大阪平野は大和川よりも低い土地です。そのため、亀の瀬の地すべりによりせき止められ、奈良県側にたまっていた大和川の水は、せきがこわれると同時に大阪府側へ勢いよく流れこみ、広い地域に大きな水害をもたらすのです。
地すべり対策工事を行わない状態で、亀の瀬地すべりにより15mの高さでせき止められていた大和川の水がいっきに流れ出すと、大阪府だけで約5,400ヘクタールに氾らんが発生すると予想されています。これは甲子園球場4,000個以上の広さです。