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王寺町

聖徳太子ゆかりの名所を訪ねて当麻街道を行く

国道25号が通る王寺町は、今も昔も大阪と奈良を結ぶ交通の要衝です。町内を南北に貫く当麻街道は現在の国道168号がほぼ当時の街道にあたり、當麻町にある当麻寺と法隆寺を結ぶ街道といわれています。

法隆寺から王寺町を抜け当麻寺へと続く当麻街道は、飛鳥時代から参詣道として多くの旅人で賑わってきました。

JR・近鉄王寺駅から民家の並ぶ中を南へ歩くと、聖徳太子にゆかりの深い達磨寺に着きます。その昔、聖徳太子が倒れた人を見て哀れみ、紫の着物を着せて介抱しましたがなくなったため、手厚く葬りました。ところが、数日後に墓を調べる死体が消えており、これは達磨の化身と思われ、墓を築き達磨塚と名づけ、寺をたてて達磨像を安置したのが始まりといわれています。寺の裏には今は埋もれていますが、かつては法隆寺まで続いたという洞穴がひとつあり、太子が往復したという伝説が伝えられ、不思議な雰囲気を漂わせています。

少し西には、青々と茂った木々に朱塗りの鳥居が眩しい雨の神を祭っている片岡神社があります。隣の放光寺は聖徳太子が建立した四十六院のひとつで、手水鉢に流れる水音に静かに響く静寂につつまれたお寺です。街道周辺にはほかにも親殿神社、火幡神社、乳かけ神社などの名所が点在し、およそ1400年前の王寺町の歴史を垣間見れます。

達磨寺参道

達磨寺の入口にある石標。推古天皇によって建てられ聖徳太子ともゆかりの深い達磨寺は木々が生い茂り、今なお当時の面影が残る。

達磨寺参道