、委員の皆様はいかがだったでしょうか。
 会では、これまでダムについてみんなで勉強会を開いたり、今も無駄なダムであると理論的にいえるよう、がんばっています。勉強会に参加して、この自然豊かな地を壊してまで、ダムを造る必要は本当にあるのか、ますます疑問になりました。動植物でいえば、貴重種があったとしても、広域に分布する、とか、周辺地域にも確認されている、でおきまりのように報告がなされています。これからも自然環境などの調査は行われるのでしょうが、これからの時代はそういうセリフでは通用しないと思います。これまでにあまりにたくさんの地が開発されてきたからです。
 人間一人一人がみな個性があるように、玉川峡もここにしかありません。それと引き替えのダムとは、かなり大勢の人の公益になるものなのでしょうか。
 個人的なことでは、私の両親ともに水没予定地区の出身で、かなり前からダムができるとは聞いていました。小さい頃はよく玉川に泳ぎに行ったので、そのころから「ダムはいや!」と感じていました。今も玉川に近い市内に住んでいます。理論的でなく、感情的にダムは絶対反対です。
電子
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2 橿原市
奥井満雄
 今年の夏は、熱中症で生活に工夫するよう通達があるなど猛暑が続き、全国の各地で節水が叫ばれ降雨を待ちこがれる声が聞かれました。
 8月末の台風でやっと命拾いと言った処でした。
 しかし、この台風も洪水や山崩れの心配があるのも事実。我々人間はこの大自然と如何に旨くかかわるか、今までの生活の快適さを求める考えを大きく変える必要性を強く感じます。
 さて我々は、河川本来の環境を多自然に創出する分だけ、その見返りとして人間に大自然の恵みが与えられる事を気づき始めています。しかし、人間の痛みは覚悟しなければなりません。どこかで聞き覚えのある言葉です。
 大陸と違って日本の河川は短くまた急勾配で流れており、(降雨があっても地下に浸透する量はともかくとして)表流水の一時的な降雨は競うように海へ一目散に流れるようです。
 第2回の本委員会提出資料もこのような観点のものであり、当河川に対して多くの方々(団体)がよりどころにされていいることが記され、貴局の重要な位置づけの一端を知ることが出来ました。
 しかしながら一方、今建設中の大滝ダムなどの治水、大迫及び津風呂ダムなどの利水の「縦割り」は沿線の住民にとって又水の利用者にとって良い結果を導くものなのでしょうか。又外にも何点か気づいた点がありましたので、次に提案します。
1.河川法上の「環境」は河川改修を行う際に、自然環境や文化財などに配慮する事の外、もっと積極的に新たな環境を創出する事と位置づけても良いのでは。
 例えば、本河川全流域の開発規制(ゴルフ場など含む)、観光規制をはかる、又全流域を対象に樹林化計画を大きく推進する。この規制及び樹林区域の必要な量などは法律(並びに条例)で定める。
2.現在ある流域のダムの健全化を計る。
 例えば、津風呂湖に高見川の水を導き水質の健全化を計る。これは又総合治水の役割りをも果たすものとする。
3.本河川の健全化(横断、縦断の健全化修正)を計る。
 例えば、迂回の復元で縦断を緩やかに、又岩盤の河床を小堰により土砂河床に復元し生態系を復活。(河川縦横断に於ける食物連鎖を活性化させる。)
4.本河川の流域の合流式下水道の普及率を100%にし、水の汚染を止める。
5.当河川の河積断面を1/100〜200年とした控え護岸の位置を明示するなど流域住民に情報提供し、将来の本河川の「環境」に対する啓蒙を促進する。流域住民、対象の県民と意見のキャッチボールを行い100年先200年先の紀ノ川、吉野川を皆で(地域住民、水利用者、三県、国(流域委員会含む)で)描く。
FAX  
3 紀ノ川の環境を守る会(仮称) 別紙    


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