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第10回
紀の川流域委員会
H14.8.9
資料-2


● 紀の川流域委員会勉強会の報告

紀の川流域委員会勉強会の概要

座長 養父 志乃夫
紀の川流域委員会勉強会は8月1日(木)JAビル(和歌山市内)において全委員23名中15名の出席のもと実施した。
 
1.座長代理について
  座長代理として次のとおり指名した。

    座長代理 神吉紀世子委員 和歌山大学システム工学部 助教授
 
2.紀の川流域委員会勉強会の進め方について
   紀の川流域委員会勉強会に先立ち、その進め方について、次のとおり確認した。
 
  • 工事実施基本計画(工実)について、今までの疑問や議論になっているところを河川管理者側との間で意見を交換する。
  • 今までの疑問をじっくりと解き明かし深めていく。
  • 委員会の中では大勢で話しきれないことがあるので、いろいろ疑問と思うことや自分自身の考え方を屈託なく話していただく。
  • 委員会では、紀の川の治水をどう考えるかという時期にきている。勉強会を利用し、あらかじめ工実に対する知識や中身の理解を深め、委員会そのものの機動性を高める。
  • 現行の「紀の川水系工事実施基本計画」については、河川管理者から説明して頂くが、必要な場合には、委員以外の専門的な知識を有する者から説明していただく。
 
3.紀の川水系工事実施基本計画について
  河川管理者から
 
  • 紀の川における治水計画の経緯
  • 工事実施基本計画と河川整備方針・河川整備計画の関係
  • 紀の川水系工事実施基本計画
  • 工事実施基本計画
  • 紀の川沿川の経年的な土地利用実態
  について説明があり、それに対する幾つかの質問や、更に理解を深めるための資料の準備を河川管理者に依頼した。

  また、委員間で議論のあった主な内容は次のとおり。
 
  • 既に研究者グループから提出されている要請書では、工実の基本高水ピーク流量の16,000 m3/sに対して、統計処理上の考え方の相違を指摘されている。紀伊丹生川ダム建設を考える会の方々等も、ダムが中止になればそれで良い訳ではなく、工実の基本高水ピーク流量に対して納得していない。お互いの誤解を払拭するためにも、次回は研究者グループに出席を要請すべきである。
  • 我々が認知している洪水に対して完全に防御するのは無理である。治水のあり方について氾濫を認めた整備を進めていくという河川審議会の中間答申があり、国が認めている。
  • 紀の川では、洪水を起こしてはいけないと思う。なぜ、16,000m3/sに疑念が持たれるのか理解できない。高い目標をもって対策を進めていくべきだと思う。
  • 確率論的にシビアに評価しなければならないという事よりも、工実策定時の昭和49年当時には、計算数値よりもっと幅を持たせて安全度を優先させる等、そういう考えのものがあったと思う。
  • 質量保存の法則からいうと、工実で採用された降雨制限方式による振り分けはおかしいとは思わない。統計処理についてもおかしいとは思わない。
  • 必要があれば委員以外の専門的な知識を有する者を呼べばいいが、研究者グループに対しては既に意見も聞き回答も行っている。同じ確率論の話をするために呼ぶのであれば呼ぶ必要がない。整備局と研究者グループの間ですれば良いわけで、勉強会でする話ではないと思う。
  • 治水工学的な手法の説明、数値の妥当性等については、専門以外の委員においては理解の限界にきている。紀の川流域をどうしたいというような大まかな目標設定をし、街づくりや環境と河川との共存に必要な治水に関する工学的な数値を設定すれば良い。数値の設定については専門分野の委員にお任せしたい。
    今後は、治水工学的な事柄が中心となっている勉強会の内容について、治水分野以外の委員にも理解できる内容に変更していけば良いと思う。
 
4.次回開催について
 
  • 開催場所は和歌山市内とする。
  • 日時と会場については後日調整する。


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