HOME 大和川の水環境 改善への取り組み 水環境改善活動発表・交流会2011

大和川の水環境

さらなる改善へ向けて

大和川を100万尾の天然アユがのぼる都市河川に〜水環境の改善について

新旧魚道が見える柏原堰堤

新旧魚道が見える柏原堰堤

昭和30年頃の大和川では大阪湾から天然アユが遡上し、人々が水泳を楽しみ、川の水を水道用水として利用していました。昭和40年代に入り、高度経済成長とともに工場や家庭からの廃水が大和川に流れ込み、水質が悪化。また、川の生き物の生息場となる瀬や淵、避難場となる水際植生が減少し、さらに川と水田、山林との繋がりも少なくなりました。これに伴い、天然アユが急速に姿を消し、ひとびとの大和川とのふれあいや、大和川への関心も希薄になりました。

その後、流域の下水道整備や、汚れた生活排水を少なくするといった人々の意識の高まりと努力により大和川の水質は高度成長期と比べ大幅に改善され、最近では天然アユが遡上していることが確認されています。

しかし天然アユ遡上の兆しは確認されて間がなく、大和川はアユの生息環境としては多くの課題が残されています。この遡上回復の兆しを決して絶やすことなく前に進め、『100万尾の天然アユがのぼる都市河川』を実現するため、大和川の天然アユそのものについての理解とアユ資源の回復に向けた解決の方策をみんなで考えたいと思います。

アユ

大和川水環境改善活動発表・研究・交流会2011

2011年2月6日(日)〜大和川を100万尾の天然アユがのぼる都市河川に〜というテーマで、大和川水環境改善活動・研究・発表会2011を開催しました。

当日の発表者

第1部「大和川を100万尾の天然アユがのぼる都市河川に」
人を自然に近づける川いい会 小村一也氏
>>PDFファイルダウンロードはこちら (ファイル容量約303KB)
第2部「大和川に天然アユ遡上を進めていくための意見交換会」
四季:天然アユの一生
大阪府環境農林水産総合研究所水産技術センター 大美博昭氏
>>PDFファイルダウンロードはこちら (ファイル容量約492KB)
冬〜アユの子は大阪湾で育ちます
「大阪湾のなぎさ環境」
大阪市立大学大学院教授 矢持進氏
>>PDFファイルダウンロードはこちら (ファイル容量約284KB)
春〜海で成長した稚アユは川へのぼります
「河川干潟環境の修復技術(石炭灰造粒物)」
広島大学大学院准教授 日比野忠史氏
>>PDFファイルダウンロードはこちら (ファイル容量約70KB)
夏〜アユはさらに上流にのぼり成長します
「手づくり魚道からはじめて」
芥川倶楽部代表 田口圭介氏
>>PDFファイルダウンロードはこちら (ファイル容量約299KB)
秋〜産卵して生涯を終えます
「武庫川のアユの産卵場造成について」
兵庫県宝塚土木事務所 前田優夫氏
>>PDFファイルダウンロードはこちら (ファイル容量約265KB)
[まとめ] 解説 大和川の天然アユに関するノート・その他参加者から寄せられたご意見
大和川天然アユ研究会会長 長田芳和先生
>>PDFファイルダウンロードはこちら (ファイル容量約207KB)
>> 当日のようすはこちら (ファイル容量約1,123KB)

当日の参加者アンケート

参加者アンケートの結果

(PDFファイル容量約62KB)

主催

主催:大和川河川事務所
共催:大和川水環境協議会(近畿地方整備局・大阪府・奈良県・流域市町村) 大和川天然アユ研究会
協賛:(社)土木学会関西支部 (社)日本水産学会近畿支部
協力:大和川市民ネットワーク