魚のすみやすい川づくり
近年、水質改善に向けた取り組みの効果もあり、大和川の水質は環境基準レベルまで改善されています。
これに伴い、下流でもアユの産卵場所や仔アユの姿が確認され、魚のすみやすい生息環境が整いつつあります。しかし、その一方で魚が遡上しにくい場所や魚道のないところものこっています。川の上下流を移動しながら成長する魚の移動を妨げ、生息域を分断することがないようさまざまな取り組みを進めています。
これに伴い、下流でもアユの産卵場所や仔アユの姿が確認され、魚のすみやすい生息環境が整いつつあります。しかし、その一方で魚が遡上しにくい場所や魚道のないところものこっています。川の上下流を移動しながら成長する魚の移動を妨げ、生息域を分断することがないようさまざまな取り組みを進めています。
さらに、大和川には上流の山間部から大阪湾にいたるまで生物相に連続性があることを考え、多様な動植物を育む干潟や瀬、淵、水際植生、河畔林などの定期的なモニタリングを行いながら、動植物の一生を支える生息、生育、繁殖環境を守るために自然環境の保全、再生に努めています。
大和川にアユがもどってきました。
大和川では関係機関と協力し仔アユの調査を実施しています。仔アユが確認されれば産卵場所についても調査を実施しています。
平成28年度の調査では、吾彦大橋と大正橋の間で仔アユの流下を、河内橋からJR阪和線橋梁の間ではアユの産卵場所を確認しました。

柏原堰堤の魚道整備

大和川本川の直轄管理区間で唯一の横断工作物である柏原堰堤では、既設魚道が急勾配で魚の遡上を助ける機能を充分に果たしていませんでした。
このため、新たに魚道を整備し、魚が遡上しやすい魚道の整備を進めています。
このため、新たに魚道を整備し、魚が遡上しやすい魚道の整備を進めています。
天然アユの遡上を確認しました

柏原堰堤では、飛び跳ねるアユの遡上が確認されており、大和川でもアユの生息できる環境が着実に再生していることが確認できています。
井堰への魚道設置、樋門の落差解消にむけて

佐保川、飛鳥川には魚道のない堰があり、アユやウグイ等の 遡上・移動の妨げとなっています。
また、大和川、佐保川に流入する水路では、本流水位との落差や樋門の落差が生じ、ナマズ、メダカ等の移動を阻害しています。 そのため、落差解消に向けた取り組みを検討しています。
また、大和川、佐保川に流入する水路では、本流水位との落差や樋門の落差が生じ、ナマズ、メダカ等の移動を阻害しています。 そのため、落差解消に向けた取り組みを検討しています。


瀬・淵など多様な水域環境の保全、再生にむけて
大和川の下流部は緩やかな平瀬がつづく単調な水域のため、今ある瀬や淵が維持されるような河川環境の保全に努めています。
また、新たに瀬・淵施設を整備し、水質改善機能とともに多様な動植物を育む環境を再生していきます。さらに、水際植生の保全、再生にも取り組み、魚類の産卵場所を確保し、水位低下時も干上がらないように支川の河川水を導水するなど、生き物がすみやすい環境づくりを目ざします。
また、新たに瀬・淵施設を整備し、水質改善機能とともに多様な動植物を育む環境を再生していきます。さらに、水際植生の保全、再生にも取り組み、魚類の産卵場所を確保し、水位低下時も干上がらないように支川の河川水を導水するなど、生き物がすみやすい環境づくりを目ざします。

干潟の創出

瀬・淵など多様な水域環境の保全・再生
