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大和川の水環境

大和川の水質

大和川は、昭和30年代まで川遊びの場として広く親しまれる身近な河川でした。しかし、高度経済成長とともに京阪神都市圏の住宅地として流域の開発が進み、産業が集中すると生活排水、工場排水、畜産排水によって水質が急激に悪化しました。昭和40年代を境に大和川の水質は、利水をはじめ親水や生物の生息には適さない劣悪な状況となりました。
下流の堺市では大和川の水を水道水として利用していましたが、水道利用を中止し、現在も大和川の水は飲料水源として使用されていません。

大和川の水質の変遷

    • <昭和30年代>
      水遊びする子どもたち
    • 写真提供:八尾市市政情報課
  • 高度成長
    • <昭和40年代〜平成>
      家庭排水・ゴミ・糞尿などにより著しく水質は悪化しました

大和川の水質が悪くなった理由

汚れの原因の約70%は「生活排水」

汚れの原因の70%以上は「生活排水」

大和川流域関係市町村の人口増加

大和川流域内人口は、昭和30年代までは100万人以下であったが、昭和40年代からの急激な都市化に伴い、奈良県域及び大阪府域ともに人口が急増し、昭和60年代に200万人に達し、平成元年以降は概ね横ばいで推移している。

大和川流域関係市町村の人口増加

大和川流域の下水道の普及状況

大和川流域の下水道普及率は平成13年度まで全国平均普及率を下回った状態が続いていました。
平成27年度では86.9%で、全国平均77.8%を上回っています。

大和川流域の下水道の普及状況


さらに

降水量が少ないという流域の特徴

大和川流域は年間の降水量が全国平均より少なく、河川を流れる水の量が少ないという特徴があります。
そのため、水量が少なくなる冬場(12月〜2月)は特に川の汚れがひどくなっています。

大和川水系では水質事故が多く発生しています。

へい死している魚
へい死している魚

大和川水系の河川では水質事故の発生も多く、その内訳の大半は油流出によるものです。
平成27年は延べ10件の水質事故が発生し、2件が油流出、2件は魚のへい死、残りの6件が着色水等でした。

大和川水系における水質事故の原因と発生水域

過去5年間(平成23〜27年)の水質事故原因の大半が油流出と魚のへい死です。季節的な変動はありませんが、大阪府全域、特に西除川水系に多く発生しています。

水質事故原因の内訳
(平成23〜27年)

季節的な発生状況
(平成23〜27年)

平成23年から27年の河川別の水質事故の発生件数

水質事故の未然防止対策

大和川では水質事故を未然に防ぐため、関係自治体と連携し、事業所の立ち入り検査や指導を行っています。また、関係機関が連携し、油類の下流への拡散、被害の拡大を防止するためのオイルフェンスや吸着マットなどを河川事務所、土木事務所、市町村等に保管し、緊急時の対応に備えています。

油の流出を防ぐオイルフェンス

(写真)油の流出を防ぐオイルフェンス

水質事故ゼロを目指して

一度水質事故が発生すると、事故発生カ所から下流水域の水利用や生き物への多大な影響・被害が出るため、水質事故は拡大防止が必要不可欠です。そのため水質事故が起きやすい水域を中心にして、河川パトロール等を強化しています。